2021/08/15

(FTS)Fortis Inc 47年連続増配 配当3.4%


(FTS)Fortis Incについて


予想PER 21倍
予想配当利回り 3.4%
時価総額 約2.4兆円



■どんな会社?


もともとはカナダの電力会社。
最近10年で米国の電力会社を次々に買収。



電力事業をGeneration(発電)、Transmission(送電)、Distribution(配電)の
3つに分類すると、当社は独占が許されてる代わりに料金等が規制される(regulated)
Transmission(送電)とDistribution(配電)が資産の93%を占めます。
(だから、発電方法(風力とか太陽光とか)の議論はあまり出てこないです。)







■配当履歴





47年連続増配しています。
配当性向は60%前後。

2025年まで毎年平均6%の増配を計画しています。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
6838
(-)
8301
(+21%)
8390
(+1%)
8783
(+4%)
8935
(+1%)
Net earnings attributable to
Common equity shareholders
最終利益
585
(-)
963
(+64%)
1100
(+14%)
1655
(+50%)
1209
(-26%)
Cash from operating activities
営業CF
1884 2756 2604 2663 2701
Cash used in investing activities
投資CF
-6891 -3025 -3252 -2768 -4131
Cash from financing activities
財務CF
5050 339 644 154 1327
Capital expenditures property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-1912 -2813 -3032 -3499 -3857
Business acquisitions, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
-4841 0 0 0 0
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-441 -593 -610 -634 -916

利益率が毎年増えていて、



ただ、設備投資にお金が要るため株数も毎年増えていて
1株売上、1株利益の増え方は緩やかになっています。






■2025年までの増配計画


2025年まで毎年平均+6%の増配計画をしています。
その根拠は、2025年までの設備投資計画にあると思います。



計画の多くはTransmission(送電)、Distribution(配電)のものになっています。

送電の強化は、例えば砂漠に新たに風力発電施設を作るなら、
発電した電気を人の住むところまで運ぶために必要であったり、
配電の自動化(再生可能エネと、その他の発電の切替等)にも
設備投資が必要なようです。


設備投資をすると資産が増えて、
資産が増えると、Rate Baseの増加
につながるようです。

Rate Baseは、電気料金を決めるときの基礎値のようなもので、
電気料金がおおまかに以下の式で決まるようです。

電気料金=原価+利益(=原価+資産(Rate Base)×報酬率)


それで、Rate Baseが毎年平均+6%増加の計画をしています。


↓Rate Base計画詳細



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2021/07/14

(01299)AIAグループ 連続増配10年 配当1.4% 2020年期末


(01299)AIAグループについて


予想PER 22倍
予想配当利回り 1.4%
時価総額 約16兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 6月上旬
・中間配当 権利落 9月上旬→支払 9月下旬

【2020】中国 連続増配銘柄(10年以上)


■どんな会社?


アジア全域で保険事業を行います。

事業エリアは、下記の地図+オーストラリア+ニュージーランド
(数字は事業を始めた年)





■配当履歴


2011 0.3300(-)
2012 0.3700(+12%)
2013 0.4255(+15%)
2014 0.5000(+17%)
2015 0.6972(+39%)
2016 0.8565(+22%)
2017 1.0000(+16%)
2018 1.2350(+23%)
2019 1.2660(+2%)
2020 1.3530(+6%)


2010年に上場。初年度は無配でしたが、その後連続増配しています。








■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
28196
(-)
38330
(+35%)
36297
(-5%)
47242
(+30%)
50359
(+6%)
Net profit attributable to
Shareholders of AIA Group Limited
最終利益
4164
(-)
6120
(+47%)
3163
(-48%)
6648
(+110%)
5779
(-13%)
Net cash provided by operating activities
営業CF
1364 1451 2020 3337 2357
Net cash used in investing activities
投資CF
-553 -241 -828 -245 -1219
Net cash provided by financing activities
財務CF
-1043 -969 -784 -1520 392
Payments for investment property and property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-181 -104 -127 -106 -120
Acquisition of subsidiaries, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
-310 0 -606 -155 -839
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-1136 -1390 -1609 -1982 -2002

売上は+6%増収でしたが、新規契約獲得(VONB=Value of new business=平安保険がNBVと呼んでるもの)は低調でした。
地域別には、割合の多い中国や香港の回復が少なくなっています。






■AIAグループの中国事業と、平安保険の比較


AIAグループの中国事業は2009年以降、急拡大してきました。



これがなぜ達成できたのか?
会社の決算コメントから拾ってみました。



いくつかの視点にまとめると、

事業エリア:徐々に拡大。
→今後も拡大していく方針のようです。

営業員数(agents):どんどん増やす。

営業員の生産性:デジタル化も含めた差別化された教育(differentiated Premier Agency)を常に実施
→MDRT有資格者数(販売実績が高いと取れる国際資格のようです)の増加
→新規契約取得(VONB)が業界平均の4.7倍(拡大中)

デジタル化:2017年ごろにいったん完成?
→その後も継続投資中


これを平安保険と比べてみると、



規模が違いすぎるので比較が適切かわからないですが、
AIAグループのほうが、どんどん拡大していきそうな感じはします。
営業員の質もよくわからないけど、AIAグループのほうが高そう。


中国の保険業界見通しとして、
2017年時点で2030年の普及率7%を見て、
普及ペースは米国をはるかに凌ぐペースと見ていたようです。

2020年の実績は上期でほぼ6%に達していたようです。
(2025年に向けての政府目標は見つけられませんでした)






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2021/07/03

(00384)チャイナガス 連続増配13年 配当2.7% 2021年期末


連続増配13年(00384)チャイナガスについて

予想PER 10倍
予想配当利回り 2.7%
時価総額 約1.7兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 8月下旬→支払 9月下旬
・中間配当 権利落 1月中旬→支払 1月下旬

【2020】中国 連続増配銘柄(10年以上)


■どんな会社?


中国全土で都市ガス(天然ガス)と、LPG(液化石油ガス)を供給します。

↓都市ガス供給エリア





ブログ主は、中国北部に強い会社だと考えていますが、
今後は、南部に拡大していく戦略です。

↓都市ガスの拡大戦略





↓LPG(スマートグリッド)の拡大戦略






■配当履歴


2006 0.0100
2007 0.0120(+20%)
2008 0.0120(+0%)
2009 0.0140(+16%)
2010 0.0170(+21%)
2011 0.0220(+29%)
2012 0.0392(+78%)
2013 0.0848(+116%)
2014 0.1206(+42%)
2015 0.1615(+33%)
2016 0.1946(+20%)
2017 0.2500(+28%)
2018 0.3500(+40%)
2019 0.4400(+25%)
2020 0.5000(+13%)
2021 0.5500(+10%)

2021年の増配率はこの会社の中では低めでした。
為替の影響等をのぞいたコア利益が+9.0%に対して、増配率+10%でした。
(昨年は、コア利益+16.2%に対して、増配率+13%でした。)





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年2018年2019年2020年2021年
Revenue
売上
31993
(+8%)
52831
(+65%)
59386
(+12%)
59539
(+0%)
69975
(+17%)
Profit for the year attributable to
Owners of the Company
当期純利益
4147
(+82%)
6095
(+47%)
8224
(+34%)
9188
(+11%)
10478
(+14%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
4116 6445 10116 6485 8278
Net cash used in investing activities
投資CF
-4112 -7168 -11032 -9454 -8324
Net cash from financing activities
財務CF
-520 3908 6334 -2661 未公表
Additions of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-2639 -6340 -8602 -6795 未公表
Acquisition of subsidiaries, net of
cash and cash equivalents acquired
子会社買収(投資CF)
-366 -448 184 -475 未公表
Additions of investments
in joint ventures
合弁会社買収(投資CF)
-25 -28 -2353 -237 未公表
Interest paid
金利支払(財務CF)
-963 -1048 -1454 -1841 未公表
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-953 -1391 -1776 -2400 未公表

2021年期末決算の売上は+17%の増収でした。

都市ガスの販売量が上期+8.4%、下期+35.8%と大きく増えました。
商業向け、産業向けが下期に増加しました。


■業績の評価


業績を、中間決算時点の会社見通しと、実績を比較して評価してみます。



この中で、見通しを下回ったのが、

・利益(Core Profit Attributable to Owners of the Company)
・キャッシュフロー(Free Cash Flow)
・新規顧客(New Connections)

だと思います。


<利益について>

利益については、セグメント別利益をみると、
Engineering design and construction(ガス管工事)の落ち込みが目立ちます。



この部門は、Gas Connection部門とともに語られることが多く、
新規顧客獲得そのものとも言えます。


<新規顧客について>

新規顧客の見込みが550万~600万に対して、実績504万件でした。
来期、会社見込みは、来期500万件を見込んでいます。


顧客数関係の数字で、今期特筆すべき数字がありました。
ガスの普及率が下がっていました
他の大手3社の比較でも当社固有の事象でした。



原因は、接続可能住居数(普及率計算時の分母)の増加でした。

最近10年でみても接続可能住居数が今年(特に下期)に顕著に増加しています。



将来の顧客見込みが増えたことを意味しているように思います。


なお、プロジェクト数(Number of Piped Gas Projects with Consession Right=
各自治体とのガス供給契約数を意味すると思います)
の増加は例年並みでした。

これらのことから、ブログ主的には、新規顧客獲得のガス管工事がすすむペースより、
自治体(特に大都市)との新規の供給契約がすすむペースの方が早かったと理解しました。





<キャッシュフローについて>

フリーキャッシュフローが通年で黒字化しました。



ということですが、オフィスビルを建てた費用を除いた数字で、
それを含めて半期ごとに見ると
フリーキャッシュフローは下期は赤字でした。



来期の会社見通しはRemains positive(黒字のまま)です。

なお、おそらくガス爆発事故絡みで、
来期の安全性に関する投資は決算時点で例年並みを見込んでおります。
(これとは別に賠償支払いの可能性はあると思いますが・・)




ブログ主の感想は、
フリーキャッシュフロー黒字が定着すれば
新奥能源、華潤ガス並みの評価になりそうな気がします。


■来期会社見通し


↓会社見通し



↓会社見通しの同業比較(中国ガスだけ更新)








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2021/06/13

(WBK)ウエストパック銀行 配当4.6% 2021中間決算


オーストラリアの4大銀行の1つ
(WBK)ウェストパック銀行
2021年3月中間決算が発表されました。



■銘柄概要


上場先:銘柄コード
オーストラリア:WBC.AU
アメリカADR:WBK

決算期:9月
予想PER:15倍
予想配当利回:4.5%


■配当推移


配当(豪ドル)
1999 0.45
2000 0.50
2001 0.90
2002 0.70
2003 0.78
2004 0.86
2005 1.00
2006 1.16
2007 1.31
2008 1.42
2009 1.16
2010 1.39
2011 1.56
2012 1.66
2013 1.94 ※うち特別配当0.2
2014 1.82
2015 1.87
2016 1.88
2017 1.88
2018 1.88
2019 1.74
2020 0.31
2021 0.58(中間配当まで)






■概要


かつてのような高配当に戻れるか?
ブログ主主観ですが、5つの観点で考えてみました。





結論は、まだまだ道半ば、かなと思いました。


以降で、5つの点の詳細を見ていきます。


■売上


売上の推移です。





売上、やや低めなのですが、
直近、金利収入的には、金利マージンが回復しているのと、
新規貸付は2020年比では増加しているようです。(2019年と比べてどうなんでしょう?)

↓金利マージン




↓平均貸付残高



貸付減少理由:海外、国内の個人、企業向けが減少
Average interest earning assets were lower due to reductions in offshore institutional lending and Australian consumer and business lending.

今後:貸付増加中?
New lending for housing has surged, up 49 per cent over the past year, including a 75 per cent jump from the May 2020 low. While most interest has been from owner occupiers, investors are beginning to return to the market, with investor lending up 31 per cent over the four months to February

■営業費用


営業費用の推移です。



給料の増加等で徐々に費用が増えており、
コスト削減計画を打ち出しています。



2021年まではコスト増加、2022年減少に転じて、
2024年にコスト削減が完了する計画です。



■特別損益


特別損益について、



1つ目のAUSTRACへの罰金は済、
2つ目の顧客不正返金等は今後不明、
3つ目のLMI事業は売却する方向のようなので、

ホルダー的には収束の方向では?ないかと。


↓LMI事業について
write down of goodwill in the group's lenders mortgage insurance business as it is now held for sale

■貸倒引当金


貸倒引当金については、
今後の経済見通しが徐々に改善して、
今のところ積み増す必要がなくなっています。



■配当


配当性向が60%くらいに減っています。



2020年に配当性向の規制が、オーストラリア、ニュージーランド政府から入りました。

オーストラリア政府は規制を解除しましたが、
慎重に配当を検討するよう釘を刺されている状態です。

ニュージーランド政府は2022年まで
規制が続く計画になっています。


そんなわけで、例えば同業のオーストラリア四大銀行の1つ、コモンウェルス銀行も
同じように配当が低いままになっています。





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2021/06/01

(00468)紛美包装 減配なし7年 配当8.1%


(00468)紛美包装について


予想PER 10倍
予想配当利回り 8.1%
時価総額 約500億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月上旬→支払 7月上旬
・中間配当 権利落 9月下旬→支払 10月中旬

【2020】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)


■どんな会社?


中国の牛乳パック(dairy products)メーカー。

売上の約80%が牛乳パック、約15%がジュースパック。



中国内の売上が約67%、海外の売上が約33%。

主な顧客先は、おそらく、中国で乳製品大手の蒙牛乳業や、伊利集団と思われます。
↓Major customer蒙牛乳業からパートナー賞的な何かをいただいたようです




■配当履歴


2012 0.2000(-)
2013 0.1000(-50%)
2014 0.2000(+100%)
2015 0.2100(+5%)
2016 0.2300(+9%)
2017 0.2500(+8%)
2018 0.2700(+8%)
2019 0.2700(+0%)
2020 0.2700(+0%)


毎年、配当性向は80%~90%くらいあります。
7年減配していません。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
2168
(-)
2336
(+7%)
2492
(+6%)
2706
(+8%)
3038
(+12%)
Profit attributable to
Owners of the Company
最終利益
333
(-)
343
(+3%)
360
(+5%)
337
(-6%)
342
(+1%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
658 303 390 354 520
Net cash used in investing activities
投資CF
-476 123 36 -107 -65
Net cash used in financing activities
財務CF
-244 -275 -227 -240 -438
Depreciation and amortisation charges
減価償却費
-101 -109 -119 -148 -159
Purchases of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-114 -127 -110 -27 -79
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-252 -275 -303 -321 -320

2019年、2020年と減価償却費と比べて、設備投資額が少なくかったです。

2020年の研究開発費が-22だったので、
おそらくITシステムに(費用として)まわしたのかもしれません。


それにしても、当社、
近年、売上の増え方のわりに、利益が増えません。
株価も横ばいです。





以降で、その点について、売上面とコスト面からもう少し調べてみます。

■売上について


売上について、販売数量も公開されていて、
売上÷販売数量で、おおよその販売単価の推移を見てみます。



販売単価が年々下がっています。

会社の説明によると、販売数量が増えるとリベート(値引)販売をしているようで、
利益が圧迫されていることを予想します。

The products are often sold with volume rebates based on aggregate sales over a specific period as defined in the contracts.


なお、生産キャパシティは30,000百万パックで
2020年は生産能力の59%を使いました。

(だから設備投資が少ないと思います)


売上上位5社のシェアが下がっていることからわかる通り、
海外の新規顧客開拓を進めているようです。




■コストについて


まずは、総コスト(Total cost of sales, distribution expenses and administrative expenses)の推移です。



よくわからないので、数量で割ってみると、こんな感じになります。



数量あたりコストは下がっていますが、
値引きペースには追い付いていないようで、
マージンが減少しています。

主なコストのうち、原材料費は下がっていますが、
給与等は増
えています。

給与に関しては、従業員を急増させています。
2018:1339人→2019:1590人→2020:1673人


会社の今後の方針は、国内外の販売拡大、アフターサービスの拡大、がまず挙がって、
そのあとに生産キャパ拡大、製造オペレーション改善等があります。

それによって、マージンが増えるペースになれば
利益が一気に増えそうですが、
ブログ主的にはそういう感じがあまりしませんでした。

■感想


良いところは、たくさん配当を払ってくれることだと思います。

今後、しばらくは工場の増設が要らなそうで、
利益が出れば、大部分を配当の原資に回してくれそうです。

一方で、(あるかわからない)原材料費高騰等による減益、減配の可能性、
それは増益の可能性より高いかもしれない・・・

とか、そのあたりのバランスをどう考えるのか?というのが
この銘柄を買うかどうかのポイントだと思いました。



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