2019/03/10

(00788)中国鉄塔 から5Gの未来と関連銘柄を考えてみた1


(00788)中国鉄塔 から考える5Gの未来と関連銘柄をお勉強してみます。

ビジネスモデルのお勉強

業績への影響(次の記事)

株価への影響(次の記事)

の順に考えてみます。


なお、ブログ主自身は、5Gの専門家でもなく、
にわかで勉強した知識です。

誤りの無いように注意していますが、意図せず誤りが混じる可能性がございますことを
ご了承ください。

■関連銘柄


本記事で比較して考えてみるのは3銘柄+1銘柄(日本のご参考会社)です。

銘柄コード銘柄名売上(百万米ドル)PER配当利回
中国 00788 中国鉄塔 10772 87倍 0.1%
米国 AMT アメリカンタワー 7440 65倍 1.8%
米国 CCI クラウンキャッスル
インターナショナル
4716 90倍 3.7%
日本
※参考
非上場 JTOWER - - -
※1人民元=0.15米ドルで換算。




■ビジネスモデル


おおまかにいうと、
5Gの電波が各端末に届くまでに経由する鉄塔や、設備の運営をして売上にしています。


詳細ですが、まず全体像として
5Gの電波が各端末に届くまでの経路が、総務省の資料に掲載されています。




それで、上記図の一番左の土地、建物、鉄塔の詳細が、アメリカンタワーの資料で説明されています。




「AMT」マークが、この鉄塔業者の所有物です。
一般的に、「AMT」マークの塔の部分を「Tower」、地面を「site」と呼んでいるようです。

「TEN」マークが、テナント(NTTドコモとか、AT&Tとか)の所有物です。


「AMT」の部分をリースでテナントへ貸し出すことで収益を上げる形になります。
複数のテナントにリースすることができて、設備がアップグレードしていきます。

下の図は、左:1テナント→中:2テナント→右:3テナントと、
徐々にアップグレードされていくイメージになります。




テナントが増えた場合の収益イメージです。



テナントが増えれば増えるほど、リースの利益が増えることがわかると思います。
また、各テナントが別々に鉄塔を建設した場合、各テナントの費用負担が巨額になりますので、
このビジネスモデルが、テナントにもメリットがあることもわかります。

このビジネスモデルは、日本も遅ればせながら総務省が推進していく意向で
あることをコメントしております。




1つの場所にいくつのテナントが入っているか?という指数が
「Tenancy ratio(= tenant/site)」や、「tenanst per tower」等で
各社から公表されている重要な指標の1つになります。


もう1つ地下や、トンネル内等に設置する小型の設備があります。
「DAS(distributed antenna system)」や、「small cell」と呼んでいます。



日本のJTOWERのサイトによると、
日本では、小型の設備でシェアリングが進んでいるようです。







ここまでがビジネスモデルのお勉強です。

業績や、株価の見通しは次の記事で検討してみます。


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