2021/04/25

(02318)中国平安保険 配当3.3% 買ってみました


(02318)中国平安保険株を始めて購入しました。
そのときの記憶をメモしてみます


予想PER 8倍
予想配当利回り 3.3%
時価総額 約9兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 4月下旬→支払 5月下旬
・中間配当 権利落 9月下旬→支払 10月下旬


■どんな会社?


中国の生命保険、損害保険。

保険以外では、銀行、ローン、遠隔医療等も行います。
セグメントとしては、生命保険の割合がとても大きいです。



なので、ブログ主としては、生命保険に着目して株を購入しました。

■配当履歴


2004 0.1400(-)
2005 0.0000(-)
2006 0.5400(-)
2007 0.7000(+29%)
2008 0.2000(-71%)
2009 0.4500(+125%)
2010 0.5500(+22%)
2011 0.4000(-27%)
2012 0.4500(+12%)
2013 0.6500(+44%)
2014 0.7500(+15%)
2015 0.5300(-29%)(無償割当?10株に10株)
2016 0.7500(+41%)
2017 1.5000(+100%)
2018 1.9200(+28%)
2019 2.0500(+6%)
2020 2.2000(+7%)








■前提・生命保険の用語について


生命保険の用語がとても難しくて、
ブログ主なりの理解です。
(間違えているかもしれません。)



ポイントになりそうなのが2つ。

・Premium income:実質的な保険金(月次公表値)
・Agent channel:営業員による契約獲得

■生命保険の夜明け?


当社は、生命保険の営業について、量から質への改革を数年来すすめています。
そろそろ改革の成果が出始めるのでは?と思って株を買いました。

以降は、その経緯です。

<実績の確認>

量的に、ここ数年、営業員を減らしてきました。



2021年3月末で、98.6万人(-12%)でした。

営業員の減少にあわせるように、
生命保険収入(PREMIUM INCOME)の前年比が減少してきました。



2020年までの詳細をみると、
営業員による新規契約が減っています。



2021年Q1の状況がわからないので、
NBV(New business Value:新規契約から将来得られるであろう利益)
で確認してみると、前年比が反転しました。



<会社の方針>

2020年Q4の決算で、以下のコメントをしています。
(2020 Q4)

In the next 2-3 years, Ping An Life will build stable, healthy and excellent teams comprising over one million sales agents in a quality-oriented manner, aiming to gradually increase the proportion of high-productivity, high-performing and high-income agents.

今後2~3年は、100万人の営業部隊を高パフォーマンスの質重視で構築していきます。

で、2021年Q1で約99万人なので、
そろそろ営業員を減らさない段階に入ってるんじゃないか?
と考えました。
言い換えると、業績(前年比の下降)もそろそろ底をつくのでは?ないかと。



質に関して、1人の顧客に複数の保険を販売することと、
保険以外のサービスを販売することを指していると思います。

質への転換の定量的な評価が複雑すぎて難しすぎてよくわからないんですが、
(ネット販売をすすめると、マージンの低下が起きるとかのトレードオフがありそう)
定性的に営業部隊の教育は行われているように感じました。


(2020 Q4)

The Company remained focused on protection products, but adopted an epidemic-specific product strategy to boost the sales of simple, marketable online products with lower NBV margins to accumulate customer resources and maintain customer stickiness for post-epidemic customer conversion.

NBVマージン:2019年 47.3% → 2020年 33.3% → 2021年Q1 31.4%

2020年のマージン低下は、低マージンのオンライン保険商品販売に注力したから。
→つまり、質の向上は保険商品の内容に依存している?


決算コメントの多くが生命保険改革に言及していて、ほんの一部を抜粋しましたが、
営業員の教育?はすすめているもよう。
(2020 Q4)

The top-level design of the reform was completed in 2020.



(2021 Q1)

Ping An Life’s reform has entered its comprehensive rollout and execution stage.

The agent channel adhered to a high-quality agent team development strategy in the first three months of 2021.


まとめると、

営業員の量的に、横ばい、
営業員の質的に、上もしくは横ばい

の確率が高そうに思って、株を買いました。


なお、損保の前年比月次復活は、
自動車保険に規制が入った10月ごろ?






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2021/04/18

(01193)華潤ガス 連続増配13年 配当2.5% 2020年決算


連続増配13年を継続中の(01193)華潤ガスについて

予想PER 15倍
予想配当利回り 2.5%
時価総額 約1兆3000億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 6月中旬
・中間配当 権利落 9月下旬→支払 10月下旬

【2019】中国 連続増配銘柄(10年以上)

■どんな会社?

中国の華潤グループ傘下。中国本土で都市ガス供給大手。




都市ガス以外の事業として、
ガス関連器具販売や、電気ステーション、水素ステーション等
を徐々にはじめてます。



■配当履歴

2002 0.010
2003 0.015(+50%)
2004 0.025(+66%)
2005 0.030(+20%)
2006 0.020(-33%)
2007 0.010(-50%)※株式併合、特別配当あり
2008 0.040(+300%)
2009 0.065(+62%)
2010 0.100(+53%)
2011 0.120(+20%)
2012 0.160(+33%)
2013 0.220(+37%)
2014 0.250(+13%)
2015 0.330(+32%)
2016 0.450(+36%)
2017 0.550(+22%)
2018 0.770(+40%)
2019 0.870(+12%)
2020 0.930(+6%)

2008年に都市ガス事業へ業態転換をしました。
その際、株式併合や特別配当の特殊なコーポレートアクションを実施しています。

その後は、ハイペースの増配を続けています。


配当性向は、ここ5年およそ30%~40%を推移。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
32916
(+0%)
39837
(+21%)
51165
(+28%)
55835
(+9%)
55864
(+0%)
Profit for the year attributable to
Owners of the Company
最終利益
3289
(+15%)
3653
(+11%)
4450
(+21%)
5043
(+13%)
5151
(+2%)
Net cash from operating activities
営業CF
7364 7796 8341 8490 8616
Net cash used in investing activities
投資CF
-6948 -209 -6154 -3874 未公表
Net cash used in financing activities
財務CF
-5231 -3156 -1799 -1612 未公表
Payments for acquisition of property,
plant and equipment
設備投資
-3263 -4366 -5462 -3919 未公表
Distributions paid to Unitholders
配当支払
-826 -980 -1198 -1677 未公表


ガス販売量が+3%、販売単価が-3%で売上はほぼ横ばいだったものの、
ガス仕入価格も下がったことでマージンが0.01RMB/m3拡大し、
利益は増益になりました。



■2021年の見通し


まずは事業別の売上実績です。



事業別売上からわかる通り、
メインの事業は、ガス販売、ガス接続料です。

それぞれの事業別に見通しを見ていきます。


<ガス販売>

おおよそ

ガス販売売上=ガス販売量×販売単価
ガス販売利益=ガス販売量×マージン(販売単価-仕入コスト)

で決まるならば、各社の見通しをみてみると、



どの会社もガス販売だいたい2桁増を見込んでいるようです。


ちなみに、ゴールドマンサックスは、
おそらく中国政府の2030年までのエネルギー政策から逆算して、
ガス業界全体で、2022-2024年平均8%のガス消費増加を予測しています。

Compared with 2017-19, when average gas demand growth was 14% yoy, we expect slower growth of China gas demand in 2022-24, a CAGR of 8%.

また、現地の証券会社でも同様に、
ガス業界全体で、2020-2025年平均8%~10%のガス消費増加を予測しています。

with 8-10% gas national gas consumption growth in 2020-25E,

<ガス接続料>


またまた、おおよそ

ガス接続料売上=新規顧客件数×接続料単価

で決まるならば、各社の見通しをみてみると、



2020年は新規顧客件数が少なくて、
2021年は2019年の水準くらいに戻りそうです。

たしかに、華潤ガスはコメントで、
「接続工事は再開できている」と言っています。
Connection constructions were accelerated after the recovery of the pandemic, newly connected residential households were 3.05 million, cumulative connected customers continued to grow and reached 41.84 million in 2020, an increase of 10.3%.




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2021/04/06

2020年の受取配当金と、金額順保有銘柄


2020年の受取配当金と、金額順保有銘柄について。

「2020年の運用成績と、保有銘柄」とあわせてどうぞ。

■受取配当金


2020年は、220万円でした。
年初見込んでいた予想の250万円より少なかったです。


2019年から減少した要因は、いくつかあります。

・増配が予想より少なかった:チャイナガス
・高配当株売却:ドミニオン(キャッシュポジ多めに)
・減配が予想より大きかった:ウエストパック銀行、越秀交通
・円高



アナリストの業績予想等から算出した2021年の配当金は、
240万円程度になる見込みです。









■金額順保有銘柄


2020年末時点、ブログ主の保有銘柄(金額順上位6銘柄)です。
※上の段が銘柄コード、下の段が銘柄名です。
銘柄コードが数字のものは、中国株。英字のものは、米国株です。

2017年2018年2019年2020年
1位 00384
チャイナガス
00384
チャイナガス
00384
チャイナガス
00384
チャイナガス
2位 MO
アルトリア
00270
粤海投資
00270
粤海投資
V
ビザ
3位 00066
香港鉄路
MO
アルトリア
V
ビザ
00270
粤海投資
4位 00270
粤海投資
V
ビザ
T
AT&T
00066
香港鉄路
5位 WBK
ウエストパック
銀行
00066
香港鉄路
MO
アルトリア
MO
アルトリア
6位 01038
長江インフラ
D
ドミニオン

売却済
00066
香港鉄路
T
AT&T


上位6銘柄で、PF全体の70%~80%を占めています。


2020年はドミニオンを売却しました。

もともと米国電力株はFCFが弱く、長期保有に向かないと思っていたこと、
米国債金利が0%近くになったことと、
事業売却によりEPS、配当が減りそうだったためです。


ほかの保有上位銘柄で、今のところは売却予定がありません。
長く保有して、そのうち上がってくれればいいかなぁという感じです。


保有銘柄は、
連続増配している銘柄という共通点があります。





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2021/04/03

(00548)深セン高速道路 配当7.3%


(00548)深セン高速道路について、
数年ぶりに決算書を見ていたら、
いつのまにか環境会社になりつつあってビックリしました。


予想PER 6倍
予想配当利回り 7.3%
時価総額 約900億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 5月下旬→支払 7月中旬


■どんな会社?


深セン中心に高速道路運営をしています。

近年は、環境事業への投資を増やしており、
水処理、風力発電装置、ごみ処理等の事業を行っています。




■配当履歴


2000 0.1000(-)
2001 0.1000(+0%)
2002 0.1200(+20%)
2003 0.1900(+58%)
2004 0.1100(-42%)
2005 0.1200(+9%)
2006 0.1300(+8%)
2007 0.1600(+23%)
2008 0.1200(-25%)
2009 0.1200(+0%)
2010 0.1600(+33%)
2011 0.1600(+0%)
2012 0.1300(-18%)
2013 0.1600(+23%)
2014 0.4500(+181%)
2015 0.3400(-24%)
2016 0.2200(-35%)
2017 0.3000(+36%)
2018 0.7100(+136%)
2019 0.5200(-26%)
2020 0.4300(-17%)


近年は、EPSに対して、配当性向45%を目安に配当されます。







■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Total revenue
売上
4532
(-)
4836
(+6%)
5807
(+20%)
6185
(+6%)
8026
(+29%)
Net profit attributable to
owners of the Company
最終利益
1169
(-)
1426
(+22%)
3440
(+141%)
2499
(-27%)
2054
(-17%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
2126 2660 3222 1751 1100
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-2529 -6991 957 -253 -4430
Net cash flows used in financing activities
財務CF
-1529 1773 -3483 -1147 3588
Cash received from returns on investments
投資先からの利益(投資CF)
247 353 355 398 306
Cash paid to acquire fixed assets,
intangible assets
and other long-term assets
設備投資(投資CF)
-382 -934 -1109 -1609 -2483
Net cash paid to acquire subsidiaries
and other business units
子会社買収(投資CF)
-1998 -7056 -1258 -1259 -453
Cash payments for interest expenses and
distribution of dividends or profits
金利、配当支払(財務CF)
-1303 -1184 -1374 -2332 -1920

2020年期末の増収率は+29%でした。
2019年から2020年にかけて買収した会社の売上が追加されました。

利益は、税引前利益は増益でしたが、税金の関係で減益でした。


■業績と株価について


業績の一覧と、各年末株価です。





当社は、EPSと、特別損益をのぞくEPSの2種類の利益を発表しています。

それを各年末の株価とグラフにしてみると、
特別損益をのぞくEPS(オレンジの線)と、年末株価(緑の線)が
似たような動き
をしています。


年末株価÷特別損益をのぞくEPS(=PER的なもの)は、
だいたい10倍前後を推移しています。(人民元換算すると8~9倍?)
そういう意味では、今の8HKDくらいの株価はいつも通りな感じがします。


2016年ごろから利益、株価が増え始めて、
売上も増え始めていて、
原因はおそらく設備投資を増やし始めたためだと思います。



特に設備投資額が多かった2017年は、道路1社、環境2社を買収しています。
2020年は計画を超過して設備投資されました。

2021年も高水準の設備投資計画がされているので、
EPSの増加が期待できそうな気がしています。


■事業別売上


設備投資の状況を踏まえて、事業別売上を見てみます。



環境系事業(赤いセル)が顕著に増えています。
2020年の高速道路事業は約3か月の利用料無料期間がありました。
風力事業は2019年の実績で、だいたい装置販売が8割、発電が2割でした。


環境系の事業が増えると、営業CFが悪化していく
例えば、(00257)中国光大環境と似たようなパターンに見えます。




個別の事業では、50%子会社Qiantai Companyの
新エネ車(EV)の廃バッテリー処理事業は
当社と親和性が高そうで、面白そうに見えました。

現状は、これくらいしか情報を見つけられず、
2020年だと売上があるのかわからないですね。






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