2018/12/06

(00855)中国水務 連続増配4年 配当2.9% 2018年中間決算

(00855)中国水務 の2018年中間決算について

■会社概要

事業内容は上下水道処理場の建設、管理。
下の図の青い部分のとおり、中国全土へ展開。


















中国水務の会社案内より

2018/5末時点の1日あたり水処理量は8.49mn m3/day。
建設中が1.85mn m3/day。計画中が3.57mn m3/day。
何年後かに、最大で 8.49→13.90(+63%) の水処理量増を見込んでいる。
これはほぼそのまま売上につながると想定されます。

配当を払い始めたのは、2009年から。
その後減配することなく2014年~2018年までは4年連続増配中

2016年あたりから、水処理量、売上が顕著に伸びている。

予想PER 10倍程度
予想配当利回 2.9%

■業績

半年ごとの業績推移は以下のとおりです。








売上、利益をグラフ化したものがこちらです。















EPS(1株利益)、DPS(1株配当)をグラフ化したものがこちらです。














売上の部門別構成は、年々不動産の割合が減少し、
上下水道に集中しています。
 ・上水道 76%
 ・下水道 20%
 ・不動産   2%

売上をさらに分解すると、下水道の建設が大きく伸びております。
建設した設備のうち一定割合が運営業務へシフトしていくことで
安定した売上に変わることを期待できます。

       2017      2018
 上水道運営   1500      1819
 上水道建設   1372      1299

 下水道運営    123        147
 下水道建設    238        654

キャッシュフロー計算書については、12/6時点未開示。

■今後の見通し

While accelerating the pace of merger and acquisition, we will also enhance the cooperation with the local governments to improve the water supply service quality and standard and provide comprehensive and professional water services to our customers

中国水務 2019年中間決算書より
合併・買収のスピードを加速させつつも、
水サービスの質は向上させていきますよ。と。

このコメントは、以下の特徴をベースとしたものと思われます。

2018年3末のキャッシュフロー計算書から、
当社のお金の使い方は新たに施設を建設するよりは、
従来施設の運営権を買収して売り上げる比重が高くなっています。

(00371)北控水務や(00257)中国光大国際は、
建設の比重が高い企業であったかと記憶しています。

こうした点が同業大手他社と違う特徴といえるでしょう。

            2017   2018
本業のもうけ※1       1951   2691
水道施設建設※2     -196    -778
水道運営権買収※3   -1807  -2499
-------------------------------------
配当支払                 -134    -383

※1 Operating profit before working capital changes
※2 Increase in properties under development
※3 Additions of water supply and sewage treatment concession rights

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