連続増配5年を継続中の(00008)PCCWについて
予想PER 45倍
予想配当利回り 6.6%
時価総額 約5300億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月中旬→支払 6月中旬
・中間配当 権利落 8月下旬→支払 10月中旬
※【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)
■どんな会社?
主に香港を中心としたアジア圏で、携帯電話、固定電話、ブロードバンド、
TV、動画、ITシステムを提供します。
子会社に、香港上場の携帯電話等の(06823)HKT(香港電訊)や、
不動産の(00432)PCPDがあります。
HKTのユーザー数です。
固定電話:減少傾向(約259万人)
ブロードバンド:増加傾向(約162万人)
携帯電話:増加傾向(約467万人)
有料TVのユーザー数です。(約130万人)
viu動画の月次ユーザー数(MAU)です。(約4140万人)
IT事業の事業個所です。
マレーシア事業を新規に開設しました。
■配当履歴
2004 0.1510
2005 0.1850(+22%)
2006 0.1850(+0%)
2007 0.2000(+8%)
2008 1.3700(+585%) ※うち特別配当1.3
2009 0.1330(-90%)
2010 0.1530(+15%)
2011 0.1590(+3%)
2012 0.1906(+19%)
2013 0.2020(+6%)
2014 0.2020(+0%)
2015 0.2500(+23%)
2016 0.2833(+13%)
2017 0.2975(+5%)
2018 0.3124(+4%)
2019 0.3218(+3%)
連続増配が5年になりました。
2009年から10年減配していません。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
Revenue 売上 |
39314 (+19%) |
38384 (+13%) |
36832 (+7%) |
38850 (+5%) |
37521 (-3%) |
Profit attributable to Equity holders of the Company 最終利益 |
2295 (-12%) |
2051 (+72%) |
2038 (+3%) |
897 (+11%) |
681 (-24%) |
Diluted EPS 一株利益 |
30.54 | 26.76 | 26.42 | 11.62 | 8.82 |
Net cash generated from operating activities 営業CF |
12518 | 9953 | 10316 | 6545 | 未発表 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
-10191 | -10060 | -6106 | -5793 | 未発表 |
Net cash used in financing activities 財務CF |
-2743 | -2618 | 2699 | -5600 | 未発表 |
Net outflow of cash and cash equivalents in respect of business combinations 子会社買収(投資CF) |
-1241 | 0 | 0 | -46 | 未発表 |
Net inflow of cash and cash equivalents in respect of disposal of subsidiaries 子会社売却(投資CF) |
-452 | 0 | 2338 | 377 | 未発表 |
Purchases of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-3517 | -3184 | -3357 | -3834 | 未発表 |
Additions of intangible assets 無形固定資産取得(投資CF) |
-4171 | -4975 | -2550 | -3582 | 未発表 |
Finance costs paid 利息支払(財務CF) |
-1135 | -1025 | -1163 | -1299 | 未発表 |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-2196 | -3064 | -4534 | -4736 | 未発表 |
2019年の売上は-3%の減収でした。
原因は、携帯電話の本体販売が-41%減となったことです。
それを除く売上は+3%の増収でした。
最終利益は-24%の減益でした。
原因は、TVや動画向けの無形固定資産(コンテンツ)に対する減価償却費が
669→960に増加したことです。
減価償却前のEBITDAは+1%の増益でした。
■事業別売上・利益推移
事業別売上の推移です。
事業別利益(EBITDA)の推移です。
通信事業(HKT)が稼ぎ頭ですが、
通信事業(HKT)以外のEBITDAを合算すると赤字になってしまいます。
おそらくそこが当社の株価が、約50%保有子会社の(06823)HKTの株価を
アンダーパフォームする理由とブログ主は考えています。
(という論調でコメントしている証券会社もいくつかあります。)
それを踏まえて各事業を見直してみると、
いくつかの事業で最も力を注いでいるのがメディア事業です。
■メディア事業に関して
メディア事業では、有料TVでスポーツや映画等のほか、
ネットフリックスと同様に、オンライン動画用の自社コンテンツも作成しています。
メディア事業の売上は全社の10%ほどですが、
そうしたコンテンツ系への投資の割合は、当社の中で顕著に増えています。
その結果、メディア事業の中でもOTT(viu動画)の売上が大きく増えています。
この規模は、当社調べによるとアジアNo2の位置になります。
(ネットフリックスの約3分の1の規模)
どの国をアジアと呼ぶかでシェアは違ってきますが、
だいたい、1位ネットフリックス、2位iflix(マレーシア)、3位viu(当社)のようです。
また、EBITDAも2019年下期は大きく改善しました。
とはいえ、EBITDAに減価償却費を加えると(営業利益に近いもの)、
黒字はまだまだ遠そうです。
EBITDAが改善して良いと思うところは、
配当はEBITDAを基準に決定しているのでは?とブログ主的に感じるところです。
最終利益とそれに対応するEPSから考えると、
配当性向は100%を越えており、
減配の懸念が生じます。
ですが、EBITDAを1株あたりになおした配当性向で
配当実績を確認してみると、
15%~20%前後を推移していることが確認できます。
つまり、EBITDAが増えれば増配が期待できるのでは?とブログ主的に考えています。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。

0 コメント:
コメントを投稿