2019/05/31

(00392)北京控股 減配なし18年 配当3.0%


18年減配していない(00392)北京控股について

予想PER 6倍
予想配当利回り 3.0%
時価総額 約7000億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 6月下旬→支払 7月中旬
・中間配当 権利落 9月中旬→支払 10月下旬

【2018】中国 連続減配なし銘柄(10年以上)

■どんな会社?


都市ガスの供給、ビールの製造販売、上下水道運営、固形廃棄物処理を行います。
メイン事業は都市ガスの供給です。
売上の90%は中国本土からのものです。

また、各サービスは、子会社を通じて行われます。
子会社には(00384)チャイナガスや、(00371)北控水務等があります。




■配当履歴


2000 0.2500(-)
2001 0.2800(+12%)
2002 0.2800(+0%)
2003 0.2800(+0%)
2004 0.3000(+7%)
2005 0.3000(+0%)
2006 0.3000(+0%)
2007 0.6000(+100%)
2008 0.6500(+8%)
2009 0.6500(+0%)
2010 0.7000(+7)
2011 0.7000(+0%)
2012 0.7500(+7%)
2013 0.8500(+13%)
2014 0.9000(+5%)
2015 0.9500(+5%)
2016 0.9500(+0%)
2017 0.9800(+3%)
2018 1.0500(+7%)

18年減配していません。

減配していない銘柄一覧のほうで、2008年の特別配当が正しく反映できておらず、
本記事執筆前まで、2008年にいったん減配したような表現になっておりました。


■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Sales
売上
47935
(-)
60149
(+25%)
55958
(-7%)
57508
(+2%)
67764
(+17%)
Profit attributable to Shareholders
最終利益
4831
(-)
5667
(+17%)
6235
(+10%)
6880
(+10%)
7577
(+10%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
885 14589 11542 8326 9022
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-8163 -6401 -17297 -11954 -3872
Net cash flows from financing activities
財務CF
8564 -4744 8201 3601 -3738
Dividends received from associates
子会社からの配当受取(投資CF)
134 182 640 5644 3953
Purchases of items of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-2514 -3960 -4263 -8191 -7150
Acquisition of/increase in investments
in joint ventures and associates
子会社買収(投資CF)
-6210 -300 -13078 -9031 -2888
Interest paid
金利支払(財務CF)
-1189 -1304 -1490 -1605 -1988
Distributions paid
配当支払(財務CF)
-1123 -1181 -1212 -1199 -1262


2018年の売上は17%の増収でした。
ガス事業、ビール事業、固形廃棄物事業が2桁増収でした。

2018年の最終利益は+10%の増益でした。





■株価は割安?


業績は良い。営業CFも潤沢。PERも低い。
なのに株価が騰がらない。という問題があります。




株価が騰がらない原因を考察してみます。


子会社の時価総額を当社の持分で按分したもの、
子会社の利益を当社の持分で按分したものを表にしました。





持分の時価総額は約8000億円にたいして、
当社の時価総額は約7000億円しかありません。


時価総額7000億円の価値は、おおまかに(00384)チャイナガスの持分と、
(00371)北控水務の持分を合計したものになります。

ということは、この2社分の評価しかされていないのでは?という仮説を立てました。



税引前利益の内訳を、(00384)チャイナガス+(00371)北控水務と、
それ以外に分解してグラフにしたものです。





実は、子会社2社の利益は伸びているものの、
それ以外は利益が伸びていないことが分かりました。


おそらく、当社の時価総額が、子会社の株式持ち分の
時価総額という評価に低迷してしまっていると考えられます。



■今後の見通し


当社固有の事業が伸びていけば、当社が再評価される可能性があります。
そこで、これまでの事業の推移を確認します。


売上の7割以上を占める北京ガスの業績推移です。





売上はやや右肩あがり。ガス販売量も右肩あがり。
にもかかわわらず、営業利益はほぼ横ばいとなっています。


利益が増えていかない理由はわかりませんが、
今後も増益はあまり期待できない可能性が高いように感じます。


■感想


北京ガスの業績が高まれば、一気に評価される可能性がありますが、
今のところは投資は見送りです。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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