2019/05/23

(00384)中国ガスの年初からの株価下落について


(00384)中国ガスの株価が年初から下落しています。




ブログ主のポートフォリオで一番保有金額が大きいので、原因を考えてみました。


1.業績見通しが悪い?
2.米中貿易戦争の影響?


■1.業績見通しが悪い?


チャイナガスは決算が3月ですが、12月決算の子会社があり、開示されています。
親会社より時系列が早く開示されますので、その内容を確認してみます。

なお、チャイナガスは3月末決算の内容を例年6月下旬に発表します。


確認対象の決算一覧
銘柄コード銘柄名決算期開示頻度最新開示済み決算チャイナガスの持株比率
00384チャイナガス3月6か月ごと2018/9-
非上場中燃投資有限公司
Zhongran Investment
12月3か月ごと2019/3100%
03633中裕ガス12月6か月ごと2018/1243%


上記3社の6か月ごと売上と、株価の推移です。
株価は各年の3月末時点、6月末時点、9月末時点、12月末時点の終値を使いました。



株価はチャイナガスの売上と連動しているように見えます。
中燃投資や、中裕ガスの売上がチャイナガスの売上に占める割合が徐々に下がっています。


前年比増収率と前年比株価変化率の推移です。



中燃投資は3か月ごとの増収率、中裕ガスとチャイナガスは6か月ごとの増収率です。

子会社2社の直近増収率が低くなっています。
これが株価が騰がらない原因の一つと感じています。



6か月ごと純利益と、株価の推移です。



株価は純利益とも連動しているように見えます。


前年比増益率と、前年比株価変化率の推移です。



子会社2社が前年比マイナスの決算を発表していることから
株価が低迷しているものと思います。




■2.米中貿易戦争の影響?


米中貿易戦争でブログ主が考える影響は、
「関税率の引き上げ」と、「中国景気の悪化」の2つあります。

<関税率の引き上げ>

アメリカから天然ガスをどのくらい輸入しているか調べてみました。

中国ガスとしては開示されていないようです。
中国全体のデータをマッキンゼー社のレポートから調べてみました。




船で運ぶLNGと、パイプラインのデータが分かれていまして、
LNGの比率が約25%くらいみたいです。


その中で、下の図に詳細が記載されており、
アメリカから輸入した量は1割未満のようです。(上から2段目、右から2段目)




つまり、関税率の直接的な影響は少ないのでは?と考えています。


<中国景気の悪化>

チャイナガスのガス販売先別の販売量です。



工業向け(Industrial)ガス販売が景気の影響を受けやすいと言われますので、
比率の高いチャイナガスは影響大きそうですが、
次の決算で注目すべきポイントかと考えています。



なお、アナリストコンセンサスはほとんど変化ないみたいです。






ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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