連続増配13年(00384)チャイナガスについて
予想PER 10倍
予想配当利回り 2.7%
時価総額 約1.7兆円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 8月下旬→支払 9月下旬
・中間配当 権利落 1月中旬→支払 1月下旬
※【2020】中国 連続増配銘柄(10年以上)
■どんな会社?
中国全土で都市ガス(天然ガス)と、LPG(液化石油ガス)を供給します。
↓都市ガス供給エリア
ブログ主は、中国北部に強い会社だと考えていますが、
今後は、南部に拡大していく戦略です。
↓都市ガスの拡大戦略
↓LPG(スマートグリッド)の拡大戦略
■配当履歴
2006 0.0100
2007 0.0120(+20%)
2008 0.0120(+0%)
2009 0.0140(+16%)
2010 0.0170(+21%)
2011 0.0220(+29%)
2012 0.0392(+78%)
2013 0.0848(+116%)
2014 0.1206(+42%)
2015 0.1615(+33%)
2016 0.1946(+20%)
2017 0.2500(+28%)
2018 0.3500(+40%)
2019 0.4400(+25%)
2020 0.5000(+13%)
2021 0.5500(+10%)
2021年の増配率はこの会社の中では低めでした。
為替の影響等をのぞいたコア利益が+9.0%に対して、増配率+10%でした。
(昨年は、コア利益+16.2%に対して、増配率+13%でした。)
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
Revenue 売上 |
31993 (+8%) |
52831 (+65%) |
59386 (+12%) |
59539 (+0%) |
69975 (+17%) |
Profit for the year attributable to Owners of the Company 当期純利益 |
4147 (+82%) |
6095 (+47%) |
8224 (+34%) |
9188 (+11%) |
10478 (+14%) |
Net cash generated from operating activities 営業CF |
4116 | 6445 | 10116 | 6485 | 8278 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
-4112 | -7168 | -11032 | -9454 | -8324 |
Net cash from financing activities 財務CF |
-520 | 3908 | 6334 | -2661 | 未公表 |
Additions of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-2639 | -6340 | -8602 | -6795 | 未公表 |
Acquisition of subsidiaries, net of cash and cash equivalents acquired 子会社買収(投資CF) |
-366 | -448 | 184 | -475 | 未公表 |
Additions of investments in joint ventures 合弁会社買収(投資CF) |
-25 | -28 | -2353 | -237 | 未公表 |
Interest paid 金利支払(財務CF) |
-963 | -1048 | -1454 | -1841 | 未公表 |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-953 | -1391 | -1776 | -2400 | 未公表 |
2021年期末決算の売上は+17%の増収でした。
都市ガスの販売量が上期+8.4%、下期+35.8%と大きく増えました。
商業向け、産業向けが下期に増加しました。
■業績の評価
業績を、中間決算時点の会社見通しと、実績を比較して評価してみます。
この中で、見通しを下回ったのが、
・利益(Core Profit Attributable to Owners of the Company)
・キャッシュフロー(Free Cash Flow)
・新規顧客(New Connections)
だと思います。
<利益について>
利益については、セグメント別利益をみると、Engineering design and construction(ガス管工事)の落ち込みが目立ちます。
この部門は、Gas Connection部門とともに語られることが多く、
新規顧客獲得そのものとも言えます。
<新規顧客について>
新規顧客の見込みが550万~600万に対して、実績504万件でした。来期、会社見込みは、来期500万件を見込んでいます。
顧客数関係の数字で、今期特筆すべき数字がありました。
ガスの普及率が下がっていました。
他の大手3社の比較でも当社固有の事象でした。
原因は、接続可能住居数(普及率計算時の分母)の増加でした。
最近10年でみても接続可能住居数が今年(特に下期)に顕著に増加しています。
将来の顧客見込みが増えたことを意味しているように思います。
なお、プロジェクト数(Number of Piped Gas Projects with Consession Right=
各自治体とのガス供給契約数を意味すると思います)
の増加は例年並みでした。
これらのことから、ブログ主的には、新規顧客獲得のガス管工事がすすむペースより、
自治体(特に大都市)との新規の供給契約がすすむペースの方が早かったと理解しました。
<キャッシュフローについて>
フリーキャッシュフローが通年で黒字化しました。ということですが、オフィスビルを建てた費用を除いた数字で、
それを含めて半期ごとに見ると
フリーキャッシュフローは下期は赤字でした。
来期の会社見通しはRemains positive(黒字のまま)です。
なお、おそらくガス爆発事故絡みで、
来期の安全性に関する投資は決算時点で例年並みを見込んでおります。
(これとは別に賠償支払いの可能性はあると思いますが・・)
ブログ主の感想は、
フリーキャッシュフロー黒字が定着すれば
新奥能源、華潤ガス並みの評価になりそうな気がします。
■来期会社見通し
↓会社見通し
↓会社見通しの同業比較(中国ガスだけ更新)
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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