2018/11/28

株式の配当金に係る税金を安くするには?~その1(ケース設定)~

そろそろ年末が近いので、
税金のシミュレーションによる2018年の大まかな方針を考えてみます。










問題
 年末までに株式譲渡損を出すべきか?
 確定申告はどのパターンを使うべきか?

■ケース設定


  納税者ケース(収入が株のみ、複雑な控除等がない単純なケース)
   年齢:30代
   配偶:0人
   扶養:0人
   住所:東京都千代田区(住所により住民税が違いますが、まあ適当に)
   収入:
    株式配当
     米国株    100万円(現地課税あり 10%)
     中国株    100万円(現地課税なし)
     日本株    100万円
    株式譲渡損益 -100万円
    給料         0円
    その他収入      0円


  1.株式関係の税金
   ・所得税
   ・住民税
   ※所得税、住民税ともに3つの納税方式から選択
    納税方式により各種控除を使い税金を安くできる
     申告不要制度 配当控除×、外国税額控除×、損益通算〇
     申告分離課税 配当控除×、外国税額控除〇、損益通算〇
     総合課税   配当控除〇、外国税額控除〇、損益通算×

  2.株式関係以外で納税義務があるもの
   ・国民年金
   ・国民健康保険
   ・住民税


■確定申告パターン整理


  確定申告5パターン(税金安くなりそうなもの5つ)を
  シミュレーションして検証します。

   パターン1 所得税→申告不要、住民税→申告不要
   パターン2 所得税→申告分離、住民税→申告分離
   パターン3 所得税→総合課税、住民税→総合課税
   パターン4 所得税→申告分離、住民税→申告不要
   パターン5 所得税→総合課税、住民税→申告不要


■パターン1

 所得税→申告不要、住民税→申告不要


  0.試算結果
    合計 61.9万円

  1.株式関係の税金

    所得税=利益×15%
    利益 =(米国100万円×0.9)
        +中国100万円
        +日本100万円
        -譲渡損100万円(同一特定口座内の取引の場合)
       =190万円
    所得税=190万円×15%
       =28.5万円

    住民税=利益×5%
       =190万円×5%
       =9.5万円

  2.株式関係以外で納税義務があるもの

    国民年金=16500円×12か月
        =19.8万円

    ※所得57万円以下により、保険料全額免除可と思われるが、
     支給が1/2になるので、申請しない。

    国民健康保険=所得割+均等割
          =0  +4.1万円

    住民税=所得割+均等割
       =0  +0


パターン2以降は、次回へ。

株式の配当金に係る税金を安くするには?~その2(試算途中1)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その3(試算途中2)~
株式の配当金に係る税金を安くするには?~その4(まとめ)~


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