2019/03/27

(01038)長江インフラ 連続増配22年 配当3.8%


(01038)長江インフラ 連続増配22年 配当3.8%について

予想PER 15倍
予想配当利回り 3.8%
時価総額 約2兆3000億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 5月下旬
・中間配当 権利落 8月下旬→支払 9月上旬
2018年12月分の決算発表まで(2019/3/20)終わっています。

最新(2019年中間決算)の中身はこちら

【2018】中国 連続増配銘柄(10年以上)

■どんな会社?


連続増配22年を誇りにしており、
会社説明の最初に連続増配履歴の図が掲載されています。




業種は?

電力、ガス、水道等の公共インフラを運営している会社への
投資を行い、その事業から得られる売上や配当を受け取ります。


下記のとおり、投資先は基本的に英語圏の国となっています。





■配当履歴


1株利益と配当の推移です。
非常に安定しています。
1株利益1株配当配当増加率配当性向
2009末2.471.2015.8%48.6%
2010末2.231.3310.7%59.6%
2011末3.381.5315.0%45.2%
2012末3.931.668.4%42.2%
2013末4.771.8612.0%38.9%
2014末13.032.007.5%15.3%
2015末4.442.157.5%48.4%
2016末3.822.265.1%59.1%
2017末4.072.385.3%58.4%
2018末4.142.432.1%58.6%
長江インフラの 2018年決算資料 より

当社の事業は、投資比率が50%に満たない会社への投資が多いことから、
こちらで書いたとおり、連結の売上高はあまり意味がないと考えています。
1株利益がどれだけ増えたかというところが重要で、2018年は1%の増益でした。




■業績


・バランスシート
投資資産
(a)
(投資資産から得た)利益
(b)
負債
(c)
投資利益率
(b)÷(a)
負債率
(c)÷(a)
2008末356664423827912.4%23.2%
2009末384955568949214.4%24.6%
2010末562905028105738.9%18.7%
2011末6884977451705111.2%24.7%
2012末7885294271516111.9%19.2%
2013末85694116391931013.5%22.5%
2014末111328317822432428.5%21.8%
2015末11731111162215439.5%18.3%
2016末1071429636217238.9%20.2%
2017末14263210256416227.1%29.1%
2018末14228610443358667.3%25.2%

2018年は大型投資がありませんでした。

投資不動産、投資有価証券(持分法)等の投資資産は、2018年にやや減りました。
これは、当社の利益にとってはややマイナスと感じています。

ただ、負債の返済や投資利益率の改善も同時に行われています。


■投資先別利益


投資先別利益が公開されています。




電能実業(00006)からの利益が-19%減益となっていますが、
その他の地域はほぼ増益になっています。

電能実業(00006)の減益理由は、電能実業(00006)の決算資料に記載されています。
2017年に特別利益(資産売却益、為替差益)を計上していたものが、
2018年にその効果が無くなったためです。

つまり、2018年の利益が平常運転時の利益のイメージになります。

■2019年の見通し


<買収面>

CKHH agreed to pay 90% of the economic benefits of its six infrastructure projects to CKA, CKI and PAH on 40/30/20 basis (the remaining 10% stayswith CKHH)

親会社である長江和記実業(00001).hkは、インフラプロジェクトの資産を
子会社へ売却することで合意しました。

CKA(長江実業:01113.hk)へ40%、CKI(長江インフラ:01038.hk)へ30%、
PAH(電能実業:00006.hk)へ20%の割合で売却し、
残りの10%は引き続き長江和記実業(00001)が保有します。

Total consideration for the 90% is US$2,751.59 million (approximately HK$21.6 billion), CKI’s consideration was HK$7.2 billion

長江インフラの投資額は7200百万香港ドルです。

ということで、投資資産全体の約5%の規模の買収が為されます。
つまり、5%程度の増益が見込めると考えられます。

<価格面>



上記表を見ると、2018年に引き続き、2019年も価格規制されたまま
予定になっています。

各地域からの値下げ圧力が強いことや、
利益が一番大きいイギリスに関しては、ブリグジットのリスクが残ることを
当社はコメントしています。



決算後、各証券会社は概ね60ドル台後半から70ドル台前半の目標株価を提示しています。

ブログ主的には、ゆっくり増益増配を続ける連続増配で中国NO1の会社と考えており、
のんびり保有していればいい銘柄かなと思って、引き続き保有を続けます。


ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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