2020/07/29

(6757)OSGコーポレーション 2021年1Q


(6757)OSGコーポレーションについて


■どんな会社?


水関連製品の製造、販売、メンテナンスを行います。

・水関連機器事業  :浄水器、衛生管理機器等
・メンテナンス事業 :カートリッジ、補修部品
・水宅配事業    :ミネラルウォーター宅配
・フランチャイズ事業:高級食パン「に志かわ」

「に志かわ」は、2018年9月に本店をオープン後、
2020年7月29日時点で、75店舗。
第1次出店計画「3年(21年末)100店舗」の目標。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
売上 6133
(-)
6506
(+6%)
5611
(-13%)
6466
(+15%)
8359
(+29%)
当期純利益 267
(-)
307
(+15%)
-252
(-182%)
90
(黒転)
271
(+201%)
営業CF 400 362 -258 832 543
投資CF -166 -543 -496 -276 -189
財務CF -337 182 780 -452 -113
有形固定資産の取得(投資CF) -27 -232 -398 -77 -77
無形固定資産の取得(投資CF) -11 -6 -6 -24 -25
自己株式取得(財務CF) -0 -0 -0 -110 -0
配当金支払(財務CF) -90 -123 -148 -148 -144

当社の売上増、利益増をけん引しているのは、
フランチャイズ事業「に志かわ」です。

「に志かわ」と、「に志かわ」以外に分けて詳細を確認します。






■「に志かわ」事業


「に志かわ」の公式サイトによる
店舗数の推移(2020/7/29時点)です。




約1年後に100店舗を目標にしていますが、
2020年1月末の決算で、
「当初予定を上回るペースで出店した」とコメントがありました。


次に業績です。




※フランチャイズ事業セグメントは、
「に志かわ」のほかに介護宅配弁当等もありますが、
業績に与える影響はとても小さいと思われます。

なので、ここではフランチャイズ事業セグメントすべてを
「に志かわ」事業の業績と考えることにしました。


1店舗あたり売上と、利益が1年前と比べて
半分くらいに減
っています。


行列に並ばないと買えないブームが落ち着いて、
どのくらいの売上が通常時の業績になるかが、ポイントだと思います。


■「に志かわ」以外事業


「に志かわ」以外の事業の業績推移も確認してみます。






売上は増えていますが、利益はあまり増えていません。


なぜ、利益の変動がこんなに大きいのか?もう少し確認してみます。

ブログ主の主観で、
利益の変化率が大きそうな年と、
その理由と思われる個所を抜き出してみました。





ここ3年くらいは、人員配置の問題が多いようで、
苦労しているのかもしれないです。






ただ、直近(2020年4月)の水関連機器事業は、
コロナウイルスの影響で、衛生管理機器事業(消毒液の販売と思われます)が、
とても伸びて売上が急拡大しました。




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2020/07/27

中国株の配当性向を調べてみた


配当は基本的に業績連動することを確認したかったので、
中国株の過去5年の配当性向推移を調べてみました

■調査対象(2020/7/25時点)


・グループ1:過去5年、赤字、無配になっていない銘柄
・グループ2:当ブログで調べた、10年以上減配していない銘柄(赤字のぞく)
・グループ3:当ブログで調べた、10年以上連続増配している銘柄(赤字のぞく)

■調査結果


各銘柄の配当性向を単純平均した結果です。




全銘柄の配当性向が約50%。
それ以外のグループもほぼ同じ。


ちなみに、無配の銘柄もあわせる(赤字は除く)と、
配当性向の平均は約28%でした。




標準偏差がけっこう大きくて、
大きい原因は、配当性向100%を大きく超える銘柄が
ちらほらありました。


一時的に大きな減益があっても
配当を維持する会社がそれなりにありそうです。
(たとえば、00002:CLPとか)



ということで、分布です。













特徴的だと思うのは、
10年以上連続増配銘柄に配当性向80%を越える銘柄が
ほとんどなかったです。

業績が良くて増配を続けられているだろうと感じました。




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2020/07/18

(00384)チャイナガス 連続増配12年 配当2.4% 2020年


連続増配12年(00384)チャイナガスについて

予想PER 11倍
予想配当利回り 2.4%
時価総額 約1.7兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 8月下旬→支払 9月下旬
・中間配当 権利落 1月中旬→支払 1月下旬

【2019】中国 連続増配銘柄(10年以上)


■どんな会社?


中国全土で都市ガス(天然ガス)と、LPG(液化石油ガス)を供給します。

LPGは、輸入からエンドユーザーへの供給まで行っており、
工場や、商業施設、家庭に供給されます。




↓都市ガス供給エリア




↓LPG供給エリア





ガス管新規接続による成長と、買収による成長で持続的な成長を続けています。


■配当履歴


2006 0.0100
2007 0.0120(+20%)
2008 0.0120(+0%)
2009 0.0140(+16%)
2010 0.0170(+21%)
2011 0.0220(+29%)
2012 0.0392(+78%)
2013 0.0848(+116%)
2014 0.1206(+42%)
2015 0.1615(+33%)
2016 0.1946(+20%)
2017 0.2500(+28%)
2018 0.3500(+40%)
2019 0.4400(+25%)
2020 0.5000(+13%)

2020年の増配で12年連続増配になりました。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
29496
(-6%)
31993
(+8%)
52831
(+65%)
59386
(+12%)
59539
(+0%)
Profit for the year attributable to
Owners of the Company
当期純利益
2273
(-32%)
4147
(+82%)
6095
(+47%)
8224
(+34%)
9188
(+11%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
5862 4116 6445 10116 6485
Net cash used in investing activities
投資CF
-4001 -4112 -7168 -11032 -9454
Net cash from financing activities
財務CF
-1327 -520 3908 6334 -2661
Additions of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-2722 -2639 -6340 -8602 -6795
Acquisition of subsidiaries, net of
cash and cash equivalents acquired
子会社買収(投資CF)
-214 -366 -448 184 -475
Additions of investments
in joint ventures
合弁会社買収(投資CF)
-370 -25 -28 -2353 -237
Interest paid
金利支払(財務CF)
-840 -963 -1048 -1454 -1841
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-942 -953 -1391 -1776 -2400

2020年の売上はほぼ横ばいでした。

ガス販売量が上期+7.8&、下期-1.1%と伸び悩み
売上はほぼ横ばいでした。



決算説明会で、月次のガス販売量説明が行われたようです。

2-3月:-13%
4月:+8%
5月:+10%
6月:さらに回復

(書き入れ時の冬場にガス販売が減少したのは痛かったです。)


■新規契約数の鈍化?


新規契約数の6か月ごと推移です。




家庭向け、工業向けが前年比マイナスでした。

特に、
家庭向け(Township gas projects:石炭からガスキャンペーン)は下期+16.5%に対して、
家庭向け(City gas projects:従来の都市ガスプロジェクト)は下期-22.2%でした。


パイプライン建設工事がコロナの影響で1か月以上遅れたようなので、
それによる影響なのか?

あるいは、単価の高い「Township gas projects:石炭からガスキャンペーン」
のほうに注力したのか?




次回以降の決算見ていかないとわからないですね。


■新規事業「マイクロパイプライン」


新たな顧客獲得を目指して?、
新規事業「マイクロパイプライン」が発表されました。





おそらくプロパンガスみたいなもので、
「パイプラインを建設できない地域等に向けて、短期で設置可能。
なので、すぐに接続料の徴収が可能」
なようです。


まずは50万新規顧客を目指すということで、
契約済み顧客が3500万件、新規契約顧客が550万件に対する影響は
大きくはなさそうです。





■翌年の見通し


会社発表の翌年の見通しです。




ブログ主的にもっともショックだったのが、
来年のガス販売量見通しが+15%と、
例年より引き下げられた
ことでした。


とはいえ、ホルダーのひいき目かもしれませんが、
これまでの感覚だと、来期予想PER14~15倍で、
株価30HKD近くあってもよさそうかなと感じてます。







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2020/07/13

(02313)申洲国際集団 連続増配15年 配当1.9% 2019年

(02313)申洲国際集団 連続増配15年 配当1.9%
連続増配15年を継続中の(02313)申洲国際集団について

予想PER 25倍
予想配当利回り 1.9%
時価総額 約1兆9000億円

【2019】中国 連続増配銘柄(10年以上)

■どんな会社?

ユニクロ、NIKE、ADIDAS、PUMA、安踏体育、特歩国際等へ
スポーツウェアをOEM供給します。




工場で働いている方が、
ミシンでなくパソコンを操作してるのが印象的でした。




中国以外では、ベトナム、カンボジアに工場があります。




■配当履歴

2005 0.02
2006 0.15(+650%)
2007 0.16(+6%)
2008 0.20(+25%)
2009 0.35(+75%)
2010 0.36(+2%)
2011 0.50(+38%)
2012 0.70(+40%)
2013 0.75(+7%)
2014 1.00(+33%)
2015 1.07(+7%)
2016 1.20(+12%)
2017 1.45(+20%)
2018 1.75(+20%)
2019 1.90(+8%)

15年連続増配しています。
配当性向は例年50%前後です。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年2016年2017年2018年2019年
Sales
売上
12639
(+13%)
15099
(+19%)
18085
(+19%)
20950
(+15%)
22665
(+8%)
Profit for the year
Attributable to Owners of the parent
最終利益
2354
(+13%)
2947
(+25%)
3762
(+27%)
4540
(+20%)
5095
(+12%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
2259 3061 3689 4118 5604
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-1394 -2487 -1726 -1463 -3152
Net cash flows used in financing activities
財務CF
-509 -346 -1596 -1671 -988
Purchases of items of
property, plant and equipment
設備投資
-1859 -2090 -1172 -1647 -2541
Dividend paid
配当支払
-1103 -1254 -2483 -2057 -2402

2019年は+8%の増収でした。
2019年はアパレル製品に対する世界的な需要のスローダウンにより、
増収率が減少した。と説明しています。

2019年は+12%の増益でした。
生産コスト増により、増益率が減少した。と説明しています。


■2020年上期の状況


報道によると、会社からの説明は、
5か月の注文にはほとんど影響がなく、
生産能力は90%を越えているようです。

一方で、販売先の業績を比較してみると、



特に売上規模の大きい
NIKE、ADIDAS、ユニクロ(ファーストリテイリング)は
直近の売上がかなり悪化しておりました。


NIKEは、5月末の決算説明会で、
First, we modified our near-term inventory buying plans and proactively canceled pre-COVID-19 factory purchase orders for the fall and holiday seasons by roughly 30% on a unit basis, and while this had a negative impact on gross margins in Q4, it was the right decision to tighten future inventory movement through our supply chain and utilize the inventory we have on hand.
在庫の発注をコロナ前より30%減らした。
とコメントしていました。

言い換えると、申洲国際にとっての受注が
30%前後減っている可能性がありそうです。


また、ユニクロ(ファーストリテイリング)は、5月末の決算説明会で、


在庫過剰であること。
過剰な在庫は来期にかけて消化していく計画であること。

をコメントしています。

なので、ユニクロからの受注も今後鈍化する可能性がありそうです。



とはいえ、スポーツ産業は例えば中国政府の
「十三次五年計画(2016-2020年)」で
市場規模を発展させるような産業でした。

2014年:1兆3500億元
2020年:3兆元以上目標


ので、今の時期を乗り越えれば、
また高成長に戻ると見ている証券会社もあるようです。



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2020/07/05

(00823)Link REIT 連続増配14年 配当4.5% 2020年


連続増配14年(00823)Link REITについて

予想PER 22倍
予想配当利回り 4.5%
時価総額 約1.8兆円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 6月下旬→支払 7月下旬
・中間配当 権利落 11月下旬→支払 12月上旬

【2019】中国 連続増配銘柄(10年以上)

■どんな会社?


香港で不動産賃貸をします。不動産は、商業施設、駐車場、オフィスビル。
中国本土、オーストラリアにも進出しはじめました。




物件価格による所有割合は、

香港86%(商業施設65%、駐車場16%、オフィスビル4%)。
中国本土13%(商業施設10%、オフィスビル3%)。
オーストラリア1%(オフィスビル1%)。


2025年に香港以外の割合を増やすことを目標にしています。





決算発表後、その目標に沿って、
ロンドンのオフィスビル買収の交渉が報道されています。


■配当履歴


2006 0.2181
2007 0.6743(+309%)
2008 0.7440(+10%)
2009 0.8399(+12%)
2010 0.9737(+15%)
2011 1.1045(+13%)
2012 1.2952(+17%)
2013 1.4646(+13%)
2014 1.6574(+13%)
2015 1.8284(+10%)
2016 2.0618(+12%)
2017 2.2841(+10%)
2018 2.4978(+9%)
2019 2.7117(+8%)
2020 2.8719(+5%)

連続増配が14年になりました。








■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
8740
(+13%)
9255
(+5%)
10023
(+8%)
10037
(+0%)
10718
(+6%)
Gains on disposals of investment properties
不動産売却益
396 1387 7306 2761 0
Change in fair values of
investment properties
不動産評価損益
11263 11494 35493 12269 -23948
Finance costs
支払利息
-508 -567 -665 -598 -630
Profit for the year
最終利益
16295
(-41%)
17711
(+8%)
47761
(+169%)
20329
(-57%)
-17122
(-184%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
5682 6077 6485 5941 6589
Net cash genereted from investing activities
投資CF
-9562 422 8087 6775 -532
Net cash used in financing activities
財務CF
1987 -6291 -11962 -13142 -766
Capital expenditure
設備投資
-1105 -8316 -12594 -8402 -1808
Distributions paid to Unitholders
配当支払(財務CF)
-4368 -4898 -5254 -5517 -5930

2020年の売上は+6%の増収でした。
既存商業施設物件が、+7.0%の増収、
既存駐車場物件が、4.2%の増収でした。


損益は、2009年以来の不動産評価損で赤字でしたが、
配当の原資となる賃貸収入からの利益(Total Distributable Amount)は、
5723→5965(+4%)で増益、増配でした。




純資産と時価総額の関係性です。



不動産評価損によって純資産が減少したことで
時価総額も減少しています。



不動産評価方法は、収益還元法、DCF法により評価しているようで、
賃料の上昇幅が小さかったこと等が影響していると思われます。





借りる側の視点で、
香港の飲食店等の売上は落ちているのに(ので?)(左図)、
売上に対する賃料の負担が相対的にあがっています(右図)
(つまり、賃料下落圧力が強いのでは?)






香港の不動産価格指数でよく使われる指数


2020年はやや戻し。



入居率は今のところ維持されています。




配当利回りが過去の平均より高くなってきて、
それを根拠に買い推奨している証券会社もあります






ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。