2018/11/30

(01038)長江インフラ 連続増配21年 配当4.3%

連続増配21年を継続中の(01038)長江インフラについて

中国 連続増配銘柄(10年以上)の一覧

■どんな会社?

 連続増配21年を誇りにしており、
 会社説明の最初にこの図が掲載されています。



 業種は?

 電力、ガス、水道等の公共インフラを運営している会社への
 投資を行い、その事業から得られる売上や配当を受け取ります。


 地域は?

 英語圏を中心に買収を行っています。
 2017年末の利益比率は以下のようになっています。

  香港       29.7% (電能実業(00006))
  イギリス     43.7%
  オーストラリア  16.1%
  ヨーロッパ      3.4%
  中国本土       2.3%
  カナダ&アメリカ   1.8%
  ニュージーランド   1.4%
  その他        1.3%

■業績

 1株利益と配当の推移です。
 非常に安定しています。
1株利益1株配当配当増加率配当性向
2008末1.961.135-57.9%
2009末2.471.2015.8%48.6%
2010末2.231.3310.7%59.6%
2011末3.381.5315.0%45.2%
2012末3.931.668.4%42.2%
2013末4.771.8612.0%38.9%
2014末13.032.007.5%15.3%
2015末4.442.157.5%48.4%
2016末3.822.265.1%59.1%
2017末4.072.385.3%58.4%
長江インフラの 2018年 annual report より

■バランスシート

配当の原資となる、資産規模はどのような推移でしょうか?
投資資産
(a)
(投資資産から得た)利益
(b)
負債
(c)
投資利益率
(b)÷(a)
負債率
(c)÷(a)
2008末356664423827912.4%23.2%
2009末384955568949214.4%24.6%
2010末562905028105738.9%18.7%
2011末6884977451705111.2%24.7%
2012末7885294271516111.9%19.2%
2013末85694116391931013.5%22.5%
2014末111328317822432428.5%21.8%
2015末11731111162215439.5%18.3%
2016末1071429636217238.9%20.2%
2017末14263210256416227.1%29.1%
2018中1400365942373344.2%26.6%
長江インフラの 2018年 annual report より

​■2017年末は?​

 2017年に投資資産が大きく増加したことにより、
 おそらく一時的に投資利益率が減少しています。

 配当利回りは4%を越えており、
 安心して保有できる銘柄です。

 リスクは、営業キャッシュフローを上回る配当支払い額。
 もしくは、買収が停滞したとき。

■直近(2018年)は?

 直近で豪APA社を長江グループ3社合計で、
 70000百万香港ドル相当の買収を計画しています。

 出資比率は不明ですが、
 これにより、投資資産が
  140036→150000程度
 へ増加するものと思われます。

■現金の流れ?

 ざっくりと、以下の状態と考えると
 どのように評価しますか?

  投資資産 100
  最終利益  10
   評価益   8(キャピタルゲイン)
   配当益   2(インカムゲイン=営業CF)
  配当支払   4

  →配当益では配当支払い用の現金が不足のため、
   新規借入を2行います。
  →その他、買収に必要な費用を借り入れます。

中国 連続増配銘柄(10年以上)
中国 連続増配銘柄(5年~9年)


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