18年減配してない(00900)イオンクレジットについて
実績PER 7倍
実績配当利回り 6.1%
時価総額 約400億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・2月末決算締め
・期末配当 権利落 6月下旬→支払 7月中旬
・中間配当 権利落 10月中旬→支払 10月下旬
※中国 連続減配なし銘柄(10年以上)の一覧
■どんな会社?
日本のイオングループ。
香港で、クレジットカード、ローン、保険事業を行います。
日本のイオンのイメージですが、店舗内でイオンカードの営業を
しているイメージがあります。
そこで、イオン香港(00984)が香港でどのくらい普及しているのか、
店舗数を調べました。
60店舗以上ありました。
東京+神奈川+埼玉の店舗数とほぼ同じです。
■配当履歴
2000 0.115
2001 0.125(+8%)
2002 0.130(+4%)
2003 0.130(+0%)
2004 0.140(+7%)
2005 0.160(+14%)
2006 0.180(+12%)
2007 0.260(+44%)
2008 0.300(+15%)
2009 0.320(+6%)
2010 0.320(+0%)
2011 0.320(+0%)
2012 0.340(+6%)
2013 0.350(+2%)
2014 0.350(+0%)
2015 0.360(+2%)
2016 0.360(+0%)
2017 0.380(+5%)
2018 0.420(+10%)
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
Revenue 売上 |
1164 (-) |
1295 (+11%) |
1258 (-3%) |
1228 (-3%) |
1276 (+3%) |
Profit for the year attributable to owners of the Company 最終利益 |
221 (-) |
282 (+27%) |
249 (-12%) |
298 (+19%) |
371 (+24%) |
Net cash from operating activities 営業CF |
-176 | 360 | 360 | 532 | 305 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
-59 | -139 | -26 | 6 | -21 |
Net cash used in financing activities 財務CF |
215 | -427 | -274 | -280 | -172 |
Impairment losses and impairment allowances 立替金減損損失& 引当金(営業CF) |
314 | 348 | 301 | 283 | 241 |
Increase in advances and receivables 立替金(営業CF) |
-766 | -376 | -264 | -117 | -339 |
Interest paid 負債利払(営業CF) |
-97 | -96 | -94 | -91 | -86 |
New bank loans raised 負債借入(財務CF) |
65731 | 64184 | 7628 | 1362 | 90 |
Repayment of bank loans 負債返済(財務CF) |
-65485 | -64641 | -7751 | -1347 | -240 |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-146 | -150 | -150 | -150 | -167 |
売上、最終利益ともにやや増加傾向と言えますかね。
もう少し様子を見たいところです。
売上の9割以上が「Interest income(金利収入)」です。
「Interest income(金利収入)」の元になっているものが、
おそらく「advances and receivables(立替金)」です。
営業CFの「Increase in advances and receivables(立替金の貸付)」が増えると
将来の売上が増えるものと思われます。
データで確認しますと、
2014年~2015年にかけて営業CFが-766と大きめのマイナスを計上していますが、
その翌年の売上増加幅は大きくなっています。
また、負債利払が年々じょじょに減っています。
この減少分だけ配当支払額が増えているイメージですね。
・バランスシート
Advances and receivables 立替金 | Bank Borrowings 銀行借入負債 (借入金利) | |
2014年 | 5267 | 2285 (1.2%-3.4%) |
2015年 | 5289 | 1828 (1.2%-3.4%) |
2016年 | 5245 | 1705 (1.4%-3.1%) |
2017年 | 5070 | 1721 (0.65%-2.57%) |
2018年 | 5183 | 1575 (1.68%-2.64%) |
2019年(中間) | 5106 | 1531 (1.68%-2.64%) |
バランスシートの大部分をしめる立替金と、
銀行借入負債をもう少し詳細にみてみました。
立替金はやや減少傾向にありそうです。
ブログ主のイメージですが、
売上=立替金(貸付金)×貸付利率
と考えていますので、減少傾向は当社にとってマイナスととらえています。
銀行借入負債も減少傾向にあります。
おそらくこのお金が立替金(貸付金)の元手になるのでは?と推測しました。
こちらも、減少傾向は当社にとってマイナスととらえています。
上記カッコの中のパーセントは、当社が借りるときの金利で、レンジで開示されています。
借入額と利率の関係で、金利負担は減りますね。
■感想
利益率の高さや、配当利回りの高さもあって、
決算内容を確認してみましたが、
売上見通しが減っていく確率がそこそこ高そうな印象でした。
投資の魅力の観点で、そこが他社より低いかもしれません。
「貸付が増える(=営業CFがマイナスになる)」や
「借入が増える」があれば、逆にポジティブな印象になりそうです。
そのときに当社への投資を検討していきたいと思います。
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