連続増配8年を継続中の(00371)北控水務集団について
予想PER 8倍
予想配当利回り 4.5%
時価総額 約6000億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月上旬→支払 6月下旬
・中間配当 権利落 9月下旬→支払 10月中旬
※【2018】中国 連続増配銘柄(5年~9年)
■どんな会社?
中国全土で上下水処理場の建設、運営を行います。
ポルトガル、マカオ、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドにも進出しています。
主な事業エリアは、以下の赤丸の省になります。
■配当履歴
2011 0.030(-)
2012 0.040(+33%)
2013 0.052(+30%)
2014 0.078(+50%)
2015 0.095(+21%)
2016 0.119(+25%)
2017 0.155(+20%)
2018 0.178(+14%)
2011年以降、8年連続増配しています。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
Revenue 売上 |
8925 (-) |
13502 (+51%) |
17354 (+28%) |
21192 (+22%) |
24596 (+16%) |
Profit for the year attributable to Shareholders of the Company 最終利益 |
1794 (-) |
2455 (+36%) |
3227 (+31%) |
3717 (+15%) |
4471 (+20%) |
Net cash flows used in operating activities 営業CF |
263 | -2627 | -2500 | -6714 | -5572 |
Net cash flows used in investing activities 投資CF |
-1734 | -3746 | -2028 | -114 | -3009 |
Net cash flows from financing activities 財務CF |
2195 | 7064 | 9468 | 3968 | 13040 |
Increase in amounts due from contract customers 契約顧客からの債権(営業CF) |
-1085 | -6822 | -5783 | -4207 | -13848 |
Increase in receivables under service concession arrangements サービス委譲契約に基づく債権(営業CF) |
-959 | -2378 | -5312 | -10296 | -4891 |
Purchases of items of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-634 | -383 | -377 | -238 | -542 |
Additions of operating concessions 営業権の取得(投資CF) |
-50 | -194 | -649 | -917 | -387 |
Acquisition of subsidiaries 子会社買収(投資CF) |
-906 | -678 | -683 | -298 | -1073 |
Acquisition of/increase in investments in joint ventures 関連会社への投資(投資CF) |
-48 | -381 | -210 | -1504 | -1095 |
Acquisition of/increase in investments in associates 関連会社への投資(投資CF) |
-3 | -800 | -642 | -748 | -5 |
Interest paid 利息支払(財務CF) |
-1105 | -1188 | -1483 | -1539 | -2136 |
Distributions paid 配当支払(財務CF) |
-494 | -801 | -957 | -1227 | -1600 |
2018年末の売上は+16%の増収でした。
2018年末の最終利益は+20%の増益になりました。
当社は、BOT方式やPPP方式で受注しており、
浄水場の建設をまず建設するために借入を行います。
一方で、売上の計上から実際に入金されるまでにかなり長いタイムラグが発生しますので、
営業CFは赤字になります。顧客からの債権がバランスシートに積み上がっていきます。
その結果、銀行借入と、社債を合計して440億香港ドルになっています。
総資産は1260億香港ドルです。
利息支払が、毎年おおよそ営業利益の25%、
最終利益の50%を占める(つまり、利息支払が無ければ最終利益が1.5倍になる)
ということになっています。不動産銘柄と似てると思います。
バランスシートをもう少し見てみます。
固定資産の顧客からの債権(Amounts due from contract customers + Receivables under service concession arrangements)、固定負債の銀行借入・社債(Bank and other borrowings + Corporate bonds)、当社の総資産(TOTAL ASSETS)をグラフにしました。
顧客からの債権が数年~数十年後に現金に変わるはず。
できた現金の何割かが借入の返済に、残りの何割かは配当になるはずと考えております。
(00257)中国光大国際でも同様ですが、
ブログ主的には営業CFが黒字化してから銘柄の購入を考えています。
そこで、営業CFが黒字化するのはどのくらい先になりそうかということを考えてみました。
■中国の水不足状態
中国の国家統計局に水の年間供給量等の情報が公開されています。
水資源量は利用可能な水の量で、1人あたり2000立方メートル程度です。(降水量等で変わります。)
その中で実際に使われているのが使用量で、1人あたり440立方メートル程度です。
水資源量を世界と比較するために、ユネスコの水のレポートを引用します。
青が濃いほど水資源が豊富なことを表します。
米国、ロシア等は5000立方メートルを越えます。
日本は3500立方メートル程度です。
日本の水使用量は、1人あたり700立方メートル程度です。
(国土交通省にて公開されています。)
つまり、世界と比べて中国の水資源はとても少ないということです。
言い換えますと、中国政府はまだまだ水への投資を続けるのではないでしょうか?
■中国政府の水関連投資(PPP)
中国政府の水関連投資額がどのような推移となっているか確認してみます。
中国財政部のサイトにPPP投資額実績が公開されています。
分野別、四半期別投資額のグラフを参照してみます。(小さくてすみません。)
当社に関係するのはおそらく環境保護関連か、節水関連と思われますが、
2018年の後半になるほど投資額が少なくなっているように見えます。
これが、当社の株価が2018年に低迷した原因と考えています。
■感想
おそらく中国で水はまだ不足しています。
ただ、中国政府の投資は少なくなっており、復活するのか、
このまま減らしていくのかわからないです。
という状況で、このまま政府の投資が減るままであれば、
北控水務にとっての投資ターンが終わり、回収ターンに入るのではないかと見ています。
回収ターンに入るのであれば、ブログ主的には買い時と考えています。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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