2019/01/15

(00900)イオンクレジット 減配なし18年 配当6.1%

18年減配してない(00900)イオンクレジットについて

実績PER 7倍
実績配当利回り 6.1%
時価総額 約400億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・2月末決算締め
・期末配当 権利落 6月下旬→支払 7月中旬
・中間配当 権利落 10月中旬→支払 10月下旬

中国 連続減配なし銘柄(10年以上)の一覧

■どんな会社?


日本のイオングループ。
香港で、クレジットカード、ローン、保険事業を行います。

日本のイオンのイメージですが、店舗内でイオンカードの営業を
しているイメージがあります。
そこで、イオン香港(00984)が香港でどのくらい普及しているのか、
店舗数を調べました。

60店舗以上ありました。
東京+神奈川+埼玉の店舗数とほぼ同じです。



■配当履歴


2000 0.115
2001 0.125(+8%)
2002 0.130(+4%)
2003 0.130(+0%)
2004 0.140(+7%)
2005 0.160(+14%)
2006 0.180(+12%)
2007 0.260(+44%)
2008 0.300(+15%)
2009 0.320(+6%)
2010 0.320(+0%)
2011 0.320(+0%)
2012 0.340(+6%)
2013 0.350(+2%)
2014 0.350(+0%)
2015 0.360(+2%)
2016 0.360(+0%)
2017 0.380(+5%)
2018 0.420(+10%)

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
1164
(-)
1295
(+11%)
1258
(-3%)
1228
(-3%)
1276
(+3%)
Profit for the year attributable to
owners of the Company
最終利益
221
(-)
282
(+27%)
249
(-12%)
298
(+19%)
371
(+24%)
Net cash from operating activities
営業CF
-176 360 360 532 305
Net cash used in investing activities
投資CF
-59 -139 -26 6 -21
Net cash used in financing activities
財務CF
215 -427 -274 -280 -172
Impairment losses and
impairment allowances
立替金減損損失&
引当金(営業CF)
314 348 301 283 241
Increase in advances and receivables
立替金(営業CF)
-766 -376 -264 -117 -339
Interest paid
負債利払(営業CF)
-97 -96 -94 -91 -86
New bank loans raised
負債借入(財務CF)
65731 64184 7628 1362 90
Repayment of bank loans
負債返済(財務CF)
-65485 -64641 -7751 -1347 -240
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-146 -150 -150 -150 -167

売上、最終利益ともにやや増加傾向と言えますかね。
もう少し様子を見たいところです。


売上の9割以上が「Interest income(金利収入)」です。
「Interest income(金利収入)」の元になっているものが、
おそらく「advances and receivables(立替金)」です。
営業CFの「Increase in advances and receivables(立替金の貸付)」が増えると
将来の売上が増えるものと思われます。


データで確認しますと、
2014年~2015年にかけて営業CFが-766と大きめのマイナスを計上していますが、
その翌年の売上増加幅は大きくなっています。


また、負債利払が年々じょじょに減っています。
この減少分だけ配当支払額が増えているイメージですね。


・バランスシート
Advances and receivables
立替金
Bank Borrowings
銀行借入負債
(借入金利)
2014年 5267 2285
(1.2%-3.4%)
2015年 5289 1828
(1.2%-3.4%)
2016年 5245 1705
(1.4%-3.1%)
2017年 5070 1721
(0.65%-2.57%)
2018年 5183 1575
(1.68%-2.64%)
2019年(中間) 5106 1531
(1.68%-2.64%)

バランスシートの大部分をしめる立替金と、
銀行借入負債をもう少し詳細にみてみました。


立替金はやや減少傾向にありそうです。
ブログ主のイメージですが、

売上=立替金(貸付金)×貸付利率

と考えていますので、減少傾向は当社にとってマイナスととらえています。


銀行借入負債も減少傾向にあります。
おそらくこのお金が立替金(貸付金)の元手になるのでは?と推測しました。
こちらも、減少傾向は当社にとってマイナスととらえています。
上記カッコの中のパーセントは、当社が借りるときの金利で、レンジで開示されています。
借入額と利率の関係で、金利負担は減りますね。

■感想


利益率の高さや、配当利回りの高さもあって、
決算内容を確認してみましたが、
売上見通しが減っていく確率がそこそこ高そうな印象でした。
投資の魅力の観点で、そこが他社より低いかもしれません。


「貸付が増える(=営業CFがマイナスになる)」や
「借入が増える」があれば、逆にポジティブな印象になりそうです。
そのときに当社への投資を検討していきたいと思います。


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