2021/01/27

(02601)中国太平洋保険 配当4.1%


(02601)中国太平洋保険について


予想PER 11倍
予想配当利回り 4.1%
時価総額 約1.3兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 5月下旬→支払 6月上旬


■どんな会社?


中国の生命保険、損害保険。

(02601)中国太平洋保険のほかに、
(02318)平安保険、(02628)人寿保険の決算書も見て、
ざっくりと、保険会社の収益構造は以下のとおりになっていると思います。



顧客から保険料を預かって売上とする一方で、
生命保険の満期や、損失補償の保険料を費用として支払います。


保険料収入は年々増加していますが、
増加率がここ2~3年弱まっているようです。



とくに、2020年はオフラインの営業ができず、
影響を受けています。
(平安保険でも、インターネットからの新規顧客は半分以下。)






■配当履歴


2009 0.3000(-)
2010 0.3500(+16%)
2011 0.3500(+0%)
2012 0.3500(+0%)
2013 0.4000(+14%)
2014 0.5000(+25%)
2015 1.0000(+100%)
2016 0.7000(-30%)
2017 0.8000(+14%)
2018 1.0000(+25%)
2019 1.2000(+20%)


2016年に減益により減配しています。
理由は、運用収益キャピタルゲインの減少(2015年が多かった)でした。






■生命保険


セグメント事業を見ると、生命保険が最大です。



生命保険の売上を細分化すると、
継続的に支払われる保険料収入(renewed policies)の割合が多く
売上が安定的に増加しやすい理由なのかなと思いました。

おそらく生命保険は複数年単位で契約するため、
初年度に少し多めに支払い(new business)、
2年目以降は通常の金額を支払う(renewed policies)ものと推測します。






■損害保険


損害保険は若干逆風にあると思われます。

月次が2020年10月から悪化しました。



自動車保険に対して、政府から「保険料は安く、保証範囲は広く。」
という主旨の指示が9月に出ているようです。


自動車保険は損害保険の半分以上を占めており、
大きな影響が出ていると思います。

(02601)中国太平洋保険


(02318)平安保険



その他、IT化の取り組みとして、
顧客の事故率を減らすような取り組みをしているようです。



顧客からの損害保険料請求の削減につながり、
保険支払いが保険料収入に占める割合(loss ratio)は60%くらいまで減りました。
(平安保険も約60%)


損害保険のトータルコスト(combined ratio)もほぼ100%から、98%程度に。
業界平均より利益率が高くなっています。






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2021/01/18

香港の小売り系不動産賃貸銘柄を比較


香港の小売り統計がかなり改善してきたので、
香港の小売り系不動産賃貸銘柄を比較しました。

比較は5銘柄です。

・0014:希慎興業
・0101:恒隆地産←ブログ主保有中
・0823:Link REIT
・1972:太古地産
・1997:九龍倉置業

結論から言うと、0014:希慎興業か、0823:Link REITの購入を迷っています。


■香港政府の小売り統計


香港の小売り統計です。



実績のほうは、毎月発表される「Provisional statistics of retail sales」。
見通しのほうは、3か月ごとに発表される「Business expectations」。

この2つの数字が関連してるようにも見えて、
次回の見通しは、1/22発表予定です。


1年前の年末もかなり悪い数字で、
直近プラスにはなっていませんが、
これ以上悪くならなそう、と見えます。


なので、株価が上がるかどうかわかりませんが、
買ってみようかと思っています。







■株価の比較


香港の小売りが弱かったここ2年の株価推移です。



0101:恒隆地産だけアウトパフォームしていて、
他の銘柄は株価が低迷しています。


ブログ主なりに理由を考えると、
0101:恒隆地産だけ(香港以外含む)新規物件取得に積極的
なところが
評価されてるのかもしれない。と感じます。


最近5年の推移を見てみると、



0101:恒隆地産だけ新規物件取得にかける金額が大きくて、
会社全体に対するインパクトも大きいです。



■2020年中間業績比較


2020年中間業績売上を比較してみます。
※セグメントの分け方が会社ごとに違っていて、
0823:Link REIT、1972:太古地産は目安です。



香港の小売向け賃貸が多いのが、
0014:希慎興業、0823:Link REIT、1997:九龍倉置業


この中で1997:九龍倉置業だけ売上の落ち込みが顕著なんですね。
会社コメント見ると、どの会社も同じようなコメント(家賃の値引き)に見えて、
違いがなんとも。


なので、1997:九龍倉置業を除いた2社で買うかどうかというところです。


小売向け賃貸に対する、2020年中間決算の各社コメント
0014:希慎興業
Hysan’s overall rental reversion in renewals, rent review and new lettings became negative in the first half of 2020.

0101:恒隆地産
Steps were taken to alleviate the extreme pressure on tenants’businesses, including the provision of rent relief and other supporting measures.

0823:Link REIT
With the financial impact from property management fee waivers and rental concessions

1972:太古地産
This mainly reflected lower retail rental income from Hong Kong and the Chinese mainland. This in turn reflected lower retail sales and rental concessions as a result of COVID-19.

1997:九龍倉置業
reduction in turnover rent and base rent concessions to help retail tenants amid the current unfavourable circumstance.



<underlying EPS比較>


<underlying EPSの例>





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2021/01/07

2020年の運用成績と、保有銘柄


2020年の運用成績と、保有銘柄について

■運用成績

-4.7%でした。

(参考)
・ハンセン指数 -3.4%
・S&P500 +15.5%
・日経平均   +16.0%

中国公益株で、コロナによる公共料金の特別割引があり、業績が悪化しました。










■保有銘柄


2020年末時点、ブログ主の保有銘柄です。


2020年の取引

・新規買 (MSFT)マイクロソフト
・新規買 (JNJ)ジョンソン&ジョンソン
・新規買 (JPM)JPモルガン
・新規買 (BMY)ブリストルマイヤーズ
・新規買 (00008)PCCW
・新規買 (00101)恒隆地産
・追加買 (01052)越秀交通

・一部売 なし
・全株売 (PFF)優先株ETF
・全株売 (D)ドミニオン
・全株売 (MSFT)マイクロソフト
・全株売 (02607)上海医薬

銘柄の入れ替え
・D→MSFT→JNJ、JPM、BMY
・02607→00008



銘柄コード銘柄名業種予想配当利回り連続増配年数
中国00384中国ガス公益(ガス)1.9%11
00270粤海投資公益(水道)4.2%11
00066MTR運輸(鉄道)2.7%1
01038長江インフラ公益(電力)5.9%24
01052越秀交通運輸(道路)2.0%4
00002CLP公益(電力)4.2%6
00656復星国際コングロマリット2.4%4
01426SPRINGREITREIT-0
03319雅居楽雅生活服務不動産1.7%1
02777富力地産不動産14.7%4
00008PCCW通信6.9%5
00101恒隆地産不動産3.8%1
00939建設銀行銀行5.7%4
01310HKBN通信6.9%5
米国MOアルトリア生活必需品8.3%
VVISAソフトウェア0.6%
TAT&T通信6.9%
WBKウエストパック銀行銀行4.6%
PGP&G生活必需品2.2%
JNJジョンソン&ジョンソン医薬2.5%
JPMJPモルガン銀行2.7%
BMYブリストルマイヤーズ医薬3.1%