連続増配5年を継続中の(00008)PCCWについて
実績PER 40倍
予想配当利回り 6.5%
時価総額 約5200億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月中旬→支払 6月中旬
・中間配当 権利落 8月下旬→支払 10月中旬
2018年12月分の決算発表まで(2019/2/25)終わっています。
※【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)
■どんな会社?
主に香港を中心としたアジア圏で、携帯電話、固定電話、ブロードバンド、
TV、動画、ITシステムを提供します。
子会社に、香港上場の携帯電話等の(06823)HKT(香港電訊)や、不動産の(00432)PCPDがあります。
通信事業の顧客数です。
通信事業の5Gの準備状況が公開されています。
有料TVの主なコンテンツと加入者数の推移です。
サッカーをはじめとする主要なスポーツをカバーしています。
2018年は、サッカーW杯やUEFAチャンピオンズリーグの影響で伸びたようです。
Viu動画の主なコンテンツです。
自社でコンテンツを作成し、東南アジア、中東の16か国向けに
ローカライズして提供しているようです。
Viu動画のユーザー数や、動画視聴時間は急速に伸びているようです。
■配当履歴
2004 0.1510
2005 0.1850(+22%)
2006 0.1850(+0%)
2007 0.2000(+8%)
2008 1.3700(+585%) ※うち特別配当1.3
2009 0.1330(-90%)
2010 0.1530(+15%)
2011 0.1590(+3%)
2012 0.1906(+19%)
2013 0.2020(+6%)
2014 0.2020(+0%)
2015 0.2500(+23%)
2016 0.2833(+13%)
2017 0.2975(+5%)
2018 0.3120(+4%)
連続増配が5年になりました。
2009年から9年減配していません。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
Revenue 売上 |
33277 (-) |
39314 (+19%) |
38384 (+13%) |
36832 (+7%) |
38850 (+5%) |
Profit attributable to Equity holders of the Company 最終利益 |
3310 (-) |
2295 (-12%) |
2051 (+72%) |
2038 (+3%) |
897 (+11%) |
Diluted EPS 一株利益 |
45.05 | 30.54 | 26.76 | 26.42 | 11.62 |
Net cash generated from operating activities 営業CF |
10553 | 12518 | 9953 | 11863 | 未発表 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
-19371 | -10191 | -10060 | -9631 | 未発表 |
Net cash used in financing activities 財務CF |
11328 | -2743 | -2618 | 4677 | 未発表 |
Net outflow of cash and cash equivalents in respect of business combinations 子会社買収(投資CF) |
-18769 | -1241 | 0 | 0 | 未発表 |
Net inflow of cash and cash equivalents in respect of disposal of subsidiaries 子会社売却(投資CF) |
6870 | -452 | 0 | 2338 | 未発表 |
Purchases of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-3203 | -3517 | -3184 | -3357 | 未発表 |
Additions of intangible assets 無形固定資産取得(投資CF) |
-3538 | -4171 | -4975 | -6075 | 未発表 |
Finance costs paid 利息支払(財務CF) |
-1101 | -1135 | -1025 | -1163 | 未発表 |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-2013 | -2196 | -3064 | -4534 | 未発表 |
売上の増減が毎年ありますが、子会社/持分法会社の買収・売却によるものと思われます。
2018年の最終利益は大幅減益でした。イギリスのワイヤレスブロードバンド事業を
やめたことにより1143の利益が失われています。
無形固定資産への投資で、毎年多額の資金が投入されています。
公表済みの2017年分で無形固定資産の内訳を確認すると、
このように書かれていました。
2019年の重要な事業として、3点コメントされています。
In 2019, the Group’s core businesses of media entertainment,・NowTV(有料TV)の強化、ViuOTT動画のアジアマーケット拡大
IT solutions and telecommunications will continue to safeguard
their market-leading positions in Hong Kong while seeking growth also through the
development of new business streams and expansion in new markets.
Now TV will reinforce its successful proposition delivering premium content,
which includes world class sporting events,
to viewers in Hong Kong on multiple platforms.
Viu OTT has established its presence in some of
the most promising markets in Asia and will provide
the growing population of online video viewers with the most relevant and original content.
PCCW Solutions is well-positioned to assist the digital transformation
of both the private and public sectors in Hong Kong, mainland China,
and other places in the region where it is actively expanding into following
some notable success cases in the past year.
Leveraging its competitive advantage as the leading connectivity provider,
HKT will continue to innovate to serve customers’ needs for a smarter home,
smarter lifestyle and smarter business operations.
・PCCWソリューションのデジタルトランスフォーメーション化への適用
・HKT(通信事業)の顧客拡大
です。
■事業別売上・利益状況
事業別売上の状況です。
通信事業は盤石です。
メディアは実はそれほど成長率が高くないようです。
事業別利益の状況です。
メディア事業はまだまだ赤字です。
5Gが普及するころに、メディア(動画)事業が大きく成長すればいいな?
とブログ主は妄想中。
■感想
AT&Tに事業がすごく似てると思います。
現状は、利益率や、配当、メディア(Viu vs ワーナー)の面から
AT&Tがやや優位かなと感じます。
なお、AT&Tは、3/4のニュースで
netflixやディズニーが強すぎて
ワーナーのトップ2人を交代するリストラをしているそうで。
当社は、中国やインドに強そうなのがGOODですね。
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