2019/01/13

(00270)粤海投資 連続増配9年 配当3.5%

連続増配9年を継続中の(00270)粤海投資について

予想PER 19倍
予想配当利回り 3.5%
時価総額 約1兆4000億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月下旬→支払 7月下旬
・中間配当 権利落 10月初旬→支払 10月下旬

中国 連続増配銘柄(5年~9年)の一覧

■どんな会社?


香港や、広州近隣で水道事業を中心に、
不動産、デパート、ホテル、道路の運営を行います。
※各事業の詳細は当社の決算プレゼン資料で後述します。

■配当履歴


2004 0.060
2005 0.090(+50%)
2006 0.100(+11%)
2007 0.110(+10%)
2008 0.100(-9%)
2009 0.110(+10%)
2010 0.150(+36%)
2011 0.180(+20%)
2012 0.200(+11%)
2013 0.230(+15%)
2014 0.280(+21%)
2015 0.340(+21%)
2016 0.420(+23%)
2017 0.485(+15%)

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2013年2014年2015年2016年2017年
Revenue
売上
7990
(-)
8426
(+5%)
9171
(+8%)
10464
(+14%)
12168
(+16%)
Profit for the year attributable to
owners of the Company
最終利益
4426
(-)
4397
(-1%)
3905
(-12%)
4212
(+7%)
5685
(+34%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
4716 5184 5429 6098 5071
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-1388 -4450 -4543 -3266 -2062
Net cash flows from financing activities
財務CF
-1622 -293 954 -4118 -3359
Increase in receivables under
service concession arrangements
サービス委譲契約の債権(営業CF)
0 0 0 -9 -464
Purchases of items of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-138 -278 -1373 -507 -360
Acquisition of subsidiaries
子会社買収(投資CF)
0 -282 -3077 -12 8
Increase in investments in associates
関連会社投資(投資CF)
0 -30 -179 -3 -1893
Dividend paid to
equity holders of the Company
配当支払(財務CF)
-1247 -1497 -1876 -2255 -2909

「サービス委譲契約の債権」は、中国光大国際にて触れた
「工事発注者への債権」と同じようなものと思われます。

「attributable to sewage treatment operations(水処理事業によるもの)」と書かれており、
PPP方式による水処理事業の受注で必ず出てくる先払い費用のようなものですが、
当社が中国光大国際と異なるのは、全体に占める割合が少なく営業CFが黒字となっています。


それ以外に特筆すべき支出がなく、本業のもうけの多くが配当支払いに使われている印象です。






■各事業の詳細


2018年第3四半期のプレゼン資料から各事業の詳細を確認します。

<事業構成>


4事業にわかれています。

・水処理事業:63%
・インフラ(電気、高速道路、橋):14%
・不動産&デパート:17%
・ホテル運営:6%

売上比率が大きいのが水処理事業です。近年は水処理事業と電気の比率が拡大しています。


<水処理事業>



水処理事業の中でも香港への供給が60%以上をしめています。(当社全体の約40%。)
その部分の売上が2020年まで香港政府と調印されています。


香港以外で成長分野はこの2つです。

1つめ


2つめ

2つめの事業の過去の推移
別のスライドで、建設中が473('000 tpd)あります。


<インフラ(電気、高速道路、橋)>

電気は発電所が2つあります。「increase in coal price(石炭価格の上昇)」という
コメントが出てきますので、石炭を燃やす火力発電所と思われます。
大気汚染で、中国政府から嫌われているのでは?という気がします。
(大きく売上伸びないのでは?)




高速道路は規模は小さいですが、順調にのびています。



<不動産&デパート>



不動産は、ショッピングモールやオフィスビルを賃貸しています。
主力のビルプロジェクトを「Teem Plaza」と呼んでいます。
ここの売上は増えたり、減ったりしています。



デパート事業は、近年の売上は減少傾向です。

<ホテル運営>



ホテル事業の売上&利益は近年横ばいです。

■感想


一言でいうと、鉄壁のディフェンシブ銘柄。

売上の大きな伸びは期待できないものの、
水処理をはじめとした各事業に安定感があり、大崩れもしないと思われます。
大きな設備投資もなさそうで、負債比率は約25%となっています。
キャッシュフローが安定しており、連続増配しばらく続くのでは?と感じます。

このあたりがブログ主が当銘柄を購入した理由です。
2018年にずいぶん株価があがって買いづらくなってしまいましたが、
配当利回りが5%くらいになれば、購入していきたいです。


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