(2651)ローソンが2019年2月決算にて、
来期(2020年)の配当予想を150円に減配予想(2019年は255円)としました。
それまでは、2010年から2017年の連続増配を織り交ぜながら、
18年減配なしでした。
その経緯を確認して学びにしようと思います。
■当初予想との比較
まず、売上、EPS、配当の予想と実績を確認してみます。
アナリストコンセンサス予想は、以前の記事で書いたサイトより取得しています。(4/14時点)
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | ||
売上 | 会社予想 | 722,000 | 727,000 | - | - |
アナリストコンセンサス予想 | 705,667 | 736,836 | 766,699 | 780,850 | |
実績 | 700,647 | - | - | - | |
EPS | 会社予想 | 279.83 | 179.89 | - | - |
アナリストコンセンサス予想 | 287.00 | 288.00 | 314.00 | 295.00 | |
実績 | 255.71 | - | - | - | |
配当 | 会社予想 | 255.00 | 150.00 | - | - |
アナリストコンセンサス予想 | - | 233.00 | 233.00 | 150.00 | |
実績 | 255.00 | - | - | - |
売上ですが、2019年の実績がアナリストコンセンサス予想にわずかに届きませんでした。
また、2020年の予想もアナリストコンセンサス予想に届かなかった点が、良くない点と言えます。
EPSですが、2019年の実績が、同様に下回りました。
また、2020年の予想もアナリストコンセンサス予想より会社予想はかなり低く、
良くない点と言えます。
配当ですが、2019年のアナリストコンセンサス予想が
見られなくなってしまっていたため、評価対象外とします。
2020年の予想は、アナリストコンセンサス予想が、そもそも減配予想となっておりましたが、
それを下回る会社予想が良くない評価となったと思われます。
というわけで、配当のみで評価しますと、減配予想は
ある程度合意されていたものであったと考えられます。
もちろん配当性向が高い理由で、買わないという判断はできますが、
もとからのホルダーが、配当性向が高い理由で、
売るという判断は人によっては難しい判断と思います。
■四半期業績の推移
上記の予想となった根拠として、四半期の売上推移を確認してみます。
売上は、前年同期比+6%~7%程度で順調に伸びています。
EPSは、2018年第3四半期以降、前年同期比マイナスで推移しています。
特に、2019年は、第1四半期-35%、第2四半期-16%、第3四半期-19%、
第4四半期黒字化とあまり芳しくない結果となっています。
アナリストが発表する目標株価の平均も、2018年第3四半期以降伸び悩みとなり、
株価も低迷することとなっています。
■減配でできた資金の行方
1株255円配当では、総額255億円支払っています。
そこから推測しますと、1株150円配当では、約150億円支払いとなり、
従来より100億円手元に残ると推測できます。
2019年度の投資計画を見てみますと、
約200億円~400億円投資する予定のようです。
(減配だけではちょっと足りない。)
■感想
毎回の決算から、業績悪化の兆候は出ていましたので、
ホルダーであれば、売るか、ホールドの判断が出来たということです。
毎回決算をきちんと確認しよう!という戒めでした。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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