2019/01/31

Verizon と AT&T 2018年期末決算確認

VZ(Verizon) と T(AT&T)の2018年期末決算を比較確認します。

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
VZT
2017年2018年2019年(予)2017年2018年2019年(予)
Operating Revenues
売上
126,034 130,863 +1%~+5%
Low single
-digit
160,546 170,756
Oath goodwill impairment
Oath社のれん減損
0 -4,591 0 0
Operating Income
営業利益
27,425 22,278 19,970 26,096
benefit for income taxes
税金
9,956 -3,584 14,708 -4,920
Net Income
最終利益
30,550 16,039 29,847 19,953
Diluted EPS
一株利益
7.37 3.76 横ばい 4.76 2.85 +1%~+5%
Low single
-digit
Cash Flows from
Operating Activities
営業CF
24,318 34,339 38,010 43,602
Cash Flows from
Investing Activities
投資CF
-18,456 -17,934 -17,000~
-18,000

Capital
spending
のみで
-18,943 -63,145 -23,000

capital
investment
のみで
Cash Flows from
Financing Activities
財務CF
-6,151 -15,377 25,930 -25,989
Free cash flow
営業CF-投資CF
5,862 16,405 19,067 -19,543 26,000
Dividends paid
配当支払
-9,472 -9,772 -12,038 -13,410

Verizon は、2018年にOath社(=Yahoo+AOL)ののれんを減損しています。
一般的に、のれんの減損は、企業価値が当初より下がった場合に行われます。

AT&T は、2017年に48,793の借入(財務CF)を行い、
2018年の買収費用(投資CF)にしています。


2019年は、会社予想(ガイダンス)の数字です。

Verizonは、売上を1ケタ台前半の増収を見込んでいます。
EPSは横ばいを見込んでいます。
設備投資を170億ドル~180億ドルを見込んでいます。

AT&Tは、売上の見込みは未発表です。
EPSは、1ケタ台前半の増益を見込んでいます。
設備投資を230億ドルを見込んでいます。

■事業別業績


Verizonは、無線(wireless)事業、有線(wireline)事業に分かれていて、
無線(wireless)事業が主力です。

AT&Tは、もう少し細分化されていて、
売上の大きなものだけで、5種類ほどあります。
TV等エンタメは、Verizonの有線事業に近いので、ここでは有線と考えます。
1.コミュニケーション(Communications)
 ・無線(Mobility)
 ・TV等エンタメ(Entertainment Group)
 ・有線(Business Wireline)
2.ワーナー(WarnerMedia)
3.ラテンアメリカ(Latin America)





最も売上の大きい無線事業ですが、
Verizonは、前年同期比+2%でした。
AT&Tは、前年同期比-2%でした。

AT&Tのワーナー事業は、前四半期比+12%でした。



■その他


米国のyahooニュースを見てると、
AT&Tは、無線事業の成長鈍化、エンタメ事業の利用者数減少で
敬遠しているという意見があります。

・無線事業の成長鈍化
四半期の加入者数推移(伸び率)が、鈍化しています。

143,832,000→146,889,000→150,252,000→153,006,000


・エンタメ事業(DirecTV)の利用者数減少
2年間は2500万人~2550万人を推移していましたが、急激に数が減りました。

25,369,000→25,449,000→25,152,000→24,494,000


Verizonも同様で、5Gの動画時代となるのに、メディア事業のOath社が
まったくうまくいっていないと敬遠しているような意見があります。


なお、ブログ主は、AT&Tを保有してますが、
5Gが普及してからのワーナーに期待してますので、
売却予定はありません。


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