2019/04/11

(00257)中国光大国際 減配なし15年 配当3.3%


15年減配していない(00257)中国光大国際について

予想PER 9倍
予想配当利回り 3.3%
時価総額 約6700億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 6月下旬
・中間配当 権利落 9月初旬→支払 10月初旬

中国 連続減配なし銘柄(10年以上)の一覧

■どんな会社?


中国の光大グループ傘下。環境関連の企業として、廃棄物発電、汚水処理、
バイオマス発電、風力発電、太陽光発電を行っています。
これを3つの部門に分けて管理しています。

・環保エネルギー部門:廃棄物発電
・環保ウォーター部門:汚水処理
・グリーンテック部門:バイオマス発電、風力発電、太陽光発電

中国本土のほか、ドイツ、ポーランド、ベトナムに事業展開しています。



■配当履歴


2004 0.010
2005 0.012(+20%)
2006 0.016(+33%)
2007 0.016(+0%)
2008 0.016(+0%)
2009 0.022(+37%)
2010 0.025(+13%)
2011 0.045(+80%)
2012 0.060(+33%)
2013 0.085(+41%)
2014 0.110(+29%)
2015 0.185(+68%)
2016 0.205(+10%)
2017 0.240(+17%)
2018 0.240(+0%)

残念ながら連続増配が9年で途切れてしまいました。
減配はしていません。




■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
6355
(+19%)
8528
(+34%)
13971
(+63%)
20043
(+43%)
27227
(+35%)
Profit for the year attributable to
Equity holders of the Company
最終利益
1703
(+28%)
2084
(+22%)
2784
(+33%)
3509
(+26%)
4319
(+23%)
EPS
一株利益
37.90
(+16%)
46.50
(+22%)
62.12
(+33%)
78.30
(+26%)
85.77
(+9%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
-122 -1538 220 -3101 -4365
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-438 -2675 -4235 -4833 -7497
Net cash flows from financing activities
財務CF
282 6203 4713 9943 15652
Increase in contract assets
工事発注者への債権(営業CF)
-2127 -3315 -4785 -9217 -11555
PRC and overseas income taxes paid
税金支払(営業CF)
-173
(+10%)
-217
(+25%)
-334
(+53%)
-369
(+10%)
-498
(+34%)
Purchase of items of property,
plant and equipment and
prepayment of land leases
設備投資(投資CF)
-216 -660 -520 -838 -905
Additions of intangible assets
無形資産投資(投資CF)
-869 -421 -2636 -2716 -4274
Acquisition of subsidiaries
子会社買収(投資CF)
262 -2163 -1042 -36 -341
New bank loans
銀行借入(財務CF)
3208 10598 12581 12961 13599
Repayment of bank loans
銀行借入返済(財務CF)
-2021 -3806 -6361 -5296 -6553
Proceeds from issue of shares
ライツイシュー増資(財務CF)
0 659 0 0 9961
Capital contributions received by
non-controlling shareholders
増資(財務CF)
86 137 214 3727 276
Interest paid
利息支払(財務CF)
-380 -457 -645 -919 -1367
Dividend paid to
equity holders of the Company
配当支払(財務CF)
-448 -560 -874 -1120 -1075

2018年はライツイシューによる増資を行い、
期中平均株数が約46億株から約50億株に増加した影響で、
EPS成長率は、+9%にとどまりました。

ビジネスモデルがPPP方式であるため、構造的(注)に毎年多額の資金調達が必要となり、
EPSが増えにくい当社らしい決算だと感じました。

(注)「水処理施設を自己資金で建設し、資金は水道代から回収する方式」なので、
資金回収は10年以上かかるもの。とブログ主は理解しています。



営業CFが2018年もマイナスでした。
これも前述の水処理施設建設の先行投資が必要なためです。



ただ、気になる変更が2点ありました。
それの影響で連続性が見えなくなっています。

1点目は、流動資産の中の売掛金的な項目が変更になっています。



理由はわかりません。
長ーーーーい文章が書かれていて、心が折れました。
(固定資産にも同じ変更があります。固定資産のほうが金額的には大きいです。)


2点目は、同様に、営業CFの売掛金的な項目が変更になっています。
図の右の数字が2017年、左の数字が2018年です。



ここも理由はわかりませんが、前年同期比と比べてあまり増えていません
水処理施設建設に係る部分で、先行投資的な項目とブログ主は理解しています。

中国政府が発表しているPPP方式の発注状況(2018年は極端に抑制していて、
2019年から回復傾向に入っています。)と一致していて当然の結果かもしれません。

ここから推測できるのは、水処理施設の建設売上より、
施設運営の売上の比率が増えているはずです。


次項で売上比率を確認していきます。


■部門別売上


2014年2015年2016年2017年2018年
建設環保エネ 2810
(+16%)
3715
(+32%)
5779
(+55%)
8178
(+41%)
9709
(+18%)
汚水処理 112
(-75%)
591
(+427%)
1133
(+91%)
2111
(+86%)
2761
(+30%)
グリーン 704
(+369%)
608
(-14%)
2073
(+240%)
2952
(+42%)
4127
(+39%)
合計 3627
(+16%)
4915
(+35%)
8987
(+82%)
13242
(+47%)
16598
(+25%)
運営環保エネ 762
(+18%)
880
(+15%)
997
(+13%)
1548
(+55%)
2428
(+56%)
汚水処理 627
(+11%)
755
(+20%)
821
(+8%)
879
(+7%)
1236
(+40%)
グリーン 374
(+52%)
549
(+46%)
914
(+66%)
1547
(+69%)
2730
(+76%)
合計 1764
(+21%)
2184
(+23%)
2733
(+25%)
3975
(+45%)
6396
(+60%)
その他 962 1427 2250 2825 4232



売上比率の推移はだいたい想定どおりで、
建設部門の売上比率が66%→61%に減少し、
運営部門の売上比率が19%→23%に増加しています。


運営中心の企業になってほしいブログ主的には良い傾向です。

高い成長性を求める方や、まだまだ水処理施設が不足していると考えている政府?的には
PPPの投資を加速させてほしいところでしょう。



この銘柄は、営業CFがプラスになってから投資しようと考えておりますので、
2019年もきっと大規模な増資か、借入をするんだろうなと思いながら、
途中経過の確認でした。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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