2020/02/05

(MO)アルトリアの2019年4Q決算確認


(MO)アルトリアの2019年4Q決算を確認します。

結論は、他に良い銘柄がみつかれば売る方向で考えています。
(ただ、お上(FDA)次第とも・・・)

■業績


・損益計算書
2018年
4Q時点
2019年
1Q時点
2019年
2Q時点
2019年
3Q時点
2019年
4Q時点
Net Revenues
売上
25364 25110
-1.0%
Diluted EPS
EPS
3.68
(実績)
-0.70
(実績)
Adjusted Diluted EPS
調整後EPS
2019年
3.99
(実績)
4.15~4.27
+4%~+7%
(予想)
4.15~4.27
+4%~+7%
(予想)
4.19~4.27
+4%~+7%
(予想)
4.22
+5.8%
(実績)
Adjusted Diluted EPS
調整後EPS
2020年
4.39~4.51
+4%~+7%
(予想)
Adjusted Diluted EPS
調整後EPS
2020-2022年
+7%~+9%
(予想)
+7%~+9%
(予想)
+5%~+8%
(予想)
+4%~+7%
(予想)
Total Shipment Volume
タバコ出荷数
2019年
-3.5%~
-5.0%
(予想)
-4.0%~
-5.0%
(予想)
-5.0%~
-6.0%
(予想)
-5.0%~
-6.0%
(予想)
-5.5%
(実績)
Total Shipment Volume
タバコ出荷数
2020年
-4.0%~
-6.0%
(予想)
Total Shipment Volume
タバコ出荷数
2019-2023年
-4.0%~
-5.0%
(予想)
-4.0%~
-5.0%
(予想)
-4.0%~
-6.0%
(予想)
-4.0%~
-6.0%
(予想)


JUULの収益見通しが悪化し、JUUL株が減損されました。
今後3年間、JUULからの収益貢献は期待していないようです。
We don’t currently expect to receive equity earnings contributions from JUUL over the next three years.
その結果、JUUL株は当初の投資額の3分の1になりました。
・$12.8B→$4.2B


それに伴い、調整後EPS(2020-2022年)の見通しも、+4%~+7%に減額されました。




■JUULの減速


JUULの出荷が前年比で+3%の成長に減速しています。




さらに、Q&Aで会社コメントがありました。
I think with regard to e-vapor, it's hard to precisely predict what's going to happen to that category.

But if you just turn to the fourth quarter of this year, its year-over-year growth rate was only 3%.

And I think that we really expect that we're going to see a continued slowdown or even maybe a decline in the e-vapor category over the next couple of years.

電子タバコは予測困難であるが、3%の低成長あるいは減少が数年続くかもしれない
ざっくり、こんな感じに理解しました。


また、そもそもJUUL以外の電子タバコは
ほとんど成長していないのではないか?とグラフから感じました。
(ここは、米国タバコ他社の決算も見てみないとわかりません)

■期待成長率の低下


<高成長は難しいかも>

2022年までのEPS成長率見通しが+4%~+7%となりましたが、
過去数年は+8%前後で推移していました。







過去の平均PERが14倍程度でしたが、
期待成長率の低下によって、PER水準が11倍程度に切り下がった説があります。

ブログ主の感覚ですが、
電子タバコに対する期待値がほぼ0になっています。


<逆にこれ以上悪化する確率も低いのでは?>

アナリストによっては「目先の下振れリスクが後退した」
と目標株価を引き上げた報道もされていました。



今回のQ&Aで、「タバコの価格弾力性が-0.3」というやりとりがあり、
(つまり値上げしても需要がほとんど減らない)
And the price elasticity has held at that negative 0.3 coefficient.

たしかにこれまで通り、喫煙者の自然減を値上げで補うことで
紙タバコだけでも数%の成長は可能だろうと感じました。



<総合的に考えると売り方向?>

最後に、ブログ主なりに売りを考えている理由は
リスクリターンのバランスが取れなくなってきたと感じました。

・ブログ主のこの銘柄の期待リターン10%に届かない
・JUUL訴訟、のれん、負債の大きさのリスクが依然大きい
・(ただ、高配当は魅力的)

PF内の高配当枠資金で購入した銘柄なので、取り扱いが悩ましいです。




ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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