2018/11/30

(00688)中国海外発展 連続増配17年 配当3.5%

中国 連続増配17年(00688)中国海外発展























■概要

中国全土で不動産開発を行う。不動産開発以外では、
 不動産投資部門で賃貸や、その他部門でホテル事業も行うが、
 売上比率では不動産開発が97%をこえる。
 傘下に(00081)中国海外宏洋(=COGO社)や、(02669)中海物業がある。

■配当履歴

配当額 EPS
 2001  0.02
 2002  0.03
 2003  0.05
 2004  0.06
 2005  0.07
 2006  0.10
 2007  0.12
 2008  0.13
 2009  0.20
 2010  0.27
 2011  0.33
 2012  0.41
 2013  0.47 3.04
 2014  0.55 3.51
 2015  0.61 3.75
 2016  0.77 3.64
 2017  0.80 3.72

■業績推移

2014年、2015年あたりの買収等で
 数値にぶれがある。

             revenue     operating progit     stock of properties
             売上           営業利益                不動産在庫
 2013   125973      34036                  160952
 2014   164654      49226                  230483
 2015   169561      50553                  297508
 2016   164068      57905                  261689
 2017   166044      62874                  335541

 中国海外発展 2018年 annual report より

 不動産はちょっと節約して買えるものでもなく、
 お客さんが不動産を買ってくれるか?
 銀行から不動産ローン審査が通るか?
 といった部分が売上に関係してきます。

 決算書(在庫資産の残高等)から翌期の
 業績予想をたてることは困難とおもわれます。

 むしろ、景気や、金利、政府政策の影響大。

 不動産銘柄を保有する割合は、
 PF全体のほんの一部にとどめるべきでしょう。

中国 連続増配銘柄(10年以上)
中国 連続増配銘柄(5年~9年)

~~~おまけ 不動産銘柄の決算書の見方推測~~~

 ポイント
  ・不動産開発初期は借入金が多くなりがち。
  ・不動産開発初期は営業CFが赤字になりがち。

 --------1年目期中-------
  マンション用土地購入 仕入 100
 --------1年目決算-------
  在庫   100
  売上     0
  費用   100
  損益  -100
  営業CF -100

 --------2年目期中-------
  マンション建設  仕入              200
            材料費       150
            大工給料 50
 --------2年目決算-------
  在庫   300
  売上     0
  費用   200
  損益  -200
  営業CF -200

 --------3年目期中-------
  完成&販売  販売               450
         費用                  80
          広告費           50
          販売員給料   30
 --------3年目決算-------
  在庫     0
  売上   450
  費用    80
  損益   370
  営業CF  370

  →370の現金収入は配当支払いや、
   次のマンション開発費へ使われる。
   在庫はなくなってしまう。​




(WBK)ウェストパック銀行 配当利回7%維持できるか?

オーストラリアの4大銀行の1つ
(WBK)ウェストパック銀行について


最新記事はこちら
(WBK)ウェストパック銀行 配当6.9% 2019年3月中間決算




■銘柄概要

上場先:銘柄コード
  オーストラリア:WBC.AU
  アメリカADR:WBK

 決算期:9月
 ADR株価:18.62 米ドル(11/22)
 PER:10.9倍
 配当利回:7.2%

■株価推移

為替レートで補正をすると、
 オーストラリアでも、アメリカでも同じ値動きとなっています。


■配当推移

              配当(豪ドル)  配当利回(%)
   1999    0.45             4.26
   2000    0.50             3.58
   2001    0.90             5.73
   2002    0.70             4.98
   2003    0.78             4.74
   2004    0.86             4.51
   2005    1.00             4.33
   2006    1.16             4.66
   2007    1.31             5.16
   2008    1.42             9.14
   2009    1.16             4.89
   2010    1.39             6.08
   2011    1.56             7.43
   2012    1.66             5.96
   2013    1.94             6.33  ※うち特別配当0.2
   2014    1.82             5.32
   2015    1.87             6.06
   2016    1.88             5.93
   2017    1.88             6.07
   2018    1.88             7.35

 ウエストパック銀行の 2018年 annual report より

 近年は、配当据え置きで推移。
 ちなみに配当性向は80%前後。
 米ドルになおすと、為替レートの影響で
 増配/減配が変わってきます。

■業績推移

2018年9月末の決算発表が終わっています。

     Loans      Net operating income  Net profit    EPS
     貸付残高   売上                           最終利益     1株利益
 2014       580343      19937                          7561          2.42
 2015       623316      21642                          8012          2.55
 2016       661926      20985                          7445          2.24
 2017       684919      21802                          7990          2.38
 2018       709690      22133                          8095          2.37
-----------------------------------------------------------------------------
  5年成長率  1.22倍    1.11倍                         1.07倍

 ウエストパック銀行の 2018年 annual report より

 貸付残高の伸びの割には、
 売上、利益の伸び率が少ないです。
 なぜ売上の伸びが少ないのか?分析していきます。

 ◆売上分析


     Net interest income     Non interest income
     金利収入                     金利以外収入
 2016       15148                         5837
 2017       15516                         6286
 2018       16505                         5628

 金利収入は、貸付残高と比例して売上が伸びています
 貸付残高の62%が、オーストラリアの住宅ローンです。

 金利以外収入は、減少傾向にありますが、
 さらに4部門に分けられて説明されています。
  ・Fees and commissions(ATM等手数料)
  ・Wealth management and insurance income(資産運用)
  ・Trading income(市場売買)
  ・Other income(その他)
 Excluding the impact of these infrequent items and
 the partial sale of BTIM shares of $279 million in 2017,
 non-interest income was $462 million or 8% lower,
 primarily due to reduced markets income and
 lower banking fee income from the full period
 impact of regulatory changes to Australian credit card
 interchange fees and removal of ATM withdrawal fees.

 ウエストパック銀行の 2018年 annual report より

 手数料収入の減少が大きくなっており、
 ATMの撤去による手数料収入の減少、
 オーストラリアのクレジットカード規制による減収
 が大きいです。
 →構造的要因の可能性があり、
  金利以外収入は売上回復は難しいかもしれません。
  顧客数自体は増えています。

     顧客数     ATMの数
 2016    1340万      3757
 2017    1390万      3665
 2018    1420万      3222

 ◆キャッシュフロー分析


  まず、配当支払いの推移ですが、
  毎年5000百万ドル程度支払っています。

     配当支払額
  2016  5402
  2017  4839
  2018  5769

  この金額を本業のもうけから賄えているか?
  ということですが、長い名前の項目があり、
  Cash flows from operating activities
  before changes in operating assets and liabilities
  これがおそらく金利収支、手数料収支を
  あらわしていると思われます。

     金利、手数料収支
  2016    9243
  2017  10126
  2018  10815

  ここに、ローンの貸付や、
  預金借入による現金増減を加味した項目が、
  Net cash provided by/(used in) operating activities
  と思われます。年によりばらつきが大きいです。

     営業キャッシュフロー
  2016    5497
  2017    2820
  2018  19802

  この項目は、貸付を絞ることで、
  キャッシュフローを増やすことができるので、
  前記の項目(金利、手数料収支)で評価するのが妥当と思います。

  現金収入の半分が配当になります。
  まだまだ、配当を支払う余裕がありそうで
  減配の可能性は低いような気がします。

■今後の見通し


 プラス材料は、豪州金利引上げ。
 マイナス材料は、不正融資調査結果等による貸付規制。
 中立材料は、米ドル高(豪州ドル安)。

 豪州の金利引上げは2019年に行われるか不明ですが、
 少なくとも引下げより、引上げの可能性が高いと考えられています。

 直近はマイナス材料のほうが多く、
 2020年ごろまで保有すれば、
 株価上昇で報われる可能性が上がりそうです。

 米ドル高になると、米国ADRの株価は相対的に
 下がりやすくなります。

 例)米ドル高

  為替 0.8 = 豪ドル/米ドル
  豪州株価 = 100豪ドル
  米国株価 = 80米ドル
    ↓
    ↓ 米ドル高になると
    ↓
  為替 0.7 = 豪ドル/米ドル
  豪州株価 = 100豪ドル
  米国株価 = 70米ドル




(01038)長江インフラ 連続増配21年 配当4.3%

連続増配21年を継続中の(01038)長江インフラについて

中国 連続増配銘柄(10年以上)の一覧

■どんな会社?

 連続増配21年を誇りにしており、
 会社説明の最初にこの図が掲載されています。



 業種は?

 電力、ガス、水道等の公共インフラを運営している会社への
 投資を行い、その事業から得られる売上や配当を受け取ります。


 地域は?

 英語圏を中心に買収を行っています。
 2017年末の利益比率は以下のようになっています。

  香港       29.7% (電能実業(00006))
  イギリス     43.7%
  オーストラリア  16.1%
  ヨーロッパ      3.4%
  中国本土       2.3%
  カナダ&アメリカ   1.8%
  ニュージーランド   1.4%
  その他        1.3%

■業績

 1株利益と配当の推移です。
 非常に安定しています。
1株利益1株配当配当増加率配当性向
2008末1.961.135-57.9%
2009末2.471.2015.8%48.6%
2010末2.231.3310.7%59.6%
2011末3.381.5315.0%45.2%
2012末3.931.668.4%42.2%
2013末4.771.8612.0%38.9%
2014末13.032.007.5%15.3%
2015末4.442.157.5%48.4%
2016末3.822.265.1%59.1%
2017末4.072.385.3%58.4%
長江インフラの 2018年 annual report より

■バランスシート

配当の原資となる、資産規模はどのような推移でしょうか?
投資資産
(a)
(投資資産から得た)利益
(b)
負債
(c)
投資利益率
(b)÷(a)
負債率
(c)÷(a)
2008末356664423827912.4%23.2%
2009末384955568949214.4%24.6%
2010末562905028105738.9%18.7%
2011末6884977451705111.2%24.7%
2012末7885294271516111.9%19.2%
2013末85694116391931013.5%22.5%
2014末111328317822432428.5%21.8%
2015末11731111162215439.5%18.3%
2016末1071429636217238.9%20.2%
2017末14263210256416227.1%29.1%
2018中1400365942373344.2%26.6%
長江インフラの 2018年 annual report より

​■2017年末は?​

 2017年に投資資産が大きく増加したことにより、
 おそらく一時的に投資利益率が減少しています。

 配当利回りは4%を越えており、
 安心して保有できる銘柄です。

 リスクは、営業キャッシュフローを上回る配当支払い額。
 もしくは、買収が停滞したとき。

■直近(2018年)は?

 直近で豪APA社を長江グループ3社合計で、
 70000百万香港ドル相当の買収を計画しています。

 出資比率は不明ですが、
 これにより、投資資産が
  140036→150000程度
 へ増加するものと思われます。

■現金の流れ?

 ざっくりと、以下の状態と考えると
 どのように評価しますか?

  投資資産 100
  最終利益  10
   評価益   8(キャピタルゲイン)
   配当益   2(インカムゲイン=営業CF)
  配当支払   4

  →配当益では配当支払い用の現金が不足のため、
   新規借入を2行います。
  →その他、買収に必要な費用を借り入れます。

中国 連続増配銘柄(10年以上)
中国 連続増配銘柄(5年~9年)


中国 連続増配銘柄への投資は有効か?

中国株の連続増配銘柄に投資したときの
リターンはどのくらいになるか検証しました。

■結論

長期投資において、連続増配銘柄への投資は、有効!

■前提

今が2012年末のつもりになって以下の投資方針で
 投資シミュレーションを行います。

 銘柄選定:2012年末配当が連続増配中であること
 銘柄数 :個人で管理できる10銘柄~15銘柄程度
 投資金額:全銘柄に同金額を投資(売買単位は無視)
 投資期間:5年(2013/4~2018/4)
      ※2012年の配当確定後に投資開始

■投資対象銘柄

投資1:連続増配上位9銘柄
 投資2:連続増配上位13銘柄
 投資3:テンセント除く連続増配上位8銘柄
     ※テンセントのパフォーマンスがぶっちぎりすぎるので。



 なお、上記連続増配銘柄のうち、
 連続増配が途切れてしまっているものの中には
 単純な減配以外に、以下のような特殊要因があります。

 2013年~2017年に特別配当があった銘柄
  (00941)チャイナモバイル
  (01044)恒安国際
  (00066)香港鉄路
  (00006)電能実業

 2013年~2017年に株式分割があった銘柄
  (00700)テンセント
  (00179)ジョンソン・エレク

■検証結果


 3ケースともハンセン指数を上回っています。

 ハンセン指数   :135%
 S&P500      :165%
 日経平均     :162%
 投資1(9銘柄) :243%
 投資2(13銘柄):230%
 投資3(8銘柄) :184%

 最初の3年は、ハンセン指数とそれほど差はありませんが、
 4年目以降にパフォーマンスが大きく開いてきました。

 最新の連続増配銘柄を組み込んだPFとなるように
 銘柄選定をし、年1回、PF見直しをすることにより
 高いパフォーマンスを期待できると思われます。


中国 連続増配銘柄(10年以上)
中国 連続増配銘柄(5年~9年)

中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その1
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その2
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その3(最後)


【2017】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その3(最後)

中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その3

3回目の業種は、3業種。
不動産、REIT、ホテル



最新(2018年)の一覧はこちらです。
【2018】中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)











減配なし年数連続増配年数銘柄コード銘柄名予想配当利回業種
9900960龍湖集団4.9%不動産
9300034九龍建業-不動産
9300369永泰地産5.7%不動産
9200225博富臨置業-不動産
8800778フォーチュンREIT5.9%REIT
8800808プロスペリティREIT6.4%REIT
8500131卓能集団-不動産
8300230五鉱地産-不動産
8101221信和酒店-ホテル
8000029達力集団-不動産
7400012恒基兆業地産4.6%不動産
7100071ミラマー・ホテル-ホテル
7100588北京北辰実業-不動産
7101972太古地産2.8%不動産
7000105凱聯国際酒店-不動産
7000173嘉華国際5.4%不動産
7000266天徳地産-不動産
6600884旭輝控股8.7%不動産
6601109華潤置地4.5%不動産
6601628禹洲地産12.1%不動産
6101030新城発展7.8%不動産
6000898万事昌国際-不動産
5500435サンライトREIT5.6%REIT
5501125麗豊控股-不動産
5501233時代中国控股8.9%不動産
5303380龍光地産8.0%不動産
5100035遠東発展5.5%不動産
5002006上海錦江国際酒店4.7%ホテル


中国 連続増配銘柄(10年以上)
中国 連続増配銘柄(5年~9年)
中国 連続増配銘柄への投資は有効か?

中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その1
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その2


【2017】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その2

中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その2

2回目の業種は、17業種。
運輸、空港、道路、港湾、自動車、輸送用機器、
小売、食品、化学、医薬、繊維、電子、
通信用機器、通信、電力、ガス、水道



最新(2018年)の一覧はこちらです。
【2018】中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)










減配なし年数連続増配年数銘柄コード銘柄名予想配当利回業種
9901099国薬控股1.8%医薬
9300855中国水務集団3.4%水道
9001212利福国際4.6%小売
8300008PCCW7.1%通信
8202128中国聯塑5.5%化学
8102218アンドレジュース-食品
8102357アビチャイナ0.6%輸送用機器
8000677金源米業国際-食品
8000775長江ライフサ-医薬
8000992レノボグループ3.4%電子
7700371北控水務4.2%水道
7700694北京首都国際機3.7%空港
7702607上海医薬集団2.8%医薬
7200031チャイナ・エアロ-電子
7000097恒基兆業発展-道路
7000553南京パンダ-通信用機器
7008247中生北控生物-医薬
6600598シノトランス4.4%運輸
6600698通達集団5.9%電子
6602196上海復星医薬1.4%医薬
6500345維他ダイ国際1.2%食品
6300958華能新能源2.4%電力
6101913プラダ3.1%繊維
6000062載通国際-運輸
6000836華潤電力6.4%電力
5500532WKKインター-電子
5500576浙江高速道路7.1%道路
5500636ケリー・ロジス2.4%運輸
5500867康哲薬業3.1%医薬
5501061億勝生物科技1.0%医薬
5501316ネクスティア2.2%自動車
5502020安踏体育用品3.5%繊維
5503613北京同仁堂1.5%医薬
5400320金宝通集団-電子
5301268中国美東汽車4.3%小売
5302238広州汽車集団5.5%自動車
5200144招商局港口8.3%港湾
5200411南順香港-食品
5200420福田実業-繊維
5200489東風汽車集団4.7%自動車
5201052越秀交通基建6.3%道路
5101728中国正通汽車4.7%小売
5000003香港チャイナガス2.4%ガス
5000305五菱汽車-自動車
5000947摩比発展-通信用機器
5000995安徽高速道路5.7%道路
5001114ブリリアンス2.4%自動車
5001122慶鈴汽車9.3%自動車


中国 連続増配銘柄(10年以上)
中国 連続増配銘柄(5年~9年)
中国 連続増配銘柄への投資は有効か?

中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その1
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その3(最後)


【2017】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その1

続けて、5年~9年編です。
100銘柄以上ありますので、
業種ごとに3回にわけて掲載します。

1回目の業種は、9業種。
コングロマリット、IT、サービス、
金融、保険、その他製造、家電、機械、建設




最新(2018年)の一覧はこちらです。
【2018】中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)










減配なし年数連続増配年数銘柄コード銘柄名予想配当利回業種
9900270粤海投資3.9%コングロマリット
9900669創科実業2.0%家電
9802382舜宇光学科技1.1%その他製造
9100392北京控股2.6%コングロマリット
8800179ジョンソン・エレク3.0%機械
8200017新世界発展5.0%コングロマリット
8100440大新金融集団4.0%金融
8102356大新銀行3.5%金融
8000005HSBC6.2%金融
7701299AIAグループ1.8%保険
7400945マニュライフ3.8%保険
7201186中国鉄建2.3%建設
7100856偉仕佳傑5.1%IT
7103360遠東宏信4.4%金融
7000068利興発展-金融
7003618重慶農村商業銀行5.0%金融
6600373聯合集団-金融
6600390中国中鉄2.1%建設
6601169海爾電器2.1%家電
6601260皓天財経集団-サービス
6601339中国人民保険1.2%保険
6601686サンイービジョン3.5%IT
6601830必痩站-サービス
6203328交通銀行5.6%金融
6000056聯合地産-金融
6000086新鴻基8.4%金融
5500240利基控股-建設
5500436新宇環保-サービス
5500752ピコ・ファー7.4%サービス
5500968信義光能4.7%建材
5501882海天国際3.7%機械
5501910サムソナイト2.2%その他製造
5502283東江集団4.7%その他製造
5503315金邦達宝嘉5.9%その他製造
5300638建溢集団-その他製造
5300830遠東環球-建設
5201127獅子山集団-その他製造
5100165中国光大控股6.1%金融
5100626大衆金融控股-金融
5101249通力電子-家電
5000596浪潮国際-IT
5000687香港国際建設-建設
5001322CWグループ-機械


中国 連続増配銘柄(10年以上)
中国 連続増配銘柄(5年~9年)
中国 連続増配銘柄への投資は有効か?

中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その2
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その3(最後)


【2017】中国 連続減配なし銘柄(10年以上)

条件を少し変えて、
中国の連続減配なし銘柄(dividend payouts no decrease)を調べてみました。
「連続減配なし銘柄」とは、複数年にわたって減配していない銘柄です。
期間は、「連続増配銘柄」の調査期間と同じく、
2000年~2017年です。



最新(2018年)の一覧はこちらです。
【2018】中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)











減配なし年数連続増配年数銘柄コード銘柄名予想配当利回業種
171701038長江インフラ4.4%電力
171700688中国海外発展3.7%不動産
171100066香港鉄路2.9%鉄道
17400002中電控股3.5%電力
17300177江蘇高速道路5.0%道路
17100900イオン・クレジット-金融
16200083信和置業4.3%不動産
16200934シノペック冠徳4.2%石油
16100374四洲集団-食品
16000216建業実業-不動産
15800014希慎興業3.8%不動産
15100032クロス・ハーバー-道路
14900257中国光大国際3.6%コングロマリット
14300224建生国際-不動産
14200016新鴻基地産4.7%不動産
14200247尖沙咀置業-不動産
14100088大昌集団4.9%不動産
14000160漢国置業-不動産
131300425敏実集団3.3%自動車
131302313申洲国際1.9%繊維
13300158万邦投資-不動産
13003393威勝控股5.7%機械
12900384中国ガス1.7%ガス
12000385建聯集団-コングロマリット
111100823Link REIT3.7%REIT
11700006電能実業5.3%電力
11501883中信国際電訊6.6%通信
11003898株洲中車時代電気1.2%その他製造
101001193華潤ガス2.3%ガス
10201083タウンガス2.9%ガス

業種別にカウントしてみると

 10社 不動産
  3社 電力、ガス
  2社 コングロマリット、道路
  1社 REIT、その他製造、機械、金融
     自動車、食品、石油、繊維、
     通信、鉄道

中国 連続増配銘柄(10年以上)
中国 連続増配銘柄(5年~9年)
中国 連続増配銘柄への投資は有効か?

中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その1
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その2
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その3(最後)


【2017】中国 連続増配銘柄(5年~9年)

中国の連続増配銘柄(dividend growth stocks)の5年~9年編です。
51銘柄あります。



最新(2018年)の一覧はこちらです。
【2018】中国 連続増配銘柄(10年以上)
【2018】中国 連続増配銘柄(5年~9年)










連続増配年数銘柄コード銘柄名予想配当利回業種
900257中国光大国際3.6%コングロマリット
900270粤海投資3.9%コングロマリット
900384中国ガス1.8%ガス
900669創科実業1.9%家電
900960龍湖集団4.8%不動産
901099国薬控股1.8%医薬
800014希慎興業3.7%不動産
800179ジョンソン・エレク2.7%機械
800778フォーチュンREIT5.9%REIT
800808プロスペREIT6.3%REIT
802382舜宇光学科技1.1%その他製造
700006電能実業5.3%電力
700371北控水務4.2%水道
700694北京首都国際機3.8%空港
701299AIAグループ1.8%保険
702607上海医薬2.9%医薬
600373聯合集団-金融
600390中国中鉄2.0%建設
600598シノトランス4.5%運輸
600698通達集団5.7%電子
600884旭輝控股8.3%不動産
601109華潤置地4.3%不動産
601169海爾電器2.1%家電
601260皓天財経集団-サービス
601339中国人民保険1.2%保険
601628禹洲地産11.7%不動産
601686サンイービジョン3.5%IT
601830必痩站-サービス
602196上海復星医薬1.4%医薬
500131卓能集団-不動産
500240利基控股-建設
500345維他ダイ国際1.2%食品
500435サンライトREIT5.6%REIT
500436新宇環保-廃棄物処理
500532WKKインター-電子
500576浙江高速道路7.0%道路
500636ケリー・ロジ2.3%運輸
500752ピコ・ファー7.5%サービス
500867康哲薬業3.1%医薬
500968信義光能4.5%建材
501061億勝生物科技1.0%医薬
501125麗豊控股-不動産
501233時代中国控股8.4%不動産
501316ネクスティア2.2%自動車
501882海天国際3.6%機械
501883中信国際電訊6.7%通信
501910サムソナイト2.1%その他製造
502020安踏体育用品3.4%繊維
502283東江集団4.7%その他製造
503315金邦達宝嘉6.1%その他製造
503613北京同仁堂1.4%医薬

業種分けしたものを社数別に並べると
以下のようになります。
 8社 不動産
 6社 医薬
 4社 その他製造
 3社 サービス、REIT
 2社 コングロマリット、運輸、家電、機械、
    建設、電子、保険
 1社 IT、ガス、金融、空港、建材、
    自動車、食品、水道、繊維、通信、
    電力、道路、廃棄物処理

どちらかというと、業績が景気に左右されやすい
業種が多い印象。
この銘柄群から、連続増配25年をこえるような
次代の配当貴族銘柄は生まれるでしょうか?

中国 連続増配銘柄(10年以上)
中国 連続増配銘柄への投資は有効か?

中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その1
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その2
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その3(最後)


【2017】中国 連続増配銘柄(10年以上)

中国の連続増配銘柄(dividend growth stocks)を調べてみました。
香港取引所の銘柄で、調査期間は、2000年~2017年です。
ですので、最大は17年です。


最新(2018年)の一覧はこちらです。
【2018】中国 連続増配銘柄(10年以上)
【2018】中国 連続増配銘柄(5年~9年)










■10年以上の銘柄

連続増配年数銘柄コード銘柄名予想配当利回
17※注01038長江インフラ4.3%
1700688中国海外発展3.6%
16-
15-
14-
1300425敏実集団3.1%
1302313申洲国際集団1.9%
12-
1100066香港鉄路2.9%
1100823Link REIT3.7%
1001193華潤ガス2.3%

※(01038)長江インフラは、annual report によると、
 22年連続増配しているそうです。

中国 連続増配銘柄(5年~9年)
中国 連続増配銘柄への投資は有効か?

中国 連続減配なし銘柄(10年以上)
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その1
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その2
中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)その3(最後)

■調査方法(注意事項)

1.株式分割等、コーポレートアクションは
   考慮対象外となっています。

   例えば、以下のような履歴ですと、
   株式分割で株数が2倍になり、
   もらえる配当は実質16ですが、
   連続増配の対象とはなっておりません。

    2016年 配当   10
    2017年 株式分割 1→2
    2017年 配当   8

 2.特別配当と、普通配当の区別をしておりません。

   以下のような例ですと、2017年は減配と
   みなしています。

    2015年 配当 10(普通10)
    2016年 配当 30(普通15+特別15)
    2017年 配当 20(普通20)

 3.支払い通貨による差を考慮していません。

   支払い通貨は、香港ドル、人民元、米ドルが
   多いです。ある銘柄では、支払いを年ごとに変えて
   (香港ドル→米ドル)ケースもありますが、
   同一通貨とみなしています。

    2016年 配当 10香港ドル(≒140円)
    2017年 配当 2米ドル(≒200円)
    →10から、2へ減配とみなす。



世界の水処理業界

世界の水処理業界の資料。

経済産業省でおもしろい資料をみつけました。





水処理業界の中で、上水道、下水道の運営管理が市場規模が大きいです。

もうひとつ。2002年ごろの資料みたいです。


■中国

中国の農村部は2018年時点でどのくらい普及しているのでしょうか?
上下水道はもともと、民営化、公営化を繰り返す歴史と言われております。
民営化の先駆けはフランスで、
フランス企業のヴェオリア、スエズが世界最大手になります。

■アメリカ

アメリカが中国大都市と同レベルだったというところが意外です。
アメリカの水処理企業は、アメリカンウォーターサービス(銘柄:AWK)が
最大ですが、2017年末顧客数340万と買収による拡大の余地があります。
株的には、PERが常に高いのが難点です。

■日本

日本では、水道法改正(≒民営化)が議論になっています。
このへんは、浜松市のコンセッション方式への取り組みが参考になります。
上下水道管理が民間に委託されれば、
メタウォーター(9551)や月島機械(6332)が関連銘柄になりそうです。

中国 水処理銘柄(00371)、(00257)、(00270)・・・


株式の配当金に係る税金を安くするには?~その4(まとめ)~

その4(最後)






■まとめ


  パターンごとに試算した納税額(国民年金、健康保険を含む)は
  以下のとおりでした。

   パターン1 所得税→申告不要、住民税→申告不要 61.9万円
   パターン2 所得税→申告分離、住民税→申告分離 88.4万円
   パターン3 所得税→総合課税、住民税→総合課税 82.2万円
   パターン4 所得税→申告分離、住民税→申告不要 61.9万円
   パターン5 所得税→総合課税、住民税→申告不要 57.7万円

  ※総合課税は累進税率を悲観的に計算したので、
   もう数万円安くなると思われます。

  おそらく、このケースでは、
  どちらかを選ぶのが最も安くすみそうです。

   ・所得税→申告分離、住民税→申告不要
   ・所得税→総合課税、住民税→申告不要

  ※なお、1つの特定口座のみ使っている場合は、
   ともに申告不要が手続き簡単&そこそこ安で、コスパよさそうです。

  どれを選ぶかのポイントは、
  「損益通算できる申告分離」と、「基礎控除等できる総合課税」
  という特徴から、「譲渡損」と「基礎控除等の金額」の大小比較で
  決めることができると思われます。

   ・株式譲渡のとき
    →所得税:総合課税+住民税:申告不要
     基礎控除等が受けられる分、得

   ・株式譲渡損が小さな(基礎控除等の範囲内)とき
    →所得税:総合課税+住民税:申告不要
     基礎控除等が譲渡損の額をこえる分、得

   ・株式譲渡損が大きな(基礎控除等の範囲外)とき
    →所得税:申告分離+住民税:申告不要
     基礎控除等が譲渡損の額をこえない分、得


  大きな含み損を抱えている場合は、
  損出しして、申告分離を選択するのが税金対策としてはよさそうです。

  ただ、試算をこれまでやってみて、1人1人事情が違うこと、
  税金の計算が複雑すぎて、考え方や、抜け漏れの正確性が
  よくわからないので、実際の確定申告時に
  いろいろ試してみるしかなさそうです。

株式の配当金に係る税金を安くするには?~その1(ケース設定)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その2(試算途中1)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その3(試算途中2)~


株式の配当金に係る税金を安くするには?~その3(試算途中2)~

その3(試算はおしまい)





■パターン4

 所得税→申告分離、住民税→申告不要


  0.試算結果
    合計 61.9万円

  1.株式関係の税金

    所得税=利益×15%
    利益 =(米国100万円×0.9)
        +中国100万円
        +日本100万円
        -譲渡損100万円
       =190万円
    所得税=190万円×15%
       =28.5万円

    住民税=利益×5%
       =190万円×5%
       =9.5万円

    外国税額控除=その年分の所得税額×その年分の国外所得総額
          ÷その年分の所得総額
          =0        ×90万円
          ÷190万円


  2.株式関係以外で納税義務があるもの

    国民年金=16500円×12か月
        =19.8万円

    国民健康保険=所得割+均等割
          =0  +4.1万円

    住民税=所得割+均等割
       =0  +0


■パターン5

 所得税→総合課税、住民税→申告不要


  0.試算結果
    合計 57.7万円

  1.株式関係の税金

    配当金=(米国100万円×0.9)
        +中国100万円
        +日本100万円
       =290万円
    所得税=(配当金-国民年金控除-国民健康保険控除-基礎控除)
        ×累進税率10%
        -配当控除(日本株配当×10%)
       =(290万円-19.8万円-4.1万円-33万円)
        ×10%
        -100万円×10%
       =13.3万円

    ※累進税率は195万円までは5%のため、
     実際はもう数万円安くなると思われる。

    住民税=(配当金-国民年金控除-国民健康保険控除-基礎控除)
        ×住民税率10%
        -配当控除(日本株配当×2.8%)
       =(290万円-19.8万円-4.1万円-33万円)
        ×10%
        -100万円×2.8%
       =20.5万円

    外国税額控除=その年分の所得税額×その年分の国外所得総額
          ÷その年分の所得総額
          =0        ×90万円
          ÷190万円


  2.株式関係以外で納税義務があるもの

    国民年金=16500円×12か月
        =19.8万円

    国民健康保険=所得割+均等割
          =0  +4.1万円

    住民税=所得割+均等割
       =  +0

次回、まとめ

株式の配当金に係る税金を安くするには?~その1(ケース設定)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その2(試算途中1)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その4(まとめ)~


2018/11/28

株式の配当金に係る税金を安くするには?~その2(試算途中1)~

その2(試算 複雑すぎてわけがわか・・・)





■パターン2

 所得税→申告分離、住民税→申告分離


  0.試算結果
    合計 88.4万円

  1.株式関係の税金

    所得税=利益×15%
    利益 =(米国100万円×0.9)
        +中国100万円
        +日本100万円
        -譲渡損100万円
       =190万円
    所得税=190万円×15%
       =28.5万円

    住民税=利益×5%
       =190万円×5%
       =9.5万円

    外国税額控除=その年分の所得税額×その年分の国外所得総額
          ÷その年分の所得総額
          =0        ×90万円
          ÷190万円

    ※給料等から払った所得税がないので、おそらく外国税額控除できない。

  2.株式関係以外で納税義務があるもの

    国民年金=16500円×12か月
        =19.8万円

    国民健康保険=所得割+均等割
          =15.9万円 +4.1万円
          =20.0万円

    住民税=所得割+均等割
       =10.1万円 +0.5万円
       =10.6万円

■パターン3

 所得税→総合課税、住民税→総合課税


  0.試算結果
    合計 82.2万円

  1.株式関係の税金

    配当金=(米国100万円×0.9)
        +中国100万円
        +日本100万円
       =290万円
    所得税=(配当金-国民年金控除-国民健康保険控除-基礎控除)
        ×累進税率10%
        -配当控除(日本株配当×10%)
       =(290万円-19.8万円-4.1万円-33万円)
        ×10%
        -100万円×10%
       =13.3万円

    ※累進税率は195万円までは5%のため、
     実際はもう数万円安くなると思われる。

    住民税=(配当金-国民年金控除-国民健康保険控除-基礎控除)
        ×住民税率10%
        -配当控除(日本株配当×2.8%)
       =(290万円-19.8万円-4.1万円-33万円)
        ×10%
        -100万円×2.8%
       =20.5万円

    外国税額控除=その年分の所得税額×その年分の国外所得総額
          ÷その年分の所得総額
          =0        ×90万円
          ÷190万円

  2.株式関係以外で納税義務があるもの

    国民年金=16500円×12か月
        =19.8万円

    ※所得57万円以下により、保険料全額免除可と思われるが、
     支給が1/2になるので、申請しない。

    国民健康保険=所得割+均等割
          =18.4万円 +4.8万円
          =23.2万円

    住民税=所得割+均等割
       =4.9万円 +0.5万円
       =5.4万円

あと2パターン。もう少し・・・

株式の配当金に係る税金を安くするには?~その1(ケース設定)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その3(試算途中2)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その4(まとめ)~


株式の配当金に係る税金を安くするには?~その1(ケース設定)~

そろそろ年末が近いので、
税金のシミュレーションによる2018年の大まかな方針を考えてみます。









問題
 年末までに株式譲渡損を出すべきか?
 確定申告はどのパターンを使うべきか?

■ケース設定


  納税者ケース(収入が株のみ、複雑な控除等がない単純なケース)
   年齢:30代
   配偶:0人
   扶養:0人
   住所:東京都千代田区(住所により住民税が違いますが、まあ適当に)
   収入:
    株式配当
     米国株    100万円(現地課税あり 10%)
     中国株    100万円(現地課税なし)
     日本株    100万円
    株式譲渡損益 -100万円
    給料         0円
    その他収入      0円


  1.株式関係の税金
   ・所得税
   ・住民税
   ※所得税、住民税ともに3つの納税方式から選択
    納税方式により各種控除を使い税金を安くできる
     申告不要制度 配当控除×、外国税額控除×、損益通算〇
     申告分離課税 配当控除×、外国税額控除〇、損益通算〇
     総合課税   配当控除〇、外国税額控除〇、損益通算×

  2.株式関係以外で納税義務があるもの
   ・国民年金
   ・国民健康保険
   ・住民税


■確定申告パターン整理


  確定申告5パターン(税金安くなりそうなもの5つ)を
  シミュレーションして検証します。

   パターン1 所得税→申告不要、住民税→申告不要
   パターン2 所得税→申告分離、住民税→申告分離
   パターン3 所得税→総合課税、住民税→総合課税
   パターン4 所得税→申告分離、住民税→申告不要
   パターン5 所得税→総合課税、住民税→申告不要


■パターン1

 所得税→申告不要、住民税→申告不要


  0.試算結果
    合計 61.9万円

  1.株式関係の税金

    所得税=利益×15%
    利益 =(米国100万円×0.9)
        +中国100万円
        +日本100万円
        -譲渡損100万円(同一特定口座内の取引の場合)
       =190万円
    所得税=190万円×15%
       =28.5万円

    住民税=利益×5%
       =190万円×5%
       =9.5万円

  2.株式関係以外で納税義務があるもの

    国民年金=16500円×12か月
        =19.8万円

    ※所得57万円以下により、保険料全額免除可と思われるが、
     支給が1/2になるので、申請しない。

    国民健康保険=所得割+均等割
          =0  +4.1万円

    住民税=所得割+均等割
       =0  +0


パターン2以降は、次回へ。

株式の配当金に係る税金を安くするには?~その2(試算途中1)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その3(試算途中2)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その4(まとめ)~


中国 水処理銘柄(00371)、(00257)、(00270)・・・

中国の水処理銘柄について

■中国の水不足


 中国の慢性的な水不足に対応するため、
 水処理場をPPP方式等により急ピッチで建設していたが、
 2018年はPPP方式に政府が急ブレーキをかけている。

■PPP方式とは?


 典型的な「PPP」方式による環境事業を、汚水処理場建設を例に説明する。
 まず母体となる民間企業体を設立する。地方政府などが出資する場合もある。
 この民間企業体が融資などにより資金を調達して汚水処理場を建設し、
 建設完成後、契約で規定した期間に(一般的に 10 年から 30 年程度)
 運営する。汚水処理場の収入により建設時の債務を返済し、完済後は
 汚水処理場の運営権などを地方政府などに引き渡し、民間企業体は解散する。
 (jetroより引用)

 →つまり、売上は上がるものの、資金回収に数年かかるため、
  営業CFが赤字になりやすい、と。

■各社の2017年決算


 PPPによる政府方針は数年前から実施しておりますので、
 2017年本決算から見ていきますが、営業キャッシュフローの実績から
 PPPに積極的(と推測)で急ブレーキの影響を受けそうな銘柄と、
 そうでない銘柄がなんとなくわかりますね。

 一番下に株価チャートを貼り付けています。
 同じ水処理銘柄でも1年間のパフォーマンスがこんなに異なります。

 営業キャッシュフロー赤字から、黒字に転換するタイミングが
 売上の伸び、資金繰り(大規模増資有無)等の
 投資のポイントとなりそうです。

(00855)中国水務

 時価総額    12.10B
 売上           7580M
 営業CF       1329M
 予想PER       9.0倍
 予配当利       3.4%

(00270)粤海投資

 時価総額    91.14B
 売上         12168M(うち水処理部門63.26%)
 営業CF       5071M
 予想PER     18.2倍
 予配当利       3.9%

(00257)中国光大国際

 時価総額     43.55B
 売上          20043M(うち水処理部門17.91%)
 営業CF       -3101M
 予想PER        8.4倍
 予配当利        3.5%

(00371)北控水務

 時価総額     40.19B
 売上          21192M
 営業CF       -6714M
 予想PER        8.7倍
 予配当利        4.1%

(01065)天津創業環保

 時価総額       1.02B
 売上            2148M
 営業CF          912M
 予想PER        7.2倍
 予配当利        2.6%

(01363)​中滔環保

 時価総額        2.27B
 売上             2099M
 営業CF           634M
 予想PER         3.1倍
 予配当利         5.5%

(06136)​康達国際環保
​​​​​​​​
 時価総額        1.91B
 売上             2523M
 営業CF          -812M
 予想PER         3.9倍
 予配当利         2.5%

(06839)​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​雲南水務

 時価総額    781.98M
 売上             5142M
 営業CF        -1991M
 予想PER          4.6倍
 予配当利          7.8%

(02281)​​​​​​​瀘州市興瀘水務

 時価総額     253.63M
 売上              1081M
 営業CF            305M
 予想PER             -倍
 予配当利             -%

(00807)上海実業環境

 時価総額         4.07B
 売上              4639M
 営業CF         -1162M
 予想PER              -倍
 予配当利              -%


■営業CF赤字の銘柄の株価チャート


 起点を100とした場合の推移。

■営業CF黒字の銘柄の株価チャート



 起点を100とした場合の推移。
※(01363)は、補助金不正問題が影響していると思われまする。

世界の水処理業界


(9437)NTTドコモの料金プラン見直しの影響を妄想

(9437)NTTドコモの料金プラン見直しの影響を妄想
2018年度第2四半期決算説明会資料にて、
以下の説明がされました。















■会社発表


 ~~中期経営戦略について~~

  2019年度第一四半期に発表・提供開始予定
  1.料金プラン2~4割程度値下げ
  2.お客さま還元(1年あたり)最大4000億円規模

  5Gインフラ構築等のため5年間で1兆円投資

 ~~社長からのメッセージ~~

  中期経営戦略を実行することで持続的な成長を果たし、
  継続的な増配と機動的な自己株式取得による株主還元を
  さらに加速してまいります。

■料金プラン2~4割程度値下げ の影響は?


 ドコモユーザーの反応は、どれが一番多くなりますかね?
  ・新プランに切り替える
  ・旧プランのままにする
  ・ドコモ→他社に切り替える
  ・他社→ドコモに切り替える

■お客さま還元(1年あたり)最大4000億円規模 の影響は?


 2018年3月期の有価証券報告書より (単位 億円)

         2018年実績    2020年予想
 営業収益            47694           43694          お客様還元 -4000億
  通信サービス   31379           27379          お客様還元 -4000億
  端末機器販売     7551             7551
  その他              8764             8764
 法人税~前利益   10966             6966          お客様還元 -4000億
 法人税                 3378             2090          利益の30%を見込
 当期純利益           7466             4876          35%の減益
 1株利益               201.7            131.1

 営業CF                15115           12525         純利益 -2590億
 投資CF                 -7183           -9183
  固定資産取得      -4212           -6212         5G投資 +2000億
 財務CF                 -6904           -6904
  自己株取得         -3000           -3000         増える可能性あり
  配当支払            -3335           -3335         増える可能性あり
 現金期末残高          2896                 ?
 長期借入債務            500                 ?

 現金不足 3500億 = 営業CF - 投資CF - 財務CF
 →初年(2019年4月以降)に借り入れ、
  以降の業績向上(通信量の増加?)で返済する見込みなのか・・・。

 それにしても現金収入ハンパないですねぇ。
 4000億円の負担が大きく見えません。
 株主還元縮小(減配や自己株取得)も会社の発表どおり不要そうです。

 ※通信量
  4G 1Gbps
  5G 20Gbps




中国 不動産管理銘柄5 (03319)​​​雅居楽雅生活服務​​​

中国の不動産管理会社4社目
(03319)​​​雅居楽雅生活服務​​​について書きます。

















■上場後初の中間決算


 2018年2月に上場して2018年6月期の中間決算を発表しました。
 これまで見てきた不動産管理銘柄と同様な特徴があるかどうか確認します。

  1.営業キャッシュフローは黒字
  2.固定資産投資額が営業キャッシュフローにしめる割合は少額
  3.残った資金は、子会社買収や配当に振り向けられる

                              2018       2017
 売上                                 1405        692
 営業利益                             425        160
 最終利益                             335        122
 1株利益                            0.26       0.16
 固定資産                           1329       1111
 流動資産                           5127       1398

 流動負債                           1379       1014
 固定負債                              38          22
 純資産                              5038       1474
 営業キャッシュフロー       207
 投資キャッシュフロー
  固定資産の購入             -12
  子会社買収                 -104
 財務キャッシュフロー
  上場時調達額             3238
 現金残高                      4173

 (平均)発行株式数  1,260,001,000

(2018年雅居楽雅生活服務 interim reportより)
 単位は100万人民元

 1つ目、営業キャッシュフローは黒字なのでOK。
 2つ目、固定資産購入が営業キャッシュフローの10%以下。OK。
 3つ目、営業キャッシュフローの半分で子会社買収。OK。

 ということで、ほかの緑城服務や、中海物業と同じ特徴がありそうです。

■割高?割安?


 緑城服務(02869)や、中海物業(02669)は、
 中間の売上、利益より、期末の売上、利益のほうが大きくなる
 傾向がありました。

 同じ傾向があるとすると、
 単純に2倍した額を越えてくる可能性が高いですが、
 ここでは単純に2倍して考えます。

      中間実績       期末予想
 売上         1405           2810
 営業利益     425            850
 最終利益     335            670
 1株利益    0.26           0.52

 為替レートを、1RMB=1.13HKDで1株利益の予想計算すると、
 0.52RMB × 1.13 = 0.587HKD
 株価 9.5HKD なら、予想PER 16.1倍になります。

 配当を3ケース予想してみました。すべて予想値です。
  1.営業CF 400百万RMB を全額配当
   → 1株 0.35HKD   利回3.68%
  2.最終利益 300百万RMB を全額配当
   → 1株 0.27HKD   利回2.83%
  3.営業CF-投資額の残り 200百万RMB を全額配当
   → 1株 0.17HKD   利回1.88%

 中海物業(02669)と同じくらいの水準ですね。(株価推移も近い。)
 業界平均並みの成長率5%くらい、大手プレミアムの成長率10%
 と見込むと、10/31の株価9.5HKDは割安に感じます。

 上場で調達した現金を今後どのように使っていくのか
 今後の期末決算の確認ポイントになりそうです。

■各社の目標株価

8/9   モルガンスタンレーTargetPrice 21.6HKD
8/8   中間決算発表
7/12 モルガンスタンレーTargetPrice 20.7HKD
7/9   ドイツ証券TargetPrice             19.18HKD

aastocksより


中国 不動産管理銘柄1 概要
中国 不動産管理銘柄2 (02869)緑城服務
中国 不動産管理銘柄3 (02669)中海物業
中国 不動産管理銘柄4 (01778)彩生活服務



中国 不動産管理銘柄4 (01778)彩生活服務

中国の不動産管理会社3社目
(01778)彩生活服務について
決算書から数字をかいつまんで書きます。

■概要


 メインの売上は、不動産管理(セキュリティ警備、補修等)。
 E-セキュリティ、E-補修等、オンラインサービスを提供。
 オフィスビルも対象。
 2014年6月に上場。12月決算。
 予想PER 8~10倍。予想配当利回 4.9%。





■連結貸借対照表

                                                                               2016年    2017年
    Non-current assets                                                  1569       1768
    固定資産
        Intangible assets                                                  210         241
        無形資産
        Goodwill                                                              749         917
        のれん
    Current assets                                                       2452        2891
    流動資産

    Current liabilities                                                    1281       1759
    流動負債
    Non-current liabilities                                             1208       1074
    固定負債
    Total equity                                                           1532       1827
    純資産

■連結キャッシュフロー

                                                                             2016年    2017年
    Cash and cash equivalents at 1 Jan                           419        754
    期首現金

        Net cash from operating activities                       +260     +139
        営業キャッシュフロー
            Increase in receivables                                  (-168)    (-378)
            売掛金
            Changes in payments on behalf of residents     (-74)    (-169)
            住民の支払変更(?)
            Increase in payables                                    (+120)   (+166)
            買掛金

        Investing activities                                             -553         +2
        投資キャッシュフロー
            Purchase of property, plant ~                         (-64)    (-100)
            有形固定資産の購入
            Acquisition of subsidiaries                             (-307)    (-132)
            子会社買収
            Interest received                                           (+4)      (+33)
            利息受取

        Financing activities                                           +628        -40
        財務キャッシュフロー
            the issuance of assets backed securities        (+284)      (+0)
            資産担保証券の借入
            Repayment of assets backed securities            (-12)      (-51)
            資産担保証券の返済
            New bank borrowing                                   (+220)   (+329)
            借入金の借入
            Repayment of bank borrowing                      (-153)    (-265)
            借入金の返済
            the issuance of corporate bonds                  (+388)    (+144)
            社債の借入
            Interest paid                                                (-17)       (-78)
            利息支払
            Dividends paid                                             (-84)       (-90)
            配当支払

    Cash and cash equivalents at 31 Dec                      754         856
    期末現金

※単位は百万人民元
((01778)彩生活服務 2017年 annual report より)
連結キャッシュフローにおける()内の数字は、内訳

■感想


 非常に難解。割安な分、リスクもある。
 もう1~2回決算を確認したい。

 設備投資は緑城服務や、中海物業と同様に
 それほど多くないが、2社と比較して、
 子会社買収による事業拡大に積極的。

 そのため、借入が多くなっている。
 利息支払が利益に占める割合が増えてきており、金利上昇に弱そう。
 金利によっては、増資による資金調達があるかもしれない。

 無形資産(ソフトウェア?)、のれんもそこそこ積みあがっている。
 2017年の営業キャッシュフローが減っている部分も、
 (英語が難しくて?)理由がわからない・・・。

 そのあたりのリスクが、緑城服務や、中海物業よりはPERが
 低かったり、配当利回りが高くなっている要因かもしれない。

中国 不動産管理銘柄1 概要
中国 不動産管理銘柄2 (02869)緑城服務
中国 不動産管理銘柄3 (02669)中海物業
中国 不動産管理銘柄5 (03319)​​​雅居楽雅生活服務