2018/12/16

(01310)HKBN(香港寛頻) 配当5.3% 2018年8月期末決算

連続増配3年を継続中の香港寛頻(香港ブロードバンドネットワーク)について

予想PER 30倍
予想配当利回り 5.3%
時価総額 約1750億円

■どんな会社?


 2014年設立。香港でブロードバンド供給大手。
 固定電話、国際電話、携帯電話サービスを
 家庭向け、企業向けに供給する。また、機器販売も行う。
















■配当履歴

2015 0.20(中間 - 、期末0.20)
2016 0.40(中間0.20、期末0.20)
2017 0.45(中間0.22、期末0.23)
2018 0.56(中間0.26、期末0.30)

■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
2341
(-)
2784
(+18%)
3232
(+16%)
3948
(+22%)
Profit for the year
最終利益
104 244 171 396
Net cash from operating activities
営業CF
657 926 900 1076
Net cash used in investing activities
投資CF
-323 -1041 -361 -458
Net cash used in financing activities
財務CF
-442 144 -510 -629
Depreciation
減価償却費
-365 -383 -420 -425
Amortisation of intangible assets
無形固定資産、のれん償却
-110 -119 -129 -129
Payment for purchase of
property, plantand equipment
設備投資
-324 -392 -403 -433
Dividend paid
配当支払
0 -402 -422 -492

ざっくりと
 営業CF=最終利益-減価償却費-無形固定資産、のれん償却
 投資CF=設備投資
 財務CF=配当支払

本業のもうけの範囲で設備投資と配当支払を行い、
借金は借り換えを行っています。
2016年は、買収費用により、投資CFのマイナスが大きくなっています。

・バランスシート
2015年2016年2017年2018年
Non-current assets
固定資産
Goodwill
のれん
1594 1771 1771 1804
Intangible assets
無形固定資産
1330 1550 1612 1454
Property, plant and equipment
建物・設備
1969 2419 2289 2293
固定資産合計 4923 5778 5707 5626
current assets
流動資産
627 825 877 954
current liabilities
流動負債
488 825 762 915
Non-current liabilities
固定負債
3548 4415 4694 4628
Capital and Reserves
資本
1514 1363 1128 1036
配当性向は100%をこえていますが、
会社設立時に初期設備投資が大きくかかり、
各種償却費用負担が大きくなっているため利益額が小さくなっています。

資産のほとんどがのれん、無形固定資産、建物・設備から構成されています。
年ごとの増減はあまりありません。
現状所有している設備の中で顧客を増やしていく意向なのでしょう。

■指標

・部門別の指標
2015年2016年2017年2018年
Residential
家庭向け
Revenue
売上
1756
(-)
1814
(+3%)
1958
(+7%)
2278
(+16%)
Market share
香港内のシェア
36.6% 37.2% 37.0% 36.3%
Residential customers
顧客数
822,000
(-)
898,000
(+9%)
994,000
(+10%)
1,017,000
(+2%)
ARPU
1ユーザー当たりの平均売上
183
(-)
173
(-6%)
168
(-3%)
176
(+4%)
Enterprise
企業向け
Revenue
売上
475
(-)
810
(+70%)
1208
(+49%)
1379
(+14%)
Market share
香港内のシェア
14.3% 17.8% 18.9% 19.3%
Residential customers
顧客数
39,000
(-)
50,000
(+28%)
54,000
(+8%)
57,000
(+5%)
ARPU
1ユーザー当たりの平均売上
1010
(-)
1234
(+22%)
1463
(+18%)
1510
(+3%)

企業向けサービスの伸びが大きいです。
顧客数、1ユーザー当たりの平均売上も大きく伸びており
こちらのシェアが伸びているのは頼もしい限りです。

■直近のニュース

Govt to Cut Telecom Licence Fees, Introduce New Fee Component
The Telecommunications (Carrier Licences) (Amendment) Regulation 2018 was published in the Gazette today (November 23).
The amendment regulation seeks to reduce the customer connection fee of unified carrier licences (UCL) from $700 to $500 for each 100 customer connections and to introduce a new Wireless Internet of Things (WIoT) device fee of $200 for each 100 WIoT devices under UCL, both to take effect from January 31, 2019.
11/23のニュースで、2019年1末より政府が新しい料金体系を導入するそうです。
接続手数料を2つに分割するということかな?

11/2 バンクオブアメリカメリル:目標株価$13 配当予想2019 $0.69、2020 $0.84
11/2 野村:目標株価$14.6

■感想

PERは高いものの、成長率や配当利回りが高い。
香港内シェアがまだまだ低く成長余地がありそうに思える。
香港の中で閉じたビジネスを続けている間は
配当をもらいながら保有すれば損失の可能性は低いのでは?

中国本土等への進出を目指すようなニュースが流れた場合は、
おそらく設備を保有していませんので、巨額な設備投資負担が大きく
いったん株の売却を検討すべきと感じます。

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