2019/01/26

(00374)四洲集団 減配なし16年 配当8.1%

16年減配してない(00374)四洲集団について

実績PER 5倍
実績配当利回り 8.1%
時価総額 約220億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 8月下旬→支払 9月下旬
・中間配当 権利落 12月中旬→支払 1月中旬

中国 連続減配なし銘柄(10年以上)の一覧

■どんな会社?


1971年の創業以来、香港、中国本土でよく知られたブランドとして
スナック菓子、飲料等を販売しています。



事業は、3つの事業から構成されます。

・食品代理販売事業。商品は20以上の国や地域からあつめられています。
・食品製造事業。香港や、中国本土に19の加工工場を有しています。
・小売・ケータリング事業。日本の「Okashi Land(零食物語)」、「YOKU MOKU」、
「Calbee PLUS」等を展開します。


日本食を広めるのが、当社の主ビジネスです。

■配当履歴


2000 0.053
2001 0.046(-14%)
2002 0.066(+43%)
2003 0.066(-)
2004 0.066(-)
2005 0.070(+6%)
2006 0.070(-)
2007 0.070(-)
2008 0.070(-)
2009 0.070(-)
2010 0.070(-)
2011 0.070(-)
2012 0.070(-)
2013 0.070(-)
2014 0.080(+14%)
2015 0.095(+18%)
2016 0.095(-)
2017 0.395(+315%) ※うち0.300香港ドルが特別配当
2018 0.345(-13%) ※うち0.250香港ドルが特別配当

2018年に特別配当の減少により、減配となっていますが、
普通配当部分は変更がないため掲載しました。

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
2910
(-)
2907
(0%)
2941
(+1%)
2948
(0%)
3002
(+1%)
attributable to
Equity holders of the Company
最終利益
160
(-)
140
(+4%)
45
(+17%)
50
(+8%)
347
(+45%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
181 87 -43 76 81
Net cash flows from investing activities
投資CF
25 -146 0 118 282
Net cash flows used in financing activities
財務CF
-70 88 74 -142 -416
Purchases of items of property
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-59 -84 -93 -82 -53
Net proceeds from disposal of assets
held for sale
資産売却(投資CF)
0 0 0 0 328
Disposal of subsidiaries
子会社売却(投資CF)
0 0 0 132 0
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-27 -34 -36 -36 -151


売上は安定していますが、利益は変動が大きいです。
子会社売却(2017年)や、不動産売却(2018年)が影響しています。

この2つの利益が特別配当のもとになったのでしょう。
とすると、2019年以降の配当は特別配当がなくなり、
通常運行の「0.095香港ドル」程度に戻るのではないかと推測します。
配当利回りにすると、2~3%くらいですね。
営業CF(約80)と比べてみても、特別配当の水準(約150)を支払うのは難しそうです。

■売上成長は?


“Based in Hong Kong, Reaching for the Mainland”ということで、
中国本土への進出を成長の軸と掲げています。
広東への進出や、e-コマース(タオバオやJD.com等)で広げていきます。


過去5年間の推移を確認してみました。



中国本土の売上が目立って伸びている感じはなく、
年によっては赤字になっています。


資産も設備や在庫があまり変わりません
売上成長にはまだ時間がかかりそうです。

■感想


実績配当利回りの高さと、なじみの深い日本の食品を取り扱っていることから、
調べてみましたが、業績や配当は横ばいのイメージの会社でした。
特別配当なしで、配当利回り2~3%の現水準がこの銘柄のちょうどいい水準かと。


本記事の執筆中(2019/1/25)に株価15%upと上昇していますが、
特にニュースもなさそうで。
売買代金が100万円程度でもこんなに騰がってしまうのですね。

他の成長銘柄と比べてしまうと、
出来高も少なく積極的には買い難い印象です。


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