連続増配7年を継続中の(01910)サムソナイト(新秀麗国際)について
予想PER 19倍
予想配当利回り 2.7%
時価総額 約5000億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 6月中旬→支払 7月中旬
2018年12月分の決算発表まで(2019/3/13)終わっています。
※【2018】中国 連続増配銘柄(5年~9年)
■どんな会社?
創業から100年以上の歴史をもつスーツケース等の旅行用かばんを
世界100か国以上で生産、販売します。
当社の主力ブランドは「Samsonite」ですが、その他のブランド買収の歴史は、
1993年「American Tourister」、2012年「High Sierra」、「Hartmann」
2014年「Lipault」、「Speck」、「Gregory」、2016年「Tumi」
と、近年はブランドの買収が加速しています。
(たしかに日本でもこのブランドはよくみます。)
売上最大のアメリカが売上全体の4割を占めており、
決算は、米ドルで行います。
■配当履歴
米ドル 香港ドル
2011 - 0.1648
2012 0.02665 0.2065(+25%)※全て特別配当
2013 0.05680 0.4368(+111%)※全て特別配当
2014 0.06240 0.4821(+10%)※全て特別配当
2015 0.06590 0.5102(+5%)
2016 0.06870 0.5318(+4%)
2017 0.07710 0.6031(+13%)
2018 0.08730 -(+13%)
会社発表の配当が、米ドル表記のケース、香港ドル表記のケース、
両方併記のケースがあります。
2011年に上場後、連続増配が7年になりました。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
Revenue 売上 |
2350 (-) |
2432 (+3%) |
2810 (+15%) |
3490 (+24%) |
3797 (+8%) |
Profit attributable to Equity shareholders of the Company 最終利益 |
186 (-) |
197 (+5%) |
255 (+29%) |
334 (+31%) |
236 (-29%) |
Diluted EPS 一株利益 |
0.132 | 0.140 | 0.181 | 0.234 | 0.165 |
Net cash from operating activities 営業CF |
229 | 259 | 260 | 341 | 307 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
-267 | -104 | -1759 | -277 | -117 |
Net cash used in financing activities 財務CF |
-41 | -110 | 1697 | -112 | -107 |
purchase of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-69 | -68 | -69 | -94 | -100 |
Acquisition of businesses, net of cash acquired 子会社買収(投資CF) |
-196 | -30 | -1685 | -169 | 0 |
Acquisition of non-controlling interest 持分法買収(財務CF) |
0 | -15 | 0 | -31 | 0 |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-95 | -99 | -107 | -119 | -124 |
2018年の売上は、すべてのブランドで増収を達成し、8%増収となりました。
2017年5月に買収したeBagsの影響を除く売上は、7.5%増収となりました。
営業利益は10%増益でしたが、米国の減税効果の影響で最終利益は-29%の減益となりました。
地域別売上は、アメリカがダントツで多いです。
■世界の旅行者数推移
スーツケースの新規購入者数や、買い替え需要
(スーツケースの寿命は5年~10年であることが多いようです。)
をイメージしながら、当社の売上は、旅行者数に依存しているという仮説を立てて、
検証してみました。
国連世界観光機関(UNWTO)のサイトで、過去の海外旅行者数推移と
未来の海外旅行者数予測が公開されています。
(引用した資料は2017年の資料です。)
この表を見ると、例えば2008年にリーマンショックがありましたが、
それで旅行を止めるような影響は実はほとんどないということを
証明してくれていて、とても心強いデータです。
2005年から2016年までの平均増加率は3.9%でした。
2020年に14億人、2030年に18億人と予想されています。
この予想値が達成できた場合の平均増加率は、
2020年まで3%台前半、2030年まで2%台後半となります。
旅行者数の予想と、当社のブランド力から、毎年の売上成長率は
5%~10%を達成できるのでは?とブログ主は期待しました。
■感想
ビジネス内容は堅く、キャッシュフローも営業CFで設備投資や配当支払金額を
まかなえている点が良さそうで、安心して株を保有できます。
2017年~2018年の高値と比べるとずいぶん買いやすい株価になってきました。
成長率から考えると、他銘柄との比較で、20香港ドルくらいまで下がってくれれば、
PER15倍、配当3%前半台になり、買ってみたいかなと思います。
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