連続増配11年を継続中の(00066)MTR(香港鉄路)について
予想PER 21倍
予想配当利回り 2.8%
時価総額 約3.5兆円
※中国 連続増配銘柄(10年以上)の一覧
■どんな会社?
香港、北京、英国、豪州、カナダ、ノルウェー、スウェーデンで鉄道の運営を行います。その他に、不動産開発、運営を行います。
・香港のMTR運営路線
・欧州のMTR運営路線
・アジアのMTR運営路線
■配当履歴
2001 0.102002 0.42
2003 0.42
2004 0.42
2005 0.42
2006 0.42
2007 0.45(+7%)
2008 0.48(+6%)
2009 0.52(+8%)
2010 0.59(+13%)
2011 0.76(+28%)
2012 0.79(+3%)
2013 0.92(+16%)
2014 1.05(+14%)
2015 1.06(+1%)
2016 3.27(+208%)※うち2.2が特別配当
2017 3.32(+1%)※うち2.2が特別配当
本サイトの連続増配の調査方法ですと、
特別配当がなくなる2018年に連続増配は途切れてしまいますが、
普通配当部分の連続増配は2018年も継続される予想となっています。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | |
Revenue 売上 |
38707 (-) |
40156 (+3%) |
41701 (+3%) |
45189 (+8%) |
55440 (+22%) |
Profit for the year 最終利益 |
13208 (-) |
15797 (+19%) |
13138 (-17%) |
10348 (-22%) |
16885 (+63%) |
Net cash generated from operating activities 営業CF |
14764 | 16044 | 14941 | 17135 | 19603 |
Net cash genereted from investing activities 投資CF |
-8495 | 1131 | -18046 | -17118 | 900 |
Net cash generated from financing activities 財務CF |
-4165 | -8971 | -5913 | 1092 | -14207 |
Depreciation and Amortisation 減価償却費、無形資産償却 |
-3372 | -3485 | -3849 | -4127 | -4855 |
Capital expenditure 設備投資 |
-13355 | -12359 | -21670 | -11939 | -8523 |
Dividend paid 配当支払 |
-4580 | -4944 | -5748 | -18508 | -15358 |
鉄道事業でどのくらいの成長率が期待できるかというと、
直近5年間で、
売上の平均成長率は、9%。
利益の平均成長率は、6%。
となっています。
→この銘柄に株式の平均的なリターン(年7%~8%)くらいを求めても
無理のない水準で成長してきたと考えられます。
配当は2016年、2017年に特別配当を行い支払配当額が大きくなっていますが、
2018年からは普通配当のみに戻る予定です。
部門別売上は下記イメージ。
一番上が不動産開発事業の売上累計。
その下に鉄道事業や不動産賃貸の売上累計。
鉄道事業の売上が土台にあり、上積みとしてブレ幅の大きい
不動産開発が乗っかっているイメージ。
全体売上の7割が鉄道運営。
それをさらに半分ずつ、香港(一番下帯)と香港以外(下から4番目帯)で分かれます。
■香港で運営している鉄道の内容
香港内移動手段のマーケットシェア。バスと鉄道がだいたい半々。
鉄道は右半分緑のMTRのみになっています。独占。
KMBはおそらく(00062)載通国際の九龍バスです。
■香港外で運営している鉄道の内容
鉄道名 | 運営年数 | 運営キロ |
運営中 | ||
Beijing Metro Line 4 | 2009~2039年 | 28.2km |
Daxing Line of BJL4 | 2010~2020年 | 21.8km |
Beijing Metro Line 14 | 2013~2043年 | 43.8km |
Beijing Metro Line 16 | 2016~全線開通まで | 19.6km |
Shenzhen Metro Line 4 | 2010~2040年 | 20.5km |
Hangzhou Metro Line 1 | 2012~2037年 | 48.0km |
HZL1 Extension | 2015~2037年 | 5.6km |
TfL Rail/Elizabeth Line,UK | 2015~2023年 | 118.0km |
South Western Railway,UK | 2017~2024年 | 998.0km |
Stockholm Metro, Sweden | 2009~2023年 | 108.0km |
MTR Express, Sweden | 2015年~ | 457.0km |
Stockholm commuter rail,Sweden | 2016~2026年 | 247.0km |
Melbourne’s Metropolitan Rail Service | 2009~2024年 | 390.0km |
建設中 | ||
Beijing Metro Line 14(建設中部分) | 2018年~ | 3.5km |
Beijing Metro Line 16(建設中部分) | 2018年~ | 30.2km |
Hangzhou Metro Line 5 | 2019年~ | 51.5km |
Sydney Metro Northwest,Australia | 2019年~ | 36.0km |
運営権の期間が切れた場合、期間延長となる場合と、運営終了の場合がありそうです。
■日本の鉄道会社との比較
日本で売上、時価総額の大きいJR、私鉄から1社ずつ(9020)JR東日本、(9005)東急と、(00066)香港鉄路の比較。
会社名 | 売上 | 最終利益 | 時価総額 | 5年平均 増収率 | 予想PER | 予想配当 利回り |
(9020)JR東日本 | 2兆9500億 | 2880億 | 3兆6190億 | +2% | 12倍 | 1.5% |
(9005)東急 | 1兆1380億 | 700億 | 1兆0860億 | +1% | 20倍 | 1.1% |
(00066)香港鉄路 | 5490億 | 2390億 | 3兆5000億 | +9% | 21倍 | 2.8% |
長期の成長性を考えて、香港鉄路が一番株価が上昇しそうに見えています。
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