2021/12/20

(AMCR)Amcor plc 配当4.1%


(AMCR)Amcor plcについて


予想PER 15倍
予想配当利回り 4.0%
時価総額 約2.0兆円



■どんな会社?


オーストラリア起源で、ジョンソンエンドジョンソンや、ネスレ等に向けて、
日用品や医薬品等を梱包する会社。

↓製品



↓主な顧客



↓販売地域は北米が中心。





■競合他社について


当社の決算書(10-K)に競合他社が列挙されていたので、一覧にしました。



その中で、梱包容器の素材が似てそうな競合会社は、
Berry Global Group、Sealed Air Corporationの2社
だと思います。

なので、以降ではその2社といろいろ比較する形式で見ていきます。

ちなみに、World Packaging Organisation(世界包装業界)によると、
当社が扱っている(シャンプー詰め替え用のような)
やわらかいプラスチック材(Flexible Plastic)の成長率期待値が最も高いようです。



↓競合のBerry Global Group社が競合認定してる会社








■競合3社の比較


競合3社の年次決算書から気になる数字を抜粋しました。
結論的には生活必需品株のイメージで買う銘柄だと思いました。

<損益計算書>





粗利率が Sealed Air Corporation社だけ高めで、
おそらくビジネスモデルが若干違く、
Amcor社は梱包した製品を納品してそうなんですが、
Sealed社はそれに加えて梱包用機械だけ販売するパターンとかいろいろありそうな感じがしました。

ここ2年の売上と粗利率について、四半期ごとに見てみると、





売上は微増、粗利率は微減でした。

粗利率の低下については、インフレによる材料高(コスト高)が言われていますが、
一部商品は値上げ済みであったり(だから売上が増えた)、
今後値上げ予定があったりと、値上げできる業界と思いました。

Amcor plc社の2021/9決算Q&Aから抜粋

・Flexibles segment Sales of $2.6bn includes price increases of ~$210 million (9% growth) related to higher raw material costs

・Earning's down 15% year over year despite volumes being up.
→There are clearly inflationary pressures but those will get recovered over time through pricing and the inefficiencies will sort themselves out as we've discussed.
It's probably 70% or 80% the supply chain constraints, and 20% to 30% lag in passing through pricing to cover the inflationary factors as well.

12/15 値上げのニュース
他2社も同様な動きがたくさんありました。


<貸借対照表>





ブログ主の感想は、
Amcor:配当重視
Berry:負債返済重視
Sealed:自社株買い重視

<キャッシュフロー計算書>





設備投資はそんなにいらない。

<長期見通し>





毎年EPSが1桁台後半~10%くらい増えるイメージかと思います。

↓株価






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2021/12/11

(00384)チャイナガス 連続増配13年 配当3.0% 2022年中間

(00384)チャイナガス 連続増配13年 配当3.0% 2022年中間


連続増配13年(00384)チャイナガスについて
2022年3月のアナリストコンセンサス予想は、いまのところ減配になっています。


予想PER 9倍
予想配当利回り 3.0%
時価総額 約0.8兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 8月下旬→支払 9月下旬
・中間配当 権利落 1月中旬→支払 1月下旬

【2020】中国 連続増配銘柄(10年以上)



■中間決算の内容について


まずは中間決算の実績。



売上のセグメントの中で、Connection Fees(新規接続料)が前年比で大きく減少しました。
その影響でCore Profit(コア利益)が前年比-19%でした。
(だから-19%程度の減配見通しにしたアナリストが多いのではないか?と思います。)


次に、通期の見通し。



New Residential Connections(家庭用新規顧客接続)が当初500万件の見通しに対して、修正後300万件以上の見通しに下方修正されました。
また、新規ビジネスのUrban Heating Business(ウォームホーム)の導入面積も当初1600万平方メートルに対して、800万平方メートルに下方修正されました。


この辺りの状況について、次項の中間決算説明会のQ&A議事録で確認していきます。





■中間決算説明会のQ&A議事録


中間決算説明会のQ&A議事録らしきものが、おそらく非公式のこのアカウントで書かれています。
証券各社のレポートでも同じようなことが書かれている気がして信用できそうなので、引用させていただきました。

以下の構成にしています。

中国語原文(黒い字)

翻訳サイトの日本語(黒い字)

ブログ主の意見(赤い字):あやしい


Q:明年的接驳前景如何?
(来年の接続の見通しは?)

A:明年会根据今年下半年的情况在300万的基础上稳步增长。
(来年は、下半期を基準とした300万から着実に増えていきます。)


Q:利润、零售气量整年的指引现在如何改变?
(利益に関するガイダンス、年間を通しての小売ガス量はどのように変化したのか?)

A: 关于2022财年15-20%的指引,对应修订的全财年目标是接驳量300万户,之前是500万。今年接驳面临的困难:(1)房地产;(2)投入大量的时间、精力、管理团队在安全管理方面。所以300万户是在考虑到上述特殊情况的基础上对全财年的合理预计,包括省市和乡镇的接驳量 。

(2022年度の15-20%のガイダンスについては、従来の500万接続から300万接続に修正されたことに対応しています。 )

(今年、接続に直面している困難は、(1)不動産、(2)安全管理に多くの時間、労力、経営陣を投入することです。 )

(ですから、300万世帯というのは、上述の例外的な状況を考慮した上で、州、市、共同体の接続を含めた通期の合理的な見積もりといえます。)


Q:今年上半年已经收到多少农村接驳款?调整农村接驳收款的目标主要是什么原因?
(今年前半の農村部での接続数は? ルーラル農村部接続の売掛金回収目標を調整した主な理由は何ですか?)

A: 今年上半年是18亿的气代煤的回款,下半年还有40-45亿,全年是60亿以上。气代煤回款进度不及预期的原因:(1)气代煤的政府补贴草案出现情况,包括省一级的财政补贴未及时到位;(2)今年各地的市县级补贴由于经济影响,支付未达预期。调低接驳款的客观原因:(1)房地产情况和整个经济形势不好;(2)一号文件推出后,各个部委关于中央财政出资多少迟迟没有形成共识,有些省份较慎重,所以降低了微管网80-100万户的接驳量。此外,今年农村煤改气原计划中有辽宁省的指标计划50.5万,因为财政和政府安排的原因也推迟了。但从长远看,农村市场被列入乡村振兴计划,乡村振兴中如何解决农村的燃气问题,始终是农业部高度关注的问题。近几年华北煤改气虽然涉及到地方政府的补贴,没有预想的快,但原来农民用的煤改气能否坚持下来的疑虑现在已成为自然。

(今年の前半はガス・ツー・コールの還付金「石炭からガス」の売掛金回収が18億香港ドル?、後半はさらに40〜45億香港ドル?、年間では60億香港ドル?を超えました。)
(補足:昨年の「石炭からガス」の売掛金回収目標は、80~90億香港ドル)

ガス・ツー・コール・リベート「石炭からガス」売掛金回収の進捗が予想よりも遅れている理由は、(1)省レベルの財政補助を含むガス・ツー・コール「石炭からガス」に対する政府の補助金案が間に合っていない状況、(2)今年に入って全国の市・県レベルの補助金が経済的な影響を受けて期待通りに支払われていないこと、などが挙げられる。)

(接続料を下げた客観的な理由としては、(1)不動産事情や経済全体の状況が良くなかったこと、(2)第1号文書の発表後、中央の財政負担額について各省庁や委員会のコンセンサスが得られるのが遅く、慎重な地方もあったため、マイクロパイプラインネットワークの80万〜100万世帯の接続額が引き下げられたことなどが挙げられる。)

(また、今年の農村の石炭からガスへの転換の当初の計画では、遼寧省の目標計画を50万5000人としていたが、これも資金や政府の手配の関係で延期された。 )

(しかし、長い目で見ると、農村市場は農村活性化計画に含まれており、農村活性化の中で農村ガスの問題をどう解決するかは、農業省にとって常に高い関心事である。)

( 近年の華北地域における石炭からガスへの転換は、地方政府からの補助金もあり、期待されたほどのスピードは出ていないが、当初、農家が使っていた石炭からガスへの転換が定着するかどうかという疑問は、今では当然のこととなっている。)


Q:公司怎么看待友商的LNG接收站优势?
(友好的なLNG受入基地の利点について、同社はどのように考えているのだろうか。)
(補足:政府が推している政策、LNGの独自輸入、ガスタンクの建設についてどのような取り組みをしてますか?という質問に感じました。↓例えば同業のタウンガス)




A:中燃现在是国内前两名的LNG液态分销商,今年的分销量是450万吨,是三桶油最重要的分销商之一。为了防止北京气源短缺,北京市政府在天津南港建设500万吨/年的LNG的接货码头,明年下半年会投入运营,协议签署除了保北京之外,码头窗口期会给中燃使用,共拓华北天然气的需求。全世界最大的石油天然气贸易公司(英国的维多)现在是三桶油的主要供应商,本身就是中燃的股东。上周形成了共识后签署了协议,两家在新加坡成立合资公司,把维多目前在国内LNG的销售除传统用户外,新增量都交给合资公司,中燃把现有订单除外的新增量全部交给该公司。由合资公司在国际上采购更加有价格竞争力的LNG,并由中燃在国内销售,使得公司在海外资源采购的短板被补齐,国内码头的短板借助北燃、国家管网的码头补齐,今年上半年已经使用国家管网的码头进了4船货,下一步会有国际的大供应商通过维多的平台来拓展,在未来上游、下游一体化方面,中燃进行了充分布局。中燃最大的优势是分销,并没有想花大量重资产去建设大规模的LNG码头和上游的气田,在这些方面更多是借助合作伙伴的优势做资源整合、搭平台,在平台上提供交易服务,借助市场分销网络做轻资产运营。

CFLチャイナガスは現在、液状のLNGを国内で販売するトップ2社のうちの1社であり、今年の販売量は450万トンに達し、石油3社にとって最も重要な販売会社の1つとなっています。 )

(北京でのガス不足を防ぐため、北京市政府は天津南港に500万トン/年のLNG受入ターミナルを建設しており、来年後半に稼働する予定です。)

(今回の合意は北京を守るだけでなく、華北の天然ガス需要を利用するために中国国家燃料にターミナルの窓口を提供することになる。)

(世界最大の石油・ガス商社(イギリスのヴィト社)は、現在、石油3社の主要サプライヤーであり、自らもCFLチャイナガスの株主である。)

(先週、両社がシンガポールに合弁会社を設立することで合意に達し、合弁会社にはヴィト社の従来の顧客を除く現在の国内LNG販売の全てを、CFLチャイナガス社には既存の受注に加えて新規追加分の全てを与えることになりました。 )

(この合弁会社は、より競争力のある価格のLNGを国際的に調達し、CFLチャイナガスが国内で販売することで、海外での資源調達の不足や国内のターミナルの不足を、北燃や国内パイプライン網のターミナルの協力を得て補っていく。)

(今年の上半期には、国内のパイプラインネットワークのターミナルを利用して4つの貨物が輸入されました。次のステップとして、Vidoのプラットフォームを介して、海外の大規模なサプライヤーを拡大していきます。 )

CFLチャイナガスの最大の強みはディストリビューションであり、大規模なLNG基地や上流のガス田を建設するような重厚な資産を大量に投入するのではなく、リソースの統合やパートナーの利点を活かしたプラットフォームの構築、プラットフォーム上でのトレーディングサービスの提供、市場の流通ネットワークを活用したライトアセットの運用などを行いたいと考えています。)







Q:湖北十堰事故是否对公司新签或者续约项目造成不利影响,未来公司怎么应对类似事件?
(湖北省で発生したShiyan十堰の事故は、当社の新規・更新プロジェクトに悪影響を与えているか、また、今後同様の事故が発生した場合、当社はどのように対応するか。)

A:该事故对于新项目的拓展、中燃的对外形象、投资者、资本市场、社会、地方政府都产生一些负面影响。十堰事件发生后,中燃高度重视,积极采取各种措施应对,在整个过程中充分显示了担当精神,公司对安全的高度重视让相关政府部门认识到中国燃气已经警醒,赢得了地方政府认可。公司和东风的战略合作是在十堰市的二汽生产基地建立零碳工业园,是地方政府和东风汽车共同合作。现在公司在十堰的老旧管网改造、智慧燃气建设等都被纳入十堰市、湖北省乃至国家层面的标杆项目。通过十堰事故,中燃反思自己,采取各种措施,变被动为主动,变坏事为好事,事故带来的负面影响会逐渐消失,中燃和各地方政府的关系会逐渐改善,不仅能恢复到以前的状态,还能有更好的发展。

(この事件は、新規プロジェクトの拡大、CFLチャイナガスの対外イメージ、投資家、資本市場、社会、地方自治体などにいくつかのマイナスの影響を与えました。)

CNGチャイナガス紫煙ガス爆発事件後、事件を重要視し、積極的に様々な対応を行い、その過程でコミットメント精神を存分に発揮した。 CNGチャイナガスの安全に対する高い意識は、関係省庁に「CNGチャイナガスは目覚めた」と認識され、地元政府からも認められた。)
(補足:定量的にはこのへんの実績じゃないかと思います)




(補足:業界平均より事故は少ないでしょ?って)


(東風との戦略的パートナーシップは、地元政府と東風汽車との共同作業により、石燕十堰EAC生産基地東風自動車生産工場にゼロカーボン工業団地を設立することです。)
(補足:事故は子会社の東風ガスで起きたから・・・)

(同社の古いパイプライン網の改修や石燕十堰でのスマートガスの建設は、石燕十堰、湖北、さらには国家レベルのベンチマークプロジェクトに含まれている。)

シーヤン十堰の事故を通じて、CFLチャイナガスは自らを反省し、受け身を主体的に、悪いことを良いことに変えるために様々な施策を講じてきました。)

(事故の悪影響は徐々になくなり、CFLチャイナガスと各地方自治体との関係も徐々に改善され、元の状態に戻るだけでなく、より良い発展を遂げることができるでしょう。)


Q:合资企业收益在上半年明显下降的原因?
(上半期の合弁会社の収益が大幅に減少した理由は?)

A:表外做气代煤的合营公司在财年上半年已经没有安装接驳,售气创造的收入集中在采暖季(11月中旬到次年的3月中旬),相对售气不均衡的情况,加上没有再做安装,利润贡献在下半年,合营公司是和金融机构成立的,要拿固定回报,从而影响了合营企业的利润。

ガスから石炭「石炭からガス」へのオフバランス化を行っている合弁会社では、上半期に接続された設備はありませんでした。)

(ガス販売による収益は暖房シーズン(11月中旬~3月中旬)に集中しており、ガス販売には比較的ムラがあること、さらに設置工事が行われていないことも相まって、利益貢献は下半期になります。)

(この合弁会社は、金融機関が一定のリターンを取るように設定されており、合弁会社の利益に影響を与えていました。)


Q:接驳300万户的目标拆分?
(300万世帯を接続するという目標の分岐点は?)

A:下半年没有新增煤改气,微管网要等政策落实情况。预计300万里面280万户城市燃气。

(下半期には新たな石炭からガスへの転換はなく、マイクロパイプラインネットワークは政策の実施を待つ。 )

(300万人の中に280万人の都市ガス世帯があると予想されています。)




(補足:農村にマイクロパイプライン(プロパンガスイメージに近いと思います)普及は政府も推してるはず)

Q:暖居今年上半年挂网的2.33万平方米面积的收入多少?该项业务归属于公司的哪部分板块?
(ウォームホームが今年の上半期に掲載した233万平方メートルの床面積から、どれだけの収益が得られたのか。この事業は会社のセグメントのどの部分に該当するのか?)

A:销售收入3.5亿港币,EBIT的贡献是9000万港币,归属于接驳。
(売上高は350百万香港ドル、EBITの貢献は90百万香港ドルで、Connectionsに帰属します。)
(補足:最近はじめたウォームホームビジネス)




Q:冬奥会后河北村镇地区的接驳情况?中燃是否会继续村镇的接驳业务?如果会,未来的村镇接驳业务主要在哪个省展开?
(冬季オリンピック後の河北省の村落地域の接続状況は? CFLチャイナガスは今後も村や町へのフィーダーサービスを提供するのか? その場合、今後のビレッジコネクション事業はどの地方で行うのか?)

A:今年河北的接驳主要是在张家口和秦皇岛,是冬奥会的政府要求。冬奥会结束后,河北省农村气代煤的接驳基本处于尾声,剩下的是拾遗补缺和区域范围内小微工商业的开发。未来农村气代煤的市场主要在山东、河南、山西,国家政策要求继续往北推,包括西北、东北。

(今年の河北省での接続は、冬季オリンピックのために政府が要求している張家口と秦皇島が中心となっています。)

(冬季オリンピックが終わると、河北省の農村部のガスから石炭「石炭からガス」への接続は基本的に終わり、あとは地域内の中小・零細の産業や事業を拾い集めて発展させることになる。)

(今後、農村部のガス・ツー・コール「石炭からガス」の市場は、山東省、河南省、山西省が中心となるが、国の政策としては、北西部や北東部を含めた北上を続ける必要がある。)


Q:管理层采取什么策略能达到股票期权的盈利目标?
(ストックオプションの収益性目標を達成するために、経営陣はどのような戦略をとっていますか?)

A:今年140亿港币的目标做不到,明年150亿目标在全力布局,传统业务除了接驳不要下滑、保持今年基础上的稳定增长,用气量大幅提升,LPG、增值业务增长,以及希望明年的暖居业务有爆发式增长,通过各业务的布局,希望在明年实现既定目标。

(今年の目標である140億香港ドルは達成できないが、来年の目標である150億香港ドルは十分に検討されている。)

(伝統的なビジネスに加え、今年はガス消費量が大幅に増加したこと、LPG、付加価値ビジネスの成長に加え、来年のウォームホームビジネスが爆発的に成長することを期待して、様々なビジネスをレイアウトすることで、来年の目標を達成したいと考えています。)


Q:公司在回购和员工持股计划增持方面有没有计划?
(自社株買いや従業員持ち株制度など、持株比率を高める計画はあるか?)

A:中燃在行业里是回购力度最大的,理念是如果股价被低估,应该维护股东利益。今年到9月底用了10几个亿来回购,9月份依然维持回购力度,这是对股东负责任的态度。

China National Fuelチャイナガスは、「株価が割安であれば、株主の利益を守るべきである」という理念のもと、業界最大規模の自社株買いを実施しています。 )

(今年の9月末までに10億ドル以上の買戻しが行われ、9月に入っても買戻しの取り組みが維持されているのは、株主に対する責任ある態度だと思います。)




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2021/11/11

BMY売り、DUK買い


BMY(ブリストルマイヤーズ:医薬)売って、DUK(デュークエナジー:電力)買いました
そのときのメモです



■BMYを売った理由


約1年ホールドしてましたが、
医薬をさっぱり理解できなかったので、売りました。


ブログ主的には、主力薬(Revlimid)の一部特許切れによる減収と、
新薬開発による増収見込みが相殺されるか?という視点で見てました。


特許切れについては、買ったときにブログ主なりの表にまとめて
なんとなく理解してました。

新薬については、下記の会社ガイダンスで示されていて
増減あわせて、2025年まで数%のCAGR増収目標になってます。(左の列)

真ん中、右の列で増の部分の新薬マイルストーンが書かれてます。
1つ×があります・・・。目標への影響は??
というところがブログ主の頭だと理解できなかったです。






■DUKを買った理由


イギリスのofgem(イギリス政府公式)によると、
燃料価格上昇で、撤退したり倒産してる会社が増えてます。

なので、大手電力会社を比較して買いました。↓概要



長期の成長目標はどの電力会社もだいたい年初に公表しています。
たとえばデュークエナジーの場合



銘柄ごとに過去の目標、実績推移をまとめると、こうなります



細かい説明を省いて、
ブログ主なりにカテゴリ分けすると、

・実績抜群:NEE、FTS
・目標上向き:DUK、SO
・目標下向き:D、AQN

と思いました。


ブログ主は長期成長目標が上向きになったことに着目して、
DUK(デュークエナジー)を買いました。

(もしくは、SO(サザンカンパニー)でもよかった)


その他の要素として、株主還元額も参考程度に確認しました。



どこの会社も配当をたくさん出してくれていて、
設備投資のお金を借り入れると還元が多くなり、
増資すると還元が少なくなると思います。


配当性向



特別損益等の特殊要因を除いたEPSを分母にした配当性向を計算しました。

会社ごとの分母:
NEE:Adjusted Earnings Per Share
DUK:Adjusted EPS(Non-GAAP)
D:Operating earnings(Non-GAAP)
SO:Basic Earnings Per Share–Excluding Items
FTS:Adjusted EPS
AQN:Adjusted Net Earnings Per share



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2021/08/15

(FTS)Fortis Inc 47年連続増配 配当3.4%


(FTS)Fortis Incについて


予想PER 21倍
予想配当利回り 3.4%
時価総額 約2.4兆円



■どんな会社?


もともとはカナダの電力会社。
最近10年で米国の電力会社を次々に買収。



電力事業をGeneration(発電)、Transmission(送電)、Distribution(配電)の
3つに分類すると、当社は独占が許されてる代わりに料金等が規制される(regulated)
Transmission(送電)とDistribution(配電)が資産の93%を占めます。
(だから、発電方法(風力とか太陽光とか)の議論はあまり出てこないです。)







■配当履歴





47年連続増配しています。
配当性向は60%前後。

2025年まで毎年平均6%の増配を計画しています。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
6838
(-)
8301
(+21%)
8390
(+1%)
8783
(+4%)
8935
(+1%)
Net earnings attributable to
Common equity shareholders
最終利益
585
(-)
963
(+64%)
1100
(+14%)
1655
(+50%)
1209
(-26%)
Cash from operating activities
営業CF
1884 2756 2604 2663 2701
Cash used in investing activities
投資CF
-6891 -3025 -3252 -2768 -4131
Cash from financing activities
財務CF
5050 339 644 154 1327
Capital expenditures property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-1912 -2813 -3032 -3499 -3857
Business acquisitions, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
-4841 0 0 0 0
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-441 -593 -610 -634 -916

利益率が毎年増えていて、



ただ、設備投資にお金が要るため株数も毎年増えていて
1株売上、1株利益の増え方は緩やかになっています。






■2025年までの増配計画


2025年まで毎年平均+6%の増配計画をしています。
その根拠は、2025年までの設備投資計画にあると思います。



計画の多くはTransmission(送電)、Distribution(配電)のものになっています。

送電の強化は、例えば砂漠に新たに風力発電施設を作るなら、
発電した電気を人の住むところまで運ぶために必要であったり、
配電の自動化(再生可能エネと、その他の発電の切替等)にも
設備投資が必要なようです。


設備投資をすると資産が増えて、
資産が増えると、Rate Baseの増加
につながるようです。

Rate Baseは、電気料金を決めるときの基礎値のようなもので、
電気料金がおおまかに以下の式で決まるようです。

電気料金=原価+利益(=原価+資産(Rate Base)×報酬率)


それで、Rate Baseが毎年平均+6%増加の計画をしています。


↓Rate Base計画詳細



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2021/07/14

(01299)AIAグループ 連続増配10年 配当1.4% 2020年期末


(01299)AIAグループについて


予想PER 22倍
予想配当利回り 1.4%
時価総額 約16兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 6月上旬
・中間配当 権利落 9月上旬→支払 9月下旬

【2020】中国 連続増配銘柄(10年以上)


■どんな会社?


アジア全域で保険事業を行います。

事業エリアは、下記の地図+オーストラリア+ニュージーランド
(数字は事業を始めた年)





■配当履歴


2011 0.3300(-)
2012 0.3700(+12%)
2013 0.4255(+15%)
2014 0.5000(+17%)
2015 0.6972(+39%)
2016 0.8565(+22%)
2017 1.0000(+16%)
2018 1.2350(+23%)
2019 1.2660(+2%)
2020 1.3530(+6%)


2010年に上場。初年度は無配でしたが、その後連続増配しています。








■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
28196
(-)
38330
(+35%)
36297
(-5%)
47242
(+30%)
50359
(+6%)
Net profit attributable to
Shareholders of AIA Group Limited
最終利益
4164
(-)
6120
(+47%)
3163
(-48%)
6648
(+110%)
5779
(-13%)
Net cash provided by operating activities
営業CF
1364 1451 2020 3337 2357
Net cash used in investing activities
投資CF
-553 -241 -828 -245 -1219
Net cash provided by financing activities
財務CF
-1043 -969 -784 -1520 392
Payments for investment property and property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-181 -104 -127 -106 -120
Acquisition of subsidiaries, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
-310 0 -606 -155 -839
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-1136 -1390 -1609 -1982 -2002

売上は+6%増収でしたが、新規契約獲得(VONB=Value of new business=平安保険がNBVと呼んでるもの)は低調でした。
地域別には、割合の多い中国や香港の回復が少なくなっています。






■AIAグループの中国事業と、平安保険の比較


AIAグループの中国事業は2009年以降、急拡大してきました。



これがなぜ達成できたのか?
会社の決算コメントから拾ってみました。



いくつかの視点にまとめると、

事業エリア:徐々に拡大。
→今後も拡大していく方針のようです。

営業員数(agents):どんどん増やす。

営業員の生産性:デジタル化も含めた差別化された教育(differentiated Premier Agency)を常に実施
→MDRT有資格者数(販売実績が高いと取れる国際資格のようです)の増加
→新規契約取得(VONB)が業界平均の4.7倍(拡大中)

デジタル化:2017年ごろにいったん完成?
→その後も継続投資中


これを平安保険と比べてみると、



規模が違いすぎるので比較が適切かわからないですが、
AIAグループのほうが、どんどん拡大していきそうな感じはします。
営業員の質もよくわからないけど、AIAグループのほうが高そう。


中国の保険業界見通しとして、
2017年時点で2030年の普及率7%を見て、
普及ペースは米国をはるかに凌ぐペースと見ていたようです。

2020年の実績は上期でほぼ6%に達していたようです。
(2025年に向けての政府目標は見つけられませんでした)






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2021/07/03

(00384)チャイナガス 連続増配13年 配当2.7% 2021年期末


連続増配13年(00384)チャイナガスについて

予想PER 10倍
予想配当利回り 2.7%
時価総額 約1.7兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 8月下旬→支払 9月下旬
・中間配当 権利落 1月中旬→支払 1月下旬

【2020】中国 連続増配銘柄(10年以上)


■どんな会社?


中国全土で都市ガス(天然ガス)と、LPG(液化石油ガス)を供給します。

↓都市ガス供給エリア





ブログ主は、中国北部に強い会社だと考えていますが、
今後は、南部に拡大していく戦略です。

↓都市ガスの拡大戦略





↓LPG(スマートグリッド)の拡大戦略






■配当履歴


2006 0.0100
2007 0.0120(+20%)
2008 0.0120(+0%)
2009 0.0140(+16%)
2010 0.0170(+21%)
2011 0.0220(+29%)
2012 0.0392(+78%)
2013 0.0848(+116%)
2014 0.1206(+42%)
2015 0.1615(+33%)
2016 0.1946(+20%)
2017 0.2500(+28%)
2018 0.3500(+40%)
2019 0.4400(+25%)
2020 0.5000(+13%)
2021 0.5500(+10%)

2021年の増配率はこの会社の中では低めでした。
為替の影響等をのぞいたコア利益が+9.0%に対して、増配率+10%でした。
(昨年は、コア利益+16.2%に対して、増配率+13%でした。)





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年2018年2019年2020年2021年
Revenue
売上
31993
(+8%)
52831
(+65%)
59386
(+12%)
59539
(+0%)
69975
(+17%)
Profit for the year attributable to
Owners of the Company
当期純利益
4147
(+82%)
6095
(+47%)
8224
(+34%)
9188
(+11%)
10478
(+14%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
4116 6445 10116 6485 8278
Net cash used in investing activities
投資CF
-4112 -7168 -11032 -9454 -8324
Net cash from financing activities
財務CF
-520 3908 6334 -2661 未公表
Additions of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-2639 -6340 -8602 -6795 未公表
Acquisition of subsidiaries, net of
cash and cash equivalents acquired
子会社買収(投資CF)
-366 -448 184 -475 未公表
Additions of investments
in joint ventures
合弁会社買収(投資CF)
-25 -28 -2353 -237 未公表
Interest paid
金利支払(財務CF)
-963 -1048 -1454 -1841 未公表
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-953 -1391 -1776 -2400 未公表

2021年期末決算の売上は+17%の増収でした。

都市ガスの販売量が上期+8.4%、下期+35.8%と大きく増えました。
商業向け、産業向けが下期に増加しました。


■業績の評価


業績を、中間決算時点の会社見通しと、実績を比較して評価してみます。



この中で、見通しを下回ったのが、

・利益(Core Profit Attributable to Owners of the Company)
・キャッシュフロー(Free Cash Flow)
・新規顧客(New Connections)

だと思います。


<利益について>

利益については、セグメント別利益をみると、
Engineering design and construction(ガス管工事)の落ち込みが目立ちます。



この部門は、Gas Connection部門とともに語られることが多く、
新規顧客獲得そのものとも言えます。


<新規顧客について>

新規顧客の見込みが550万~600万に対して、実績504万件でした。
来期、会社見込みは、来期500万件を見込んでいます。


顧客数関係の数字で、今期特筆すべき数字がありました。
ガスの普及率が下がっていました
他の大手3社の比較でも当社固有の事象でした。



原因は、接続可能住居数(普及率計算時の分母)の増加でした。

最近10年でみても接続可能住居数が今年(特に下期)に顕著に増加しています。



将来の顧客見込みが増えたことを意味しているように思います。


なお、プロジェクト数(Number of Piped Gas Projects with Consession Right=
各自治体とのガス供給契約数を意味すると思います)
の増加は例年並みでした。

これらのことから、ブログ主的には、新規顧客獲得のガス管工事がすすむペースより、
自治体(特に大都市)との新規の供給契約がすすむペースの方が早かったと理解しました。





<キャッシュフローについて>

フリーキャッシュフローが通年で黒字化しました。



ということですが、オフィスビルを建てた費用を除いた数字で、
それを含めて半期ごとに見ると
フリーキャッシュフローは下期は赤字でした。



来期の会社見通しはRemains positive(黒字のまま)です。

なお、おそらくガス爆発事故絡みで、
来期の安全性に関する投資は決算時点で例年並みを見込んでおります。
(これとは別に賠償支払いの可能性はあると思いますが・・)




ブログ主の感想は、
フリーキャッシュフロー黒字が定着すれば
新奥能源、華潤ガス並みの評価になりそうな気がします。


■来期会社見通し


↓会社見通し



↓会社見通しの同業比較(中国ガスだけ更新)








ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。