日本株で気になるニュースがありました。
20期連続増配から一転、減配予想を発表(2018/10/11)した
(4668)明光ネットワークジャパン
について私なりに分析してみました。
■会社の発表内容
2019年8月期の配当予想、配当性向(連結)をそれぞれ
以下のとおり発表されました。減配予想です。
2018年 2019年
(実績) (予想)
配当予想 42円 →30円
配当性向 169.8% → 78.1%
■なぜ減配?
株主還元の会社基本方針2つ目に沿った減配予想であると考えられます。
・継続的な増配を基本方針とし、20期連続増配予定(2017/8/31時点)
・年間配当性向を35%程度から段階的に80%程度へ引き上げる
ちなみに、2019年8月期の1株当純利益予想は、増益予想です。
2018年 2019年
(実績) (予想)
24.74円 → 38.41円
むしろ2018年が配当を払いすぎている可能性があります。
(現金は潤沢で、支払余力はあるように見えますが、
会社のポリシーに反します!)
■なぜ増益?
2018年に大きく変動した項目をかいつまんで
時系列に見ていきましょう。(単位100万円)
2017年 2018年 2019年 2019年
(実績) (実績) (会社予想) (私の予想)
売上 19383 19116 20320 20320
売上原価 12696 13020 - 13817
販管費 4070 4654 - 4643
広告宣伝費 495 446 - 446
販売促進費 1047 1597 - 1597
営業利益 2615 1441 1860 1860
特別利益 542 0 - -
法人税 1296 810 - -
当期純利益 2043 657 1020 1020
あてにならない私の推測です。
売上原価の詳細は、有価証券報告書に単体分が記載されてますが、
9割方、「従業員の給料」と「教室の家賃」と推測します。
売上原価率は毎年ほぼ横ばいと考えるのがよさそうです。
一方、販売促進費は決算説明会資料に記載されている
「ブランディング刷新、ICTコンテンツ拡充等の戦略的先行投資」
でしょうか。「全教室への導入途上」とされてますので、
同規模の投資が2019年8月期も続くのでしょう。
■連続増配は途切れてしまうのか?
連続増配と業績は、やはり関係性が強く
業績が上向くカギは、2点あります。
・売上増加 →生徒数の伸びに注目(業績大事。戒め。)
・販売促進費の減少 →先行投資が終われば、10億程度に減少?
数年後、ICTコンテンツ拡充等の戦略的先行投資が終わり
当期純利益に販売促進費の減少分(5億)がそのまま乗っかった場合、
当期純利益が10億→15億になりますので、
配当も1.5倍の+15円程度の伸びしろがあると思われます。
あとは、売上が伸びていけば、30円、31円、32円・・・と
連続増配路線に復帰してもらえるかもしれません。
売上減少傾向が続けば、増配は難しいと思われます。
配当支払いが年10億強のようですので、
会社の方針として、連続増配を続けるなら
先行投資の数年間は手持ちの現金(65億)から増配する方針に変更し、
その後は業績連動制に戻すような方針もあったかもしれませんね。
最後に、これまでの配当予定と実績を掲載しておきます。
連続増配途切れそう・・・。
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年
予定 32円 34円 38円 40円 42円 30円
実績 32円 34円 38円 40円 42円 ?円
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