連続増配10年を継続中の(01193)華潤ガスについて
予想PER 15倍
予想配当利回り 2.2%
時価総額 約9700億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月下旬→支払 6月中旬
・中間配当 権利落 9月中旬→支払 10月下旬
※中国 連続増配銘柄(10年以上)の一覧
■どんな会社?
中国の華潤グループ傘下。中国本土で都市ガス供給大手。ガス管新規接続による成長と、買収による成長で持続的な成長を続けています。
下記、旗の立っている都市に都市ガスを供給しています。
都市ガス業界における当社の位置づけはこちら。
・ガス銘柄業績一覧
・ガス銘柄販売量一覧
・ガス銘柄市場シェア推移
■配当履歴
2002 0.0102003 0.015(+50%)
2004 0.025(+66%)
2005 0.030(+20%)
2006 0.020(-33%)
2007 0.010(-50%)※株式併合、特別配当あり
2008 0.040(+300%)
2009 0.065(+62%)
2010 0.100(+53%)
2011 0.120(+20%)
2012 0.160(+33%)
2013 0.220(+37%)
2014 0.250(+13%)
2015 0.330(+32%)
2016 0.450(+36%)
2017 0.550(+22%)
2008年に都市ガス事業へ業態転換をしました。
その際、株式併合や特別配当の特殊なコーポレートアクションを実施しています。
その後は、ハイペースの増配を続けています。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
Revenue 売上 |
22288 (-) |
28717 (+28%) |
32834 (+14%) |
32916 (+0%) |
39837 (+21%) |
Profit for the year attributable to Owners of the Company 最終利益 |
2160 (-) |
2479 (+14%) |
2837 (+14%) |
3289 (+15%) |
3653 (+11%) |
Net cash from operating activities 営業CF |
5671 | 5476 | 5690 | 7364 | 7796 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
-7364 | -3996 | -783 | -6948 | -209 |
Net cash used in financing activities 財務CF |
-386 | -632 | -1379 | -5231 | -3156 |
Payments for acquisition of property, plant and equipment 設備投資 |
-3764 | -3287 | -3523 | -3263 | -4366 |
Distributions paid to Unitholders 配当支払 |
-348 | -543 | -652 | -826 | -980 |
2018年中間決算が終わっており、
売上が23846(前年同期比+34%)となっています。
上期と下期の売上比率はおおよそ、45:55です。
配当性向は徐々に高まっていますが、2017年末でまだ26%です。
2018年末の配当金額は、+26%増が予想されています。
■ガス販売量×価格
おおまかに、売上をガス販売量と、ガス価格に分解して分析します。売上 = ガス販売量 × ガス価格
ガス販売量の推移と、シェアです。
シェアは、中国全体のガス消費量が公表されています。
以下の式でブログ主が独自算出しています。
当社のガス販売量 ÷ 中国全体ガス消費量 = シェア(%)
ガス販売量の将来の伸びしろとなる「プロジェクト都市数」や、
「接続可能人口」も公表されています。
プロジェクト都市数:243(前年230)
接続可能人口:1.98億人(前年1.81億人)
契約戸数:3252万戸(前年2897万戸)
接続可能人口契約率:49%(前年48.2%)
パイプライン:151,651km(前年137,534km)
接続可能人口や契約戸数から、
現在供給可能なエリアでも、
まだ半分の顧客と契約できる可能性があります。
プロジェクト都市数やパイプラインから、
新規供給可能なエリアが増えていることがわかります。
ガス価格のマージン(販売価格-コスト)が公表されています。
政府の方針や原油価格等に左右されやすいですが、
上がったり、下がったりですね。
2016下 0.71(人民元/m3)
2017上 0.64(人民元/m3)
2017下 0.58(人民元/m3)
2018上 0.62(人民元/m3)
■感想
中国の都市ガス業界は大手に集約されてきましたが、
シェアが拡大しており、残っていくほうの会社と思われます。
中国において、都市ガス普及率の低さや、石炭に比べてガス使用割合が圧倒的に低く、
政府方針(石炭→ガスへの転換)にのって数年は、
業績が業界平均(+15%?)の伸びをするのでは?と見込みます。
ただし、PERは同業他社並みで、同業他社の株価パフォーマンスを
上回る可能性は低いかもしれません。
0 コメント:
コメントを投稿