2022/06/14

香港に上場している外国企業を調べてみた


香港に上場している外国企業(例、(06288)ファーストリテイリング)が
どのくらいあるのか調べてみました。


■調べ方


配当を支払うときの通貨が「HKD香港ドル、RMB人民元」以外だったことのある会社です。

例えば、(06288)ファーストリテイリングなら香港取引所でも日本円基準で
配当を支払っていますので、該当します。
↓香港取引所の開示




この調べ方ですと、以下のデメリットもありますが、
フィルタの条件として調べてみました。

・無配の企業はピックアップされない
・米ドルで配当を支払っている中国企業までピックアップされる

■調査結果(画像バージョン)


1行目の「ヤンコール」の場合、
配当通貨:AUD(豪ドル)→オーストラリアの企業?
売上比率:日本27%、台湾20%、シンガポール13%





















■調査結果(表バージョン)


銘柄コード配当通貨銘柄名業種時価総額(M)売上比率上位3国(2021年)
03668AUDヤンコール石炭40140日本27、台湾20、シンガポール13
00945CADマニュライフ保険270710アジア50、米国26、カナダ22
01913EURプラダアパレル110540アジア38、欧州29、米国19
00973EURロクシタン化学34120中国17、米国17、日本14
09638EURフェレッティ輸送用機器7510欧中東アフリカ42、南北アメリカ32、アジア6
02378GBPプルーデンシャル保険258570香港24、シンガポール16、インドネシア11
06288JPYファーストリアパレル19750日本54、中国19
06889JPYダイナムジャパンサービス4970日本99、欧州1
06858JPY本間ゴルフその他製造2050日本28、韓国28、中国24
01245JPYニラクサービス293日本97、東南アジア2、中国1
06113MYRUTSマーケサービス492マレーシア100
01866SGD心連心化肥化学7640中国97
00807SGD上海実業環境水道3070中国100
06090SGDセンチュリオンサービス1720シンガポール69、英国17、マレーシア9
01085SGD亨キン科技電子1350中国88、インド0
01656SGD億仕登控股機械1290中国70、シンガポール12、ベトナム4
01730SGDLHN不動産691シンガポール87、カンボジア6、インドネシア3
03302SGD光控精技電子626シンガポール76、米国12、中国8
01843SGD快餐帝国サービス232シンガポール51、マレーシア41、インドネシア6
08313SGD傑地集団金融124シンガポール96、英国2、豪州1
00005USDHSBC金融1011440香港29、英国22、米国8
09999USDネットイースIT559340中国100?
01876USDバドワイザーAPAC飲料272810中国インド等82、日韓等18
02057USD中通快逓運輸171400中国100?
02888USDスタンダード・チャータード金融169170アジア70、アフリカ中東16、欧米13
00316USD東方海外運輸154790アジア81、欧州12、北米5
09987USDヤム・チャイナサービス135040中国100?
00151USD中国旺旺食品86150中国90以上
01179USD華住集団ホテル79730中国88、ドイツ10
00322USD康師傅食品76250中国99
00486USDUCルサール非鉄54540ロシア28、トルコ9、中国6
02588USD中銀航空租賃金融42990中国27、欧州26、アジア20
02518USD汽車之家IT33700中国100?
01691USDJS環球生活家電28480米国58、中国21、欧州12
01208USD五鉱資源非鉄27730南米70、オーストラリア20、アフリカ10
00867USD康哲薬業医薬27080中国100?
03918USDナガコープサービス27000カンボジア88、ロシア12
01910USDサムソナイトその他製造23770米国38、中国11、インド7
02285USD泉峰控股機械23630北米68、欧州23、中国6
02343USD太平洋航運運輸18230非公開(国際海運のため地域特定不可)
01258USD中国有色鉱業非鉄16000中国56、香港12、スイス12
00303USDブイテック家電15120北米45、欧州43、アジア10
01811USD中国広核新能源電力15100中国50、韓国50
00142USD第一太平食品14220インドネシア60、シンガポール15、フィリピン10
01316USDネクスティア自動車13180米国35、メキシコ24、中国20
02099USD中国黄金国際非鉄9550中国100
00179USDジョンソン・エレク機械8970欧州30、北米30、中国28
02038USD富智康通信用機器8370中国72、インド27、メキシコ1
01836USD九興控股繊維5880北米54、欧州22、中国15
00799USDIGGIT4010アジア36、北米35、欧州23
01970USDIMAXチャイナサービス2940中国香港台湾マカオ100?
01442USDインフィニティL&T運輸2390マレーシア57、シンガポール17、タイ8
00770USD上海発展投資金融1820香港100?
00133USD招商局中国基金金融1390資産比:香港ドル77、米ドル23
01358USD普華和順その他製造1190中国100?
02317USD味丹国際食品898ベトナム44、中国17、日本16
00503USD朗生医薬医薬670中国96
00685USD世界華文媒体メディア481東南アジア62、香港台湾32、北米6
00311USD聯泰控股繊維440米国51、中国19、欧州18
01832USD海天地悦旅観光302サイパン81、グアム12、ハワイ7
01747USDホーム・コントロールIT281欧州38、北米25、アジア25
00575USD寿康集団医薬274中国98、欧州2
00422USDVMEP二輪227タイ40、ベトナム27、マレーシア25
01079USD松景科技IT93アジア65、米国35







ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。













2022/06/05

(01717)澳優乳業 連続増配7年 配当3.6%


(01717)澳優乳業について


予想PER 9倍
予想配当利回り 3.6%
時価総額 約2500億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 6月上旬→支払 6月下旬


【2021】中国 連続増配銘柄(5年~9年)


■どんな会社?


中国の乳製品メーカー。牛乳のほか、ヤギ乳が多いのが特徴。
自社ブランドの粉ミルクが売上の85%。



売上は中国が88%。
ほか、EU、南北アメリカ、中東、東南アジア、オーストラリア、ニュージーランド等。

工場は世界各地にあります。




■配当履歴


2009 0.0600(-)
2010 0.0300(-50%)
2011 0.0000(-100%)
2012 0.0000(-)
2013 0.0300(+)
2014 0.0000(-100%)
2015 0.0300(+)
2016 0.0500(+66%)
2017 0.1000(+100%)
2018 0.1500(+50%)
2019 0.2200(+46%)
2020 0.2700(+22%)
2021 0.2800(+3%)






■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年2018年2019年2020年2021年
Revenue
売上
3926
(-)
5389
(+37%)
6736
(+25%)
7985
(+18%)
8873
(+11%)
Profit attributable to
Owners of the parent
最終利益
308
(-)
635
(+106%)
878
(+38%)
1004
(+14%)
1040
(+3%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
512 531 970 1130 1071
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-722 227 -445 -402 -606
Net cash flows used in financing activities
財務CF
339 104 -254 -494 -34
Purchases of items of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-469 -307 -208 -439 -442
Additions to other intangible assets
無形資産投資(投資CF)
-49 -54 -49 -66 -114
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-61 -173 -208 -349 -388

2021年の売上は+11%増収でした。
効果的なマーケティング、自社ブランド品の高級化によるものでした。

2021年の粗利率は49.9%→50.4%に改善しました。
去年からの戦略(ヤギ乳を少し多めに確保、販売チャンネルにおける在庫管理強化)
により、粗利率が改善しました。


■中国の出生数低下加速


中国では、粉ミルクにとって最も重要な赤ちゃんの出生数が減っています。



国の三人子政策等により、フロスト&サリバン社は2025年の出生数は2021年水準と予想しています。


そんな状況下でも売上が増えている要因が2つ考えられます。


1つ目は、中国の乳児用粉ミルク市場は、広告戦略等で上位3社が43.7%のシェア、
上位10社が82.1%のシェアとなり、上位企業の市場占有率が高まっています


2つ目は、中国の一人当たりGDPの増加により
粉ミルクの高級化路線は続くのではないかと考えられています。


ここ数年の売上推移と売上増減理由を、売上トップの中国飛鶴と比較確認してみると、
ブログ主的に納得感はありました。



なお、中国飛鶴は売上の99%が中国です。




■米国の深刻な粉ミルク不足


ニュースによると、米国で深刻な粉ミルク不足が起きています。

米国の粉ミルク市場は、国産の上位3社で95%を占めます。
上位3社の一角のアボット社工場は最大25%を生産しますが、
衛生に関する事故が起きてリコールが発生したために深刻な粉ミルク不足となっているようです。

米国政府は、メキシコ、ドイツ、オーストラリア、イギリスの会社から
輸入を増やすようです。

今回の危機を受けて、米国政府国内産業の保護的な政策を
変更するかもしれない
という検討調査を開始しました。


なので、ブログ主的には中国の会社にもターンが回ってくるかもしれない
ということを注視したいと考えています。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。