2019/05/08

(00270)粤海投資 連続増配10年 配当4.1%


連続増配10年を継続中の(00270)粤海投資について

予想PER 17倍
予想配当利回り 4.1%
時価総額 約1兆4000億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月下旬→支払 7月下旬
・中間配当 権利落 10月初旬→支払 10月下旬

【2018】中国 連続増配銘柄(10年以上)

■どんな会社?


香港や、広州近隣で水道事業を中心に、
不動産&デパート賃貸、ホテル、発電、道路の運営を行います。




■配当履歴


2004 0.060
2005 0.090(+50%)
2006 0.100(+11%)
2007 0.110(+10%)
2008 0.100(-9%)
2009 0.110(+10%)
2010 0.150(+36%)
2011 0.180(+20%)
2012 0.200(+11%)
2013 0.230(+15%)
2014 0.280(+21%)
2015 0.340(+21%)
2016 0.420(+23%)
2017 0.485(+15%)
2018 0.535(+10%)

2009年以降、10年連続増配しています。
配当性向は約70%です。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
8426
(+5%)
9171
(+8%)
10464
(+14%)
12168
(+16%)
13363
(+9%)
Gross profit
粗利
5648 6143 6880 7184 7667
Gain on bargain purchase
負ののれん利益
0 63 0 1212 296
Profit for the year attributable to
owners of the Company
最終利益
4397
(-1%)
3905
(-12%)
4212
(+7%)
5685
(+34%)
5015
(-12%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
5184 5429 6098 5071 6327
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-4450 -4543 -3266 -2062 -5348
Net cash flows from financing activities
財務CF
-293 954 -4118 -3359 -389
Increase in receivables under
service concession arrangements
サービス委譲契約の債権(営業CF)
0 0 -9 -464 -482
Purchases of items of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-278 -1373 -507 -360 -577
Acquisition of subsidiaries
子会社買収(投資CF)
-282 -3077 -12 8 -2360
Increase in investments in associates
関連会社投資(投資CF)
-30 -179 -3 -1893 -70
Dividend paid to
equity holders of the Company
配当支払(財務CF)
-1497 -1876 -2255 -2909 -3268


2018年末の売上は+9%の増収でした。
2018年末の最終利益は特別利益(負ののれん益)の消滅により-12%の減益になりました。



なお、本記事執筆時点で2019年第一四半期の決算が(4/26)に終わっています。
売上は3394百万ドル(+3%)、利益は1196百万ドル(+10%)でした。

香港以外の水道事業売上が前年比+20%以上の増収となったものの、
発電事業の売上が前年比-20%以上の減収となりました。

ただ、発電に使う石炭価格の低下により、利益率はそこまで減少しませんでした。


■各事業の詳細


2018年のプレゼン資料から各事業の詳細を確認します。

<事業構成>


4事業にわかれています。
売上比率は以下のとおりです。

・水処理事業:61%
・不動産&デパート(賃貸):17%
・インフラ(電気、高速道路、橋):15%
・ホテル運営:5%








以降で、売上が伸びている事業についてコメントします。

<水処理事業>


水処理事業の中でも香港への供給が60%以上をしめています。(当社全体の約40%。)
その部分の売上が2020年まで香港政府と調印されています。





香港、深セン、東莞地域の水処理事業売上は、6250百万HKドル(+2%)でした。



上記以外の地域でも水処理事業を行っています。




その他の地域の水処理事業売上は、2012百万HKドル(+22%)でした。

<インフラ(電気、高速道路、橋)>


発電事業は近年持ち直してきています。



高速道路は規模は小さいですが、順調にのびています。




<不動産&デパート>


基本的には賃貸事業ですが、
上場子会社の(00124)粤海置地(73%所有)を通じて不動産開発を行っています。


不動産&デパート事業全体の売上は、2371百万HKドル(+14%)でした。
その中で粤海置地の売上は、312百万HKドル(+96%)でした。


■感想


売上成長率はやや鈍化しましたが、安定的な成長を見込める企業と思います。
ローリスク、ミドルリターン的な銘柄だと思います。

米国の電力銘柄と比べても設備投資が少なく、配当が高いので、
公益銘柄好きな方は買いを検討してみるのもありだと感じます。


ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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