(01038)長江インフラ 連続増配22年 配当3.8%について
予想PER 15倍
予想配当利回り 3.8%
時価総額 約2兆3000億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 5月下旬
・中間配当 権利落 8月下旬→支払 9月上旬
2018年12月分の決算発表まで(2019/3/20)終わっています。
※最新(2019年中間決算)の中身はこちら
※【2018】中国 連続増配銘柄(10年以上)
■どんな会社?
連続増配22年を誇りにしており、
会社説明の最初に連続増配履歴の図が掲載されています。
業種は?
電力、ガス、水道等の公共インフラを運営している会社への
投資を行い、その事業から得られる売上や配当を受け取ります。
下記のとおり、投資先は基本的に英語圏の国となっています。
■配当履歴
1株利益と配当の推移です。
非常に安定しています。
年 | 1株利益 | 1株配当 | 配当増加率 | 配当性向 |
2009末 | 2.47 | 1.201 | 5.8% | 48.6% |
2010末 | 2.23 | 1.33 | 10.7% | 59.6% |
2011末 | 3.38 | 1.53 | 15.0% | 45.2% |
2012末 | 3.93 | 1.66 | 8.4% | 42.2% |
2013末 | 4.77 | 1.86 | 12.0% | 38.9% |
2014末 | 13.03 | 2.00 | 7.5% | 15.3% |
2015末 | 4.44 | 2.15 | 7.5% | 48.4% |
2016末 | 3.82 | 2.26 | 5.1% | 59.1% |
2017末 | 4.07 | 2.38 | 5.3% | 58.4% |
2018末 | 4.14 | 2.43 | 2.1% | 58.6% |
当社の事業は、投資比率が50%に満たない会社への投資が多いことから、
こちらで書いたとおり、連結の売上高はあまり意味がないと考えています。
1株利益がどれだけ増えたかというところが重要で、2018年は1%の増益でした。
■業績
・バランスシート
年 | 投資資産 (a) | (投資資産から得た)利益 (b) | 負債 (c) | 投資利益率 (b)÷(a) | 負債率 (c)÷(a) |
2008末 | 35666 | 4423 | 8279 | 12.4% | 23.2% |
2009末 | 38495 | 5568 | 9492 | 14.4% | 24.6% |
2010末 | 56290 | 5028 | 10573 | 8.9% | 18.7% |
2011末 | 68849 | 7745 | 17051 | 11.2% | 24.7% |
2012末 | 78852 | 9427 | 15161 | 11.9% | 19.2% |
2013末 | 85694 | 11639 | 19310 | 13.5% | 22.5% |
2014末 | 111328 | 31782 | 24324 | 28.5% | 21.8% |
2015末 | 117311 | 11162 | 21543 | 9.5% | 18.3% |
2016末 | 107142 | 9636 | 21723 | 8.9% | 20.2% |
2017末 | 142632 | 10256 | 41622 | 7.1% | 29.1% |
2018末 | 142286 | 10443 | 35866 | 7.3% | 25.2% |
2018年は大型投資がありませんでした。
投資不動産、投資有価証券(持分法)等の投資資産は、2018年にやや減りました。
これは、当社の利益にとってはややマイナスと感じています。
ただ、負債の返済や投資利益率の改善も同時に行われています。
■投資先別利益
投資先別利益が公開されています。
電能実業(00006)からの利益が-19%減益となっていますが、
その他の地域はほぼ増益になっています。
電能実業(00006)の減益理由は、電能実業(00006)の決算資料に記載されています。
2017年に特別利益(資産売却益、為替差益)を計上していたものが、
2018年にその効果が無くなったためです。
つまり、2018年の利益が平常運転時の利益のイメージになります。
■2019年の見通し
<買収面>
CKHH agreed to pay 90% of the economic benefits of its six infrastructure projects to CKA, CKI and PAH on 40/30/20 basis (the remaining 10% stayswith CKHH)
親会社である長江和記実業(00001).hkは、インフラプロジェクトの資産を
子会社へ売却することで合意しました。
CKA(長江実業:01113.hk)へ40%、CKI(長江インフラ:01038.hk)へ30%、
PAH(電能実業:00006.hk)へ20%の割合で売却し、
残りの10%は引き続き長江和記実業(00001)が保有します。
Total consideration for the 90% is US$2,751.59 million (approximately HK$21.6 billion), CKI’s consideration was HK$7.2 billion
長江インフラの投資額は7200百万香港ドルです。
ということで、投資資産全体の約5%の規模の買収が為されます。
つまり、5%程度の増益が見込めると考えられます。
<価格面>
上記表を見ると、2018年に引き続き、2019年も価格規制されたままの
予定になっています。
各地域からの値下げ圧力が強いことや、
利益が一番大きいイギリスに関しては、ブリグジットのリスクが残ることを
当社はコメントしています。
決算後、各証券会社は概ね60ドル台後半から70ドル台前半の目標株価を提示しています。
ブログ主的には、ゆっくり増益増配を続ける連続増配で中国NO1の会社と考えており、
のんびり保有していればいい銘柄かなと思って、引き続き保有を続けます。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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