15年減配していない(00257)中国光大国際について
予想PER 9倍
予想配当利回り 3.3%
時価総額 約6700億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 6月下旬
・中間配当 権利落 9月初旬→支払 10月初旬
※中国 連続減配なし銘柄(10年以上)の一覧
■どんな会社?
中国の光大グループ傘下。環境関連の企業として、廃棄物発電、汚水処理、
バイオマス発電、風力発電、太陽光発電を行っています。
これを3つの部門に分けて管理しています。
・環保エネルギー部門:廃棄物発電
・環保ウォーター部門:汚水処理
・グリーンテック部門:バイオマス発電、風力発電、太陽光発電
中国本土のほか、ドイツ、ポーランド、ベトナムに事業展開しています。
■配当履歴
2004 0.010
2005 0.012(+20%)
2006 0.016(+33%)
2007 0.016(+0%)
2008 0.016(+0%)
2009 0.022(+37%)
2010 0.025(+13%)
2011 0.045(+80%)
2012 0.060(+33%)
2013 0.085(+41%)
2014 0.110(+29%)
2015 0.185(+68%)
2016 0.205(+10%)
2017 0.240(+17%)
2018 0.240(+0%)
残念ながら連続増配が9年で途切れてしまいました。
減配はしていません。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
Revenue 売上 |
6355 (+19%) |
8528 (+34%) |
13971 (+63%) |
20043 (+43%) |
27227 (+35%) |
Profit for the year attributable to Equity holders of the Company 最終利益 |
1703 (+28%) |
2084 (+22%) |
2784 (+33%) |
3509 (+26%) |
4319 (+23%) |
EPS 一株利益 |
37.90 (+16%) |
46.50 (+22%) |
62.12 (+33%) |
78.30 (+26%) |
85.77 (+9%) |
Net cash flows from operating activities 営業CF |
-122 | -1538 | 220 | -3101 | -4365 |
Net cash flows used in investing activities 投資CF |
-438 | -2675 | -4235 | -4833 | -7497 |
Net cash flows from financing activities 財務CF |
282 | 6203 | 4713 | 9943 | 15652 |
Increase in contract assets 工事発注者への債権(営業CF) |
-2127 | -3315 | -4785 | -9217 | -11555 |
PRC and overseas income taxes paid 税金支払(営業CF) |
-173 (+10%) |
-217 (+25%) |
-334 (+53%) |
-369 (+10%) |
-498 (+34%) |
Purchase of items of property, plant and equipment and prepayment of land leases 設備投資(投資CF) |
-216 | -660 | -520 | -838 | -905 |
Additions of intangible assets 無形資産投資(投資CF) |
-869 | -421 | -2636 | -2716 | -4274 |
Acquisition of subsidiaries 子会社買収(投資CF) |
262 | -2163 | -1042 | -36 | -341 |
New bank loans 銀行借入(財務CF) |
3208 | 10598 | 12581 | 12961 | 13599 |
Repayment of bank loans 銀行借入返済(財務CF) |
-2021 | -3806 | -6361 | -5296 | -6553 |
Proceeds from issue of shares ライツイシュー増資(財務CF) |
0 | 659 | 0 | 0 | 9961 |
Capital contributions received by non-controlling shareholders 増資(財務CF) |
86 | 137 | 214 | 3727 | 276 |
Interest paid 利息支払(財務CF) |
-380 | -457 | -645 | -919 | -1367 |
Dividend paid to equity holders of the Company 配当支払(財務CF) |
-448 | -560 | -874 | -1120 | -1075 |
2018年はライツイシューによる増資を行い、
期中平均株数が約46億株から約50億株に増加した影響で、
EPS成長率は、+9%にとどまりました。
ビジネスモデルがPPP方式であるため、構造的(注)に毎年多額の資金調達が必要となり、
EPSが増えにくい当社らしい決算だと感じました。
(注)「水処理施設を自己資金で建設し、資金は水道代から回収する方式」なので、
資金回収は10年以上かかるもの。とブログ主は理解しています。
営業CFが2018年もマイナスでした。
これも前述の水処理施設建設の先行投資が必要なためです。
ただ、気になる変更が2点ありました。
それの影響で連続性が見えなくなっています。
1点目は、流動資産の中の売掛金的な項目が変更になっています。
理由はわかりません。
長ーーーーい文章が書かれていて、心が折れました。
(固定資産にも同じ変更があります。固定資産のほうが金額的には大きいです。)
2点目は、同様に、営業CFの売掛金的な項目が変更になっています。
図の右の数字が2017年、左の数字が2018年です。
ここも理由はわかりませんが、前年同期比と比べてあまり増えていません。
水処理施設建設に係る部分で、先行投資的な項目とブログ主は理解しています。
中国政府が発表しているPPP方式の発注状況(2018年は極端に抑制していて、
2019年から回復傾向に入っています。)と一致していて当然の結果かもしれません。
ここから推測できるのは、水処理施設の建設売上より、
施設運営の売上の比率が増えているはずです。
次項で売上比率を確認していきます。
■部門別売上
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | ||
建設 | 環保エネ | 2810 (+16%) |
3715 (+32%) |
5779 (+55%) |
8178 (+41%) |
9709 (+18%) |
汚水処理 | 112 (-75%) |
591 (+427%) |
1133 (+91%) |
2111 (+86%) |
2761 (+30%) | |
グリーン | 704 (+369%) |
608 (-14%) |
2073 (+240%) |
2952 (+42%) |
4127 (+39%) | |
合計 | 3627 (+16%) |
4915 (+35%) |
8987 (+82%) |
13242 (+47%) |
16598 (+25%) | |
運営 | 環保エネ | 762 (+18%) |
880 (+15%) |
997 (+13%) |
1548 (+55%) |
2428 (+56%) |
汚水処理 | 627 (+11%) |
755 (+20%) |
821 (+8%) |
879 (+7%) |
1236 (+40%) | |
グリーン | 374 (+52%) |
549 (+46%) |
914 (+66%) |
1547 (+69%) |
2730 (+76%) | |
合計 | 1764 (+21%) |
2184 (+23%) |
2733 (+25%) |
3975 (+45%) |
6396 (+60%) | |
その他 | 962 | 1427 | 2250 | 2825 | 4232 |
売上比率の推移はだいたい想定どおりで、
建設部門の売上比率が66%→61%に減少し、
運営部門の売上比率が19%→23%に増加しています。
運営中心の企業になってほしいブログ主的には良い傾向です。
高い成長性を求める方や、まだまだ水処理施設が不足していると考えている政府?的には
PPPの投資を加速させてほしいところでしょう。
この銘柄は、営業CFがプラスになってから投資しようと考えておりますので、
2019年もきっと大規模な増資か、借入をするんだろうなと思いながら、
途中経過の確認でした。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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