2019/05/20

(00179)ジョンソン・エレクトリック 減配なし10年 配当3.4%


10年減配していない(00179)ジョンソン・エレクトリックについて

予想PER 5倍
予想配当利回り 3.4%
時価総額 約1800億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め(※2019/5/16に、2019/3末の決算発表が終わっています。)
・期末配当 権利落 7月中旬→支払 9月上旬
・中間配当 権利落 12月中旬→支払 1月上旬

【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)

■どんな会社?


自動車用のモーター、クーラー等の部品を生産して、自動車メーカー等へ供給します。


自動車のほかには医療機器、スマートメーター等も生産しています。



売上の比率は、自動車向けが77%、その他産業向けが23%です。



顧客は、日産ルノーや、BMW、吉利汽車等があります。



売上は、ヨーロッパ(33%)、北米(29%)、中国(26%)の順に多くなっています。


生産拠点は、中国が中心ですが、カナダ、スイス、その他南米にもあります。




ということで、ここまでの内容が日本の(6592)マブチモーターとかなり似てるように思います。


■配当履歴


2000 0.2850(-)
2001 0.1030(-63%)
2002 0.1030(+0%)
2003 0.1300(+26%)
2004 0.1350(+3%)
2005 0.1550(+14%)
2006 0.0450(-71%)
2007 0.0908(+101%)※中間が米ドルによる配当
2008 0.1430(+57%)
2009 0.0000(-100%)※無配
2010 0.0500(-)
2011 0.0900(+80%)
2012 0.1000(+11%)
2013 0.1100(+10%)
2014 0.1150(+4%)
2014 株式併合4株→1株
2015 0.4800(+4%)
2016 0.4900(+2%)
2017 0.5000(+2%)
2018 0.5100(+2%)
2019 0.5100(+0%)

当社は、決算を米ドルで行っています。
そのため配当が米ドルのみ表記になっている時期がありました。


2009年に無配になっています。

2010年以降、9年連続増配していましたが、
2019年の期末決算(5/16発表)にて連続増配がストップしました。

2019年は減配はしていません。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年2016年2017年2018年2019年
Sales
売上
2136
(-)
2235
(+4%)
2776
(+24%)
3236
(+16%)
3280
(+1%)
Profit attributable to Shareholders
最終利益
210
(-)
172
(-18%)
237
(+37%)
264
(+11%)
281
(+6%)
Cash flows from operating activities
営業CF
267 241 399 400 455
Cash flows from investing activities
投資CF
-119 -850 -334 -417 -411
Cash flows from financing activities
財務CF
21 28 -124 43 140
Purchases of items of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-119 -186 -240 -305 -391
Business combination and acquisition
子会社買収(投資CF)
-9 -671 -94 -104 -2
Distributions paid
配当支払(財務CF)
-54 -54 -55 -56 -48

決算の数値は、米ドル(百万ドル)表記です。


2018年の売上は1%の増収でした。為替や買収の影響を除いた売上は、2%の増収でした。

2018年末の最終利益は+6%の増益でした。
同様に為替や買収の影響を除いた最終利益は、10%の減益でした。


決算書で、
「2018年の中国自動車産業は、自動車購入減税が期限切れしたことによる反動、
景気減速の結果、生産量が6%を越える急速なマイナスとなった。」
とコメントされています。


■地域別売上


はじめに、全世界、全メーカーの自動車生産台数推移です。
当社にとっては顧客先の需要の推移と言えるようなものだと思います。

国際自動車工業会(OICA)のサイトを参考にさせていただきました。




2018年の国別生産台数ランキングは、以下のとおりでした。

1位 中国  2780万台(29.1%)
2位 米国  1131万台(11.8%)
3位 日本   972万台(10.2%)
4位 インド  517万台( 5.4%)
5位 ドイツ  512万台( 5.4%)


2017年までは、中国の生産台数が伸びることで世界の生産台数が増加してました。
中国以外の生産台数は横ばいです。

2018年は、中国の生産台数が約100万台減りました。
世界の生産台数は約170万台減りました。



当社の地域別売上の推移です。



2016年以降、北米と中国が成長しており、重要な市場になっています。


■2019年の見通し


ここまでで中国が当社の業績のカギを握っていると考えられますが、
当社の決算書(2019年の見通し)で、米中貿易戦争に関する
ネガティブなコメントがされています。

Approximately 5% of the Group’s total annual sales volume is currently subject to Section 301 tariffs that have been imposed on goods imported into the USA from China. While this exposure is not especially large in the context of Johnson Electric’s diversified global sales base, if the USA and China fail to reach a negotiated trade agreement in the coming weeks the effects will be disruptive to our global supply chain and could result in higher cost for our business, our customers and consumers.


当社の売上の約5%が、米中貿易関税の対象になっています。

米中が今後数週間で貿易協定の決着にたどり着けない場合、
当社の世界的なサプライチェーンに影響し、
事業、顧客、消費者へコスト高となる可能性があります。



同じ市場と思われる(6592)マブチモーターも
「北米、欧州は頭打ち。中国は減速、回復に時間がかかる
と同様に厳しい見方をしています。




■感想


中国の自動車景気悪化で、当社の業績はかなりきついように思えます。



当社の配当金は、世界の自動車景気ととても強い相関関係がありそうなので、
業績次第で減配があるかもしれないです。


しばらく様子見がよさそうです。







ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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