2018/12/24

(00066)香港鉄路 2017年版 連続増配11年 配当2.8%

連続増配11年を継続中の(00066)MTR(香港鉄路)について

予想PER 21倍
予想配当利回り 2.8%
時価総額 約3.5兆円

中国 連続増配銘柄(10年以上)の一覧

■どんな会社?

香港、北京、英国、豪州、カナダ、ノルウェー、スウェーデンで
鉄道の運営を行います。その他に、不動産開発、運営を行います。


・香港のMTR運営路線
















・欧州のMTR運営路線














・アジアのMTR運営路線





















■配当履歴

2001 0.10
2002 0.42
2003 0.42
2004 0.42
2005 0.42
2006 0.42
2007 0.45(+7%)
2008 0.48(+6%)
2009 0.52(+8%)
2010 0.59(+13%)
2011 0.76(+28%)
2012 0.79(+3%)
2013 0.92(+16%)
2014 1.05(+14%)
2015 1.06(+1%)
2016 3.27(+208%)※うち2.2が特別配当
2017 3.32(+1%)※うち2.2が特別配当

本サイトの連続増配の調査方法ですと、
特別配当がなくなる2018年に連続増配は途切れてしまいますが、
普通配当部分の連続増配は2018年も継続される予想となっています。

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2013年2014年2015年2016年2017年
Revenue
売上
38707
(-)
40156
(+3%)
41701
(+3%)
45189
(+8%)
55440
(+22%)
Profit for the year
最終利益
13208
(-)
15797
(+19%)
13138
(-17%)
10348
(-22%)
16885
(+63%)
Net cash generated
from operating activities
営業CF
14764 16044 14941 17135 19603
Net cash genereted
from investing activities
投資CF
-8495 1131 -18046 -17118 900
Net cash generated
from financing activities
財務CF
-4165 -8971 -5913 1092 -14207
Depreciation and Amortisation
減価償却費、無形資産償却
-3372 -3485 -3849 -4127 -4855
Capital expenditure
設備投資
-13355 -12359 -21670 -11939 -8523
Dividend paid
配当支払
-4580 -4944 -5748 -18508 -15358

鉄道事業でどのくらいの成長率が期待できるかというと、
直近5年間で、
売上の平均成長率は、9%。
利益の平均成長率は、6%。
となっています。

→この銘柄に株式の平均的なリターン(年7%~8%)くらいを求めても
無理のない水準で成長してきたと考えられます。


配当は2016年、2017年に特別配当を行い支払配当額が大きくなっていますが、
2018年からは普通配当のみに戻る予定です。


部門別売上は下記イメージ。
一番上が不動産開発事業の売上累計。
その下に鉄道事業や不動産賃貸の売上累計。
鉄道事業の売上が土台にあり、上積みとしてブレ幅の大きい
不動産開発が乗っかっているイメージ。

全体売上の7割が鉄道運営。
それをさらに半分ずつ、香港(一番下帯)と香港以外(下から4番目帯)で分かれます。




■香港で運営している鉄道の内容

香港内移動手段のマーケットシェア。






















バスと鉄道がだいたい半々。
鉄道は右半分緑のMTRのみになっています。独占。
KMBはおそらく(00062)載通国際の九龍バスです。

■香港外で運営している鉄道の内容

鉄道名運営年数運営キロ
運営中
Beijing Metro Line 42009~2039年28.2km
Daxing Line of BJL42010~2020年21.8km
Beijing Metro Line 142013~2043年43.8km
Beijing Metro Line 162016~全線開通まで19.6km
Shenzhen Metro Line 42010~2040年20.5km
Hangzhou Metro Line 12012~2037年48.0km
HZL1 Extension2015~2037年5.6km
TfL Rail/Elizabeth Line,UK2015~2023年118.0km
South Western Railway,UK2017~2024年998.0km
Stockholm Metro, Sweden2009~2023年108.0km
MTR Express, Sweden2015年~457.0km
Stockholm commuter rail,Sweden2016~2026年247.0km
Melbourne’s Metropolitan Rail Service2009~2024年390.0km
建設中
Beijing Metro Line 14(建設中部分)2018年~3.5km
Beijing Metro Line 16(建設中部分)2018年~30.2km
Hangzhou Metro Line 52019年~51.5km
Sydney Metro Northwest,Australia2019年~36.0km
中国本土含む外国の鉄道もしばらくは運営続けられそうです。
運営権の期間が切れた場合、期間延長となる場合と、運営終了の場合がありそうです。

■日本の鉄道会社との比較

日本で売上、時価総額の大きいJR、私鉄から1社ずつ
(9020)JR東日本、(9005)東急と、(00066)香港鉄路の比較。

会社名売上最終利益時価総額5年平均
増収率
予想PER予想配当
利回り
(9020)JR東日本2兆9500億2880億3兆6190億+2%12倍1.5%
(9005)東急1兆1380億700億1兆0860億+1%20倍1.1%
(00066)香港鉄路5490億2390億3兆5000億+9%21倍2.8%
※単位は百万円。1香港ドル=14.2円で計算。

長期の成長性を考えて、香港鉄路が一番株価が上昇しそうに見えています。


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