2022/04/24

(VZ)ベライゾン 配当4.9% 2022年Q1


(VZ)ベライゾンの配当の考察

結論的には、2025年ごろまではもりもり増配するのは難しいのでは?です。




■過去の実績推移


ベライゾンは、配当方針をおそらく公表してないと思います。(見つけられなかった。)
なので、過去の実績推移から配当の考え方を推測してみます。


2022年は5Gの時代ですが、4Gの2008年ごろまでさかのぼって
どれだけ配当や自社株買いをしてきたか?という表です。



この表を4つのグループにわけてみます。



1グループ:営業CF(2008年~2014年)の合計=222,263
2グループ:投資+還元(2008年~2014年)の合計=190,455

3グループ:営業CF(2015年~2020年)の合計=198,803
4グループ:投資+還元(2015年~2020年)の合計=193,461


すると、最初に4Gライセンス購入等の大きな投資をして、以降、営業CFを稼ぐ。
稼いだお金は、設備投資、配当、自社株買いに使う。というサイクルが回っている感じがします。


営業CF > 設備投資+その他投資+配当+自社株買い

式にするとこんな感じで、
この式を会社が意識してるなら、これからは、

1.「設備投資(Capital expenditures)」が大きく増えそう
2.すでに支払った「その他投資(Acquisitions of licenses, investments and businesses, net of cash acquired )」
C-Bandのライセンス購入負担が大きい。
3.それによって、配当が圧迫されないか?という懸念がブログ主的にはあります。

C-Bandの必要性については、この日本語の記事が結構詳しいです。
ざっくりいうと「5Gをより速く、より繋がりやすく」というサービスだと思います。


その他の営業CFの使い道として負債はたくさん残ってます。
ただ、遮二無二返済するというよりは、多くなり過ぎないように。という感じですかね。









■今後の見通し


さきほど仮定したこの式を前提に、

営業CF > 設備投資+その他投資+配当+自社株買い

営業CFと設備投資の会社計画を確認してみます。

<営業CF>

2022年のQ1時点見通しは3つ発表されました。
・Reported wireless service revenue growth at the lower end of the previously guided range of 9 percent to 10 percent.
(ワイヤレスの売上(=会社の売上の約半分)は+9%~+10%の下限)

・Adjusted EBITDA growth at the lower end of the previously guided range of 2 percent to 3 percent.
調整後EBITDAは+2%~+3%の下限

・Adjusted EPS at the lower end of the previously guided range of $5.40 to $5.55.
(調整後EPSは$5.40~$5.55の下限)

この中だと、調整後EBITDAが営業CFに一番近そうなので、
調整後EBITDAくらいの増減なのかなとブログ主的には思います。


2023年以降の業績は、3月のInvestor Dayで
売上は+3%、+4%というところが示されました。



<設備投資>

設備投資計画もInvestor Dayの資料に示されていて、
2023年まではたくさん必要ということになっています。



総合すると、2025年ごろまではもりもり増配するのは
難しいのでは?
とブログ主的には思います。

とはいえ、もともと高配当。とのバランスをどう考えるかですかね。



■端末の在庫


配当とは関係ないですが、Inventories(在庫)残高がかなり積み上がっていて気になったこと。

Inventoriesの会社の定義
Inventory consists of wireless and wireline equipment held for sale, which is carried at the lower of cost (determined principally on either an average cost or first-in, first-out basis) or net realizable value.
販売予定の有線無線機器。要するにスマホ在庫がたくさんあるのでは?と思いました。

で、比較したのがQualcomm社の売上。
Qualcomm社は、スマホのCPU(snapdragon)とか作ってます。



ベライゾンの在庫と、Qualcomm社の売上は結構関係してそう



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2021年の受取配当金と、金額順保有銘柄


2021年の受取配当金と、金額順保有銘柄について。

「2020年の運用成績と、保有銘柄」とあわせてどうぞ。

■受取配当金


2021年は、230万円でした。
年初見込んでいた予想の240万円より少なかったです。


2020年から減少した要因は、いくつかあります。

・高配当株売却:AT&T(キャッシュポジのまま)
・復配が予想より小さかった:越秀交通



アナリストの業績予想等から算出した2022年の配当金は、
円安で、260万円程度になる見込みです。









■金額順保有銘柄


2021年末時点、ブログ主の保有銘柄(金額順上位6銘柄)です。
※上の段が銘柄コード、下の段が銘柄名です。
銘柄コードが数字のものは、中国株。英字のものは、米国株です。

2018年2019年2020年2021年
1位 00384
チャイナガス
00384
チャイナガス
00384
チャイナガス
00384
チャイナガス
2位 00270
粤海投資
00270
粤海投資
V
ビザ
V
ビザ
3位 MO
アルトリア
V
ビザ
00270
粤海投資
MO
アルトリア
4位 V
ビザ
T
AT&T

売却済
00066
香港鉄路
00066
香港鉄路
5位 00066
香港鉄路
MO
アルトリア
MO
アルトリア
00270
粤海投資
6位 D
ドミニオン

売却済
00066
香港鉄路
T
AT&T

売却済
DUK
デュークエナジー


上位6銘柄で、PF全体の60%~70%を占めています。



PF1位のチャイナガスは2022年3月期を減配予想になっています。
それで、株価もずいぶん下がりました。
ですが、今のところブログ主的には売却の予定はないですね。


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