2021/04/03

(00548)深セン高速道路 配当7.3%


(00548)深セン高速道路について、
数年ぶりに決算書を見ていたら、
いつのまにか環境会社になりつつあってビックリしました。


予想PER 6倍
予想配当利回り 7.3%
時価総額 約900億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 5月下旬→支払 7月中旬


■どんな会社?


深セン中心に高速道路運営をしています。

近年は、環境事業への投資を増やしており、
水処理、風力発電装置、ごみ処理等の事業を行っています。




■配当履歴


2000 0.1000(-)
2001 0.1000(+0%)
2002 0.1200(+20%)
2003 0.1900(+58%)
2004 0.1100(-42%)
2005 0.1200(+9%)
2006 0.1300(+8%)
2007 0.1600(+23%)
2008 0.1200(-25%)
2009 0.1200(+0%)
2010 0.1600(+33%)
2011 0.1600(+0%)
2012 0.1300(-18%)
2013 0.1600(+23%)
2014 0.4500(+181%)
2015 0.3400(-24%)
2016 0.2200(-35%)
2017 0.3000(+36%)
2018 0.7100(+136%)
2019 0.5200(-26%)
2020 0.4300(-17%)


近年は、EPSに対して、配当性向45%を目安に配当されます。







■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Total revenue
売上
4532
(-)
4836
(+6%)
5807
(+20%)
6185
(+6%)
8026
(+29%)
Net profit attributable to
owners of the Company
最終利益
1169
(-)
1426
(+22%)
3440
(+141%)
2499
(-27%)
2054
(-17%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
2126 2660 3222 1751 1100
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-2529 -6991 957 -253 -4430
Net cash flows used in financing activities
財務CF
-1529 1773 -3483 -1147 3588
Cash received from returns on investments
投資先からの利益(投資CF)
247 353 355 398 306
Cash paid to acquire fixed assets,
intangible assets
and other long-term assets
設備投資(投資CF)
-382 -934 -1109 -1609 -2483
Net cash paid to acquire subsidiaries
and other business units
子会社買収(投資CF)
-1998 -7056 -1258 -1259 -453
Cash payments for interest expenses and
distribution of dividends or profits
金利、配当支払(財務CF)
-1303 -1184 -1374 -2332 -1920

2020年期末の増収率は+29%でした。
2019年から2020年にかけて買収した会社の売上が追加されました。

利益は、税引前利益は増益でしたが、税金の関係で減益でした。


■業績と株価について


業績の一覧と、各年末株価です。





当社は、EPSと、特別損益をのぞくEPSの2種類の利益を発表しています。

それを各年末の株価とグラフにしてみると、
特別損益をのぞくEPS(オレンジの線)と、年末株価(緑の線)が
似たような動き
をしています。


年末株価÷特別損益をのぞくEPS(=PER的なもの)は、
だいたい10倍前後を推移しています。(人民元換算すると8~9倍?)
そういう意味では、今の8HKDくらいの株価はいつも通りな感じがします。


2016年ごろから利益、株価が増え始めて、
売上も増え始めていて、
原因はおそらく設備投資を増やし始めたためだと思います。



特に設備投資額が多かった2017年は、道路1社、環境2社を買収しています。
2020年は計画を超過して設備投資されました。

2021年も高水準の設備投資計画がされているので、
EPSの増加が期待できそうな気がしています。


■事業別売上


設備投資の状況を踏まえて、事業別売上を見てみます。



環境系事業(赤いセル)が顕著に増えています。
2020年の高速道路事業は約3か月の利用料無料期間がありました。
風力事業は2019年の実績で、だいたい装置販売が8割、発電が2割でした。


環境系の事業が増えると、営業CFが悪化していく
例えば、(00257)中国光大環境と似たようなパターンに見えます。




個別の事業では、50%子会社Qiantai Companyの
新エネ車(EV)の廃バッテリー処理事業は
当社と親和性が高そうで、面白そうに見えました。

現状は、これくらいしか情報を見つけられず、
2020年だと売上があるのかわからないですね。






ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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