2020/12/29

(00135)昆侖能源 配当4.2%


(00135)昆侖能源について


予想PER 8倍
予想配当利回り 4.2%
時価総額 約8000億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 6月上旬→支払 7月上旬


■どんな会社?


中国でガスの掘削(上流)~輸送~都市ガス小売り(下流)まで行います。


事業は4部門に分かれています。
・Exploration and Production:探査&掘削
・LNG Processing and Terminal LNG:輸出入
・Natural Gas Pipeline:都市間輸送
・Natural Gas Sales:都市ガス


・探査&掘削
石油やガスを世界中で掘り



・輸出入、都市間輸送、都市ガス
中国へ輸入して、ガスの小売りをします。






■配当履歴


2000 0.0400(-)
2001 0.0200(-50%)
2002 0.0350(+75%)
2003 0.0200(-42%)
2004 0.0350(+75%)
2005 0.0800(+128%)
2006 0.1000(+25%)
2007 0.1200(+20%)
2008 0.1500(+25%)
2009 0.0700(-53%)
2010 0.1380(+97%)
2011 0.2200(+59%)
2012 0.2300(+4%)
2013 0.2300(+0%)
2014 0.2000(-13%)
2015 0.0600(-70%)
2016 0.0740(+23%)
2017 0.2100(+183%)
2018 0.2300(+9%)
2019 0.2630(+14%)


2017年~19年の配当性向は35~40%でした。
2020年の配当性向を25%~35%としています。








■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
(中間まで)
Revenue
売上
81882
(-)
88706
(+8%)
105470
(+18%)
113313
(+7%)
52254
(-2%)
Profit for the year attributable to
Owners of the Company
最終利益
659
(-)
4760
(+622%)
4634
(-2%)
5551
(+19%)
2363
(-24%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
15749 13287 17018 16085 7091
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-23127 -13493 -7000 -10277 -4048
Net cash flows used in financing activities
財務CF
12259 3277 -11355 -7805 -975
Capital expenditure
設備投資(投資CF)
-9894 -12330 -8458 -9932 -4576
Acquisitions of subsidiaries
子会社買収(投資CF)
-18895 -1547 0 -667 非開示
Interest paid
金利支払(財務CF)
-1024 -1438 -1821 -1558 非開示
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-1320 -5727 -4542 -4996 -528

2020年中間は-2%の減収でした。
都市間輸送が増収、それ以外の事業が減収でした。
ガス販売量では、都市ガス事業は増加、それ以外の事業は減少しました。


■都市間輸送事業の売却


2020/12/22に、都市間輸送事業の売却が発表されました。

厳密には、BEIJING PIPELINE社、DALIAN LNG社の売却で、
それぞれ、都市間輸送事業の大部分、
輸出入事業の一部のLNGターミナルを担っているようです。


売却額はRMB40,886M、諸費用等を引いて
RMB37,000Mが2021年3月ごろ入金されると見ているようです。

半分の、1株約2.1HKDを(2022年支払いの?)配当に、
40%を都市ガス事業の投資へ、残りは負債返済等へ計画されています。


事業売却の影響は、
事業別売上を見てみると、



売上の大半が、都市ガス事業になると思われます。

事業別税引前利益を見てみると、



利益の半分が都市ガス、もう半分が探査掘削、輸出入の構成になると思われます。

事業別売上のポイントに記載しましたが、
探査掘削、輸出入は比較的原油価格の影響が強そうです。


当社は資源(エネルギー)株の評価ですが、
資源(エネルギー)系事業と、公益系事業の半々になるのなら、
PERの評価が公益系に寄せて少し高くなっても良さそうと感じます。

実績PERの比較表です。




■都市ガス会社との比較


都市ガス会社としてみる場合、
気になるところもあり、当社のマージンが低そうです。



当社だけ減少傾向にあるんですね。


各社発表の数字なので、そもそも比較が妥当か?という疑問もあり、
また、会社の規模はそこまで違わなそうなのですが。





なので、そこは割り引いてPERの評価を考える必要があるかもしれないです。



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2020/12/22

(00270)粤海投資 配当4.2% 香港へ給水契約の更新2021~


(00270)粤海投資が、2021年~2023年の
香港へ給水契約の更新を発表しました。

ホルダーのブログ主的には、この内容から次の3年も
少しずつ増配をキープしてくれると感じました。


■香港への給水事業は、最も大切な事業


セグメント利益は、水関連(Water Resources)が66%を占めています。



水関連の売上のうち、半分が香港、残り半分が中国全土ですので、
香港の給水事業は利益の多くを占めていると思われます。


■香港へ給水契約更新内容


開示された契約内容を表にすると、
こんな感じだと思います。



2023年まで契約上限がHK$5016mmとなり、

2019年~2020年の前年比契約上限が+0.3%に対して、
2021年~2023年の前年比契約上限が+1.3%に増加していました。


直前に開示されていた広東省東莞市昌平の契約内容や、
過去の推移(しばらく増えてない)から、

売上横ばいもしくは下落もあり得ると考えていたブログ主的には、
予想外に良い結果でした。








■配当履歴


過去の配当履歴です。



配当性向(Payout Ratio)が74.9%まで高まり、

キャッシュフローも、営業キャッシュフローを
設備投資、買収、配当に使うとほとんど残らないです。


なので、これから大幅な増配の期待は低いですが、
次の3年の増配見通しも立ったと感じました。



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2020/12/15

(BMY)ブリストルマイヤーズ 配当3.2% を買ってみました


(BMY)ブリストルマイヤーズを買ってみました。
そのときの調べたことメモです。

※お断り:医薬系企業はちんぷんかんぷんなので、
誤りが含まれている可能性が高めだと思います。

予想PER 9倍
予想配当利回り 3.2%
時価総額 約14兆円


■どんな会社?


医薬品開発の会社。
開発した医薬品を独占販売して利益を得る。

主力製品は、ReVlimid、Eliquis等。



米国の売上が60%以上。

2019年11月に同業大手のCelgene社を買収。
2020年Q4に同業のMyoKardia社を買収予定。


■エクセル1枚で理解してみる


当社の主力製品の過去の推移と、
今後の見通しを1枚の表にしてみました。



主力11製品のうち、Celgene社を買収により取得したのが、ReVlimid等5製品。


赤いマスは「決算書(10-K)」に記載されている
米国における 見込み独占販売期間:Estimated LOE(loss of exclusivity)です。
(つまり、赤いマスが多いほど業績に有利だと思います。)



これ、過去の10-Kをさかのぼってみると、稀に変わることがあるようで、
例えば、Eliquis。

2015年は、「US:2023年」
2019年は、「US:2026年」

となってました。
(期間が短くなるパターンは見かけなかったような。)



また、見込み独占販売期間は、国によって違いがありますが、
おおよそ同じ期間と理解しました。



ここまでの情報で、 概して、売上の大きな医薬製品は独占販売期間が長く、
今後数年は、 このペースでいける(業績の下振れリスク小)のでは?
と感じました。


ここに、新薬の売上上積み?があるかもしれないですが、



新薬候補見てもよくわかりません。。






■ガイダンス


2020年Q3の決算で、
2020年、2021年の通期Non-GAAP EPSの話しが出た
ようです。

Now as it relates to our 2021 guidance, we are reaffirming our non-GAAP EPS guidance of $7.15 to $7.45, which absorbs the dilution associated with the MyoKardia acquisition. We look forward to providing more color on 2021 during our fourth-quarter call as we normally do.




このNon-GAAP EPSをもとにPERを考えると、
予想PERがおよそ9倍で安く感じたので購入してみました。



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2020/12/04

(00052)大快活集団 配当1.7%


(00052)大快活集団について


予想PER 39倍
予想配当利回り 1.7%
時価総額 約310億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 9月下旬→支払 10月上旬
・中間配当 権利落 12月上旬→支払 12月下旬


■どんな会社?


香港、中国本土でファミレス的な「大快活(Fairwood)」を展開します。



■配当履歴


2005 0.1800(-)
2006 0.3600(+100%)
2007 0.4000(+11%)
2008 0.6000(+50%)
2009 0.3800(-36%)
2010 0.4600(+21%)
2011 0.7200(+56%)
2012 1.0000(+38%)
2013 0.7200(-28%)
2014 0.6200(-13%)
2015 0.8000(+29%)
2016 1.4000(+75%)
2017 1.4200(+1%)
2018 1.4200(+0%)
2019 1.1800(-16%)
2020 0.7300(-38%)
2021 0.3000(中間まで。)


2021年の中間配当は増配(0.23→0.30)でした。







■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年2018年2019年2020年2021年
(中間まで)
Revenue
売上
2580
(-)
2840
(+10%)
2970
(+4%)
3030
(+2%)
1286
(-16%)
Profit attributable to
equity shareholders of the Company
最終利益
205
(-)
216
(+5%)
179
(-17%)
60
(-66%)
64
(+12%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
269 351 291 644 未公表
Net cash used in investing activities
投資CF
-181 -132 -71 -116 未公表
Net cash used in financing activities
財務CF
-168 -175 -167 -535 未公表
Payment for purchase of other
property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-144 -147 -114 -128 未公表
lease rentals paid
リース費(財務CF)
0 0 0 -418 未公表
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-170 -185 -182 -134 未公表

2021年中間決算は、コロナの影響で-16%減収でした。
ただ、粗利は、原価削減(家賃減、物流費減等)の努力によりほぼ横ばいでした。

おもに、政府からの雇用保証補助金(HKD20m)により増益でした。


配当は、過去の経験から
営業CFから必要な投資(設備投資費、リース費)を差し引いた残りの
ほとんどを配当で出してくれる会社だと思います。
(後で比較するCafe de Coralも。)


■同業他社と比較


とても似ている2社を比較します。

00052:Fairwood
00341:Cafe de Coral


・店舗数



どちらも香港メインで、中国本土にも進出しています。

・1店舗あたり売上推移



売上を店舗数で割り算すると、同じような売上になります。

・粗利率推移



粗利率も近い数字で、近年はやや減少傾向です。
2021年9月中間期でやや違いが見られました。

・原価上昇率推移



原価の上昇はおおよそ+6%~+10%の間で推移しています。

ここ3年くらい株価が下落していますが、
ブログ主的には、マージンの低下が原因(原価の上昇に、売上の上昇が追い付かない)だと思います。



とても似ているので、
決算コメントも共通で見れるような気がします。


香港の事業については、

Although restaurant dining in Hong Kong is now once again operating without significant restrictions, the pandemic remains not yet fully under control and the future is uncertain.

Our short-term target is to open more stores in the coming year.

(Fairwood)

「香港の事業は大きな規制もなく運営できているものの、不透明感があります。
とはいえ、直近でより開店していく目標としています。」
と、やや強気な印象を受けました。

中国本土の事業については、

This will continue to be a focus as we expand, by opening relatively smaller stores (compared with sizes in Hong Kong) that are nevertheless strong in fulfilling delivery needs for their local area.

(Fairwood)

「(Meituanのような)宅配サービス向け小型店舗をオープンしていく。」
Having experienced a largely V-shaped recovery, the Group’s Mainland China business returned to pre-pandemic levels by the end of the period under review.

Although network expansion was hindered by the pandemic during the first half of the year, we have now picked up the pace of growth and aim to open more than 10 new shops by the end of the year.

(Cafe de Coral)

「中国本土はV字回復。10店以上の新店の計画」
と、かなり強気な印象を受けました。


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2020/11/29

(00384)チャイナガス 連続増配12年 配当2.1% 2021年中間


連続増配12年(00384)チャイナガスについて

予想PER 13倍
予想配当利回り 2.1%
時価総額 約1.9兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 8月下旬→支払 9月下旬
・中間配当 権利落 1月中旬→支払 1月下旬

【2019】中国 連続増配銘柄(10年以上)


■どんな会社?


中国全土で都市ガス(天然ガス)と、LPG(液化石油ガス)を供給します。

LPGは、輸入からエンドユーザーへの供給まで行っており、
工場や、商業施設、家庭に供給されます。



↓都市ガス供給エリア



↓LPG供給エリア



ガス管新規接続による成長と、買収による成長で持続的な成長を続けています。

また、ガス給湯器等の付加価値サービス事業も拡大してきました。


■配当履歴


2006 0.0100
2007 0.0120(+20%)
2008 0.0120(+0%)
2009 0.0140(+16%)
2010 0.0170(+21%)
2011 0.0220(+29%)
2012 0.0392(+78%)
2013 0.0848(+116%)
2014 0.1206(+42%)
2015 0.1615(+33%)
2016 0.1946(+20%)
2017 0.2500(+28%)
2018 0.3500(+40%)
2019 0.4400(+25%)
2020 0.5000(+13%)
2021 0.1000(中間まで)

2021年の中間配当は横ばいでした。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年2018年2019年2020年2021年
(中間まで)
Revenue
売上
31993
(+8%)
52831
(+65%)
59386
(+12%)
59539
(+0%)
27164
(-2%)
Profit for the year attributable to
Owners of the Company
当期純利益
4147
(+82%)
6095
(+47%)
8224
(+34%)
9188
(+11%)
5089
(+3%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
4116 6445 10116 6485 6888
Net cash used in investing activities
投資CF
-4112 -7168 -11032 -9454 未公表
Net cash from financing activities
財務CF
-520 3908 6334 -2661 未公表
Additions of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-2639 -6340 -8602 -6795 未公表
Acquisition of subsidiaries, net of
cash and cash equivalents acquired
子会社買収(投資CF)
-366 -448 184 -475 未公表
Additions of investments
in joint ventures
合弁会社買収(投資CF)
-25 -28 -2353 -237 未公表
Interest paid
金利支払(財務CF)
-963 -1048 -1454 -1841 未公表
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-953 -1391 -1776 -2400 未公表

2021年中間決算の売上は-2%の減収でした。


新規ガス接続ユーザーの減少(2.9百万件→2.8百万件)、接続料単価の減少で、
接続料売上、利益が減少しました。


新規ガス接続ユーザーのうち、
Township gas projects:石炭からガス(RCG)キャンペーン
の新規ユーザーが1.2百万件→0.7百万件に減少
しました。


経緯を確認すると、

<政府の方針>



<1年前の会社コメント>
Huge new market for winter heating application: replacement of coal with gas for residential users in towns and villages in 15 provinces in northern China


<今期の会社コメント>
Moderate investment in RCG projects to meet winter heating demand in 15 provinces in north China


あまり変わってないように見えるのですが、
Township gas projectsは、下火になってきてるのかもしれないです。
(なお、通常のCity Projectsの新規ユーザーは増加しています。)



また、都市ガス販売事業は増収でしたが、
販売量の最も多い工業向けガスの単価が大きく下落し、
増収率は低くなりました。




■キャッシュフロー改善


キャッシュフロー改善(どやぁ!)の報告がありました。
(いつもは無い)



前回3月末決算で、
フリーキャッシュフロー赤字、とくに、
売掛金回収(AR Recovery)の進捗が低いことが報告されていました。
(そのスライドはもう削除されていそう・・)

推測ですが、
ガス管建設したときに売上を計上して、
ガス供給を実際に開始したときに接続料も受け取っているのではないかと。

建設ペースの減少と、ガス供給開始の加速で
キャッシュフロー改善した
と読み取りました。



その他、年間の業績見通しは基本的に据置でした。



利益見通し(Core Profit Attributable to Owners of the Company)が
+15%~+20%で追加になりました。




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2020/11/16

(00823)Link REIT 連続増配14年 配当4.1% 2021年中間


連続増配14年(00823)Link REITについて

予想PER 24倍
予想配当利回り 4.1%
時価総額 約1.9兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 6月下旬→支払 7月下旬
・中間配当 権利落 11月下旬→支払 12月下旬

【2019】中国 連続増配銘柄(10年以上)

■どんな会社?


香港で不動産賃貸をします。不動産は、商業施設、駐車場、オフィスビル。
中国本土、海外にも進出しはじめました。


物件価格による所有割合は、

香港83%(商業施設63%、駐車場16%、オフィスビル4%)。
中国本土13%(商業施設10%、オフィスビル3%)。
オーストラリア2%(オフィスビル1%)。
イギリス2%(オフィスビル1%)。




商業施設の中でも、飲食店の割合が多く
コロナ影響が大きくなっています。




2020年4月オーストラリア物件取得。
2020年8月イギリス物件取得。

2025年に香港以外の割合を増やすことを目標にしています。




■配当履歴


2006 0.2181
2007 0.6743(+309%)
2008 0.7440(+10%)
2009 0.8399(+12%)
2010 0.9737(+15%)
2011 1.1045(+13%)
2012 1.2952(+17%)
2013 1.4646(+13%)
2014 1.6574(+13%)
2015 1.8284(+10%)
2016 2.0618(+12%)
2017 2.2841(+10%)
2018 2.4978(+9%)
2019 2.7117(+8%)
2020 2.8719(+5%)
2021 1.4165(中間まで)

2021年度中間配当は微増でした。







■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年2018年2019年2020年2021年
(中間まで)
Revenue
売上
9255
(+5%)
10023
(+8%)
10037
(+0%)
10718
(+6%)
5233
(-1%)
Gains on disposals of investment properties
不動産売却益
1387 7306 2761 0 0
Change in fair values of
investment properties
不動産評価損益
11494 35493 12269 -23948 -7275
Finance costs
支払利息
-567 -665 -598 -630 -405
Profit for the year
最終利益
17711
(+8%)
47761
(+169%)
20329
(-57%)
-17122
(-184%)
-7324
(-295%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
6077 6485 5941 6589 3167
Net cash genereted from investing activities
投資CF
422 8087 6775 -532 -7086
Net cash used in financing activities
財務CF
-6291 -11962 -13142 -766 -2228
Capital expenditure
設備投資
-8316 -12594 -8402 -1808 -7647
Distributions paid to Unitholders
配当支払(財務CF)
-4898 -5254 -5517 -5930 -2339

2021年中間の売上は-1%の減収でした。
豪州、英国の物件追加がありましたが、
最も割合の大きい飲食店系賃料が下落しました。

配当の原資となる賃貸収入からの利益(Total Distributable Amount)は、
2966→2921(-1%)で減益でしたが、
自社株買いによる株数減少で、増配でした。



■香港賃料の下落


香港の賃料が下がってます。
(中国本土は+8.1%で上がってます。)



入居率も若干下がってます。




コロナで大変な借主さんのサポート(合計HK$600m)も
発表されてますが、賃料負担がまだ重そうです。
(売上に占める賃料の割合)





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2020/11/08

(WBK)ウエストパック銀行 配当4.6% 2020期末決算


オーストラリアの4大銀行の1つ
(WBK)ウェストパック銀行
2020年9月期末決算が発表されました。



■銘柄概要


上場先:銘柄コード
オーストラリア:WBC.AU
アメリカADR:WBK

決算期:9月
予想PER:12倍
予想配当利回:4.6%


■配当推移


配当(豪ドル)
1999 0.45
2000 0.50
2001 0.90
2002 0.70
2003 0.78
2004 0.86
2005 1.00
2006 1.16
2007 1.31
2008 1.42
2009 1.16
2010 1.39
2011 1.56
2012 1.66
2013 1.94 ※うち特別配当0.2
2014 1.82
2015 1.87
2016 1.88
2017 1.88
2018 1.88
2019 1.74
2020 0.31

2020年は中間無配、期末減配になりました。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Net operating income before operating expenses
売上
20985 21802 22133 20649 20183
Net profit attributable to owners of
Westpac Banking Corporation
最終利益
7445 7990 8095 6784 2290
Diluted EPS
一株利益
2.17 2.29 2.30 1.89 0.63
Net cash provided by operating activities
営業CF
5497 2820 19802 7104 58651
Net cash provided by investing activities
投資CF
-7245 -1698 -1620 -10769 -19477
Net cash provided by financing activities
財務CF
4573 552 -11092 -3633 -28803
Loans
貸付金(営業CF)
-38082 -26815 -24740 -4188 18272
Deposits and other borrowings
預金及びその他借入金(営業CF)
38771 23062 23928 1113 28910
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-5402 -4839 -5769 -4977 -2518


経常収益は半期の前年同期比で、
中間決算時+6.2%から、期末決算時-10.2%になりました。

税引前利益は半期の前年同期比で、
中間決算時-52.0%から、期末決算時-59.9%になりました。


減益の主な要因は3点あります。

1.営業収益減少
・ローン貸付減少
・金利マージン減少

2.営業費用増加
・のれん減損

3.特別損失増加
・コロナ影響による貸倒引当金増加



■営業収益減少


売上の大部分を占める金利収入(Net interest income)について。



ローン(Loans)の減少、当座資産(liquid assets)の増加。



特に、ローン(Loans)の減少が著しい。




金利マージンです。



金利マージン低下


また、金利マージン詳細では、当座資産(liquid assets)のマージン悪化。



その結果、下期に金利収入が減少しました。




■営業費用増加


当社が「notable items」と呼んでいる特別な営業費用です。



中間までたくさん計上していた費用は落ち着いてきたようですが、
収益悪化した「Life insurance」や、「Auto Finance」ののれん減損等をしたようです。

「intangible assets(無形資産)」の残高が、減少しました。

中間:11,943
期末:11,497

のですが、まだ残高はたくさんあるので、
今後も追加があるのかブログ主的には、よくわからないです。


■特別損失増加


貸倒引当金ですが、
「最悪のケースは免れた」と言ってるように感じました。



3月、6月、9月時点の
GDP成長率、失業率、住宅価格見通しを比べると、
9月時点の見通しはやや改善しているように見えます。



貸倒引当金の増加ペースは減少
(6月時点は、$6,340mでした。)



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。