(01052)越秀交通基建の2020年期末決算確認
予想PER 7倍
予想配当利回り 8.0%
時価総額 約1200億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月上旬→支払 6月下旬
・中間配当 権利落 11月中旬→支払 11月下旬
※【2019】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)
■どんな会社?
中国南部で高速道路、橋の運営を行います。
事業エリアは、以下の図の個所になります。
2019年11月に3本の高速道路を買収しました。
3本とも湖北省(HUBEI)の武漢のとても近くの高速道路です。
さらに、親会社が2020年末に買収した高速道路(Henan Lanwei Expressway)を
当社が買収するか検討しているようです。
仮に買収すると、運営キロ数はこうなると思います。
■配当履歴
2001 0.0250
2002 0.0600(+140%)
2003 0.0850(+41%)
2004 0.0975(+14%)
2005 0.1000(+2%)
2006 0.0700(-30%)
2007 0.1350(+92%)
2008 0.1600(+18%)
2009 0.1600(+0%)
2010 0.2200(+37%)
2011 0.2400(+9%)
2012 0.2000(-16%)
2013 0.2600(+30%)
2014 0.2800(+7%)
2015 0.2800(+0%)
2016 0.3300(+17%)
2017 0.3600(+9%)
2018 0.3900(+8%)
2019 0.3900(+0%)
2020 0.0700(-82%)
2020年は業績悪化により大幅減配になりました。
配当性向は2016年以降、50%台を推移しています。
(ブログ主的には、配当性向は半期ごとではなく、
通期で考えるという会社の考え方がややショックでした。)
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |
Revenue 売上 |
2519 (+13%) |
2702 (+7%) |
2847 (+5%) |
3023 (+6%) |
2919 (-3%) |
Profit attributable to Shareholders of the Company 最終利益 |
918 (+72%) |
947 (+3%) |
1054 (+11%) |
1137 (+7%) |
160 (-85%) |
Net cash generated from operating activities 営業CF |
1721 | 1943 | 2096 | 2142 | 2103 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
289 | 144 | 472 | -5512 | -238 |
Net cash used in financing activities 財務CF |
-1853 | -289 | -3069 | 2413 | -1782 |
Payments of construction costs under service concession upgrade services 運営保守(投資CF) |
-43 | -88 | -77 | -120 | 未公表 |
Purchase of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-11 | -20 | -15 | -4 | 未公表 |
Acquisition of subsidiaries 子会社買収(投資CF) |
-179 | -9 | 0 | -5841 | 未公表 |
Dividends received from associates, joint venture 子会社からの配当(投資CF) |
251 | 340 | 384 | 400 | 未公表 |
Interest paid 利息支払(財務CF) |
-356 | -344 | -373 | -302 | 未公表 |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-646 | -752 | -822 | -968 | 未公表 |
2020年期末売上は-3%の減収でした。
約3か月高速道路無料の影響と、2019年買収分のフル寄与で相殺されました。
利益は-85%の減益でした。
売上減少による利益減少のほか、
買収先が抱えていた負債のファイナンスコスト増加、
営業権の償却増加により減益になりました。
ホルダーのブログ主的には、
「上期は大変だったけど、下期は通常営業に戻った。」ように見えました。
■半期ごとの業績
半期ごとの業績です。
「売上」、「利益」、「金利コスト」、「1株利益」の
4点(赤いセルのところ)に注目しました。
<売上>
売上を細分化すると、下期は前年並みに回復しています。買収分の売上は、買収時の計画から考えると、
計画線上に近いのでは?と感じました。
(税金の計画からすると、利益はもう少し遅いかも?)
※その他売上が若干あるので、全社売上と必ずしも一致しません。
<利益>
営業利益率、税引前利益率が前年より若干低いです。買収した道路の利益率が低いので(前述の表)、
これくらいが通常になるかもしれないです。
<金利コスト>
会社の説明によると、買収先に負債がたくさんあって、
買収先の会社の金利負担が増えた。と言っています。
The increase in corporate finance costs mainly resulted from the acquisition of three expressways in Hubei Province in November 2019, with the increase in average external debt balance in the Reporting Year.
しばらくこの水準が続きそうな気がします。
(ブログ主はノーマークでした。)
(だし、アナリストコンセンサスにも含まれてなかったのでは?)
(おそらく、だから2020年予想未達で、2021年の予想もやや下がった?)
<1株利益>
ここまでの考察を踏まえると、2020下期のEPSが今後2021年のベースになる気がしています。
半期EPS:0.2681×2=0.5362→通期予想EPS(RMB)?
人民元なので、香港ドルになおすと
0.5362×1.19=0.638→通期予想EPS(HKD)?
アナリストコンセンサス予想はもう少し上のようですが、
この予想EPSをベースにPERや配当性向50%~60%を考えても
ブログ主的には、今の株価が高いとは思えなかったです。
■その他、政府の動き
2035年までの高速道路総延長計画:15万km→16万km
→つまりほとんど増やさない?
インフラREIT制度新設
→当社は、積極的にアプローチしてるぽい。
→将来、いくつかの道路をインフラREITに売却?
(ほとんど情報を掴めてないので、ブログ主には影響がよくわかりません。)
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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