2020/02/02

(T)AT&Tの2019年4Q決算確認


(T)AT&Tの2019年4Q決算確認を確認します。


■業績


・損益計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
会社予想
Revenues
売上
163,786
(-)
160,546
(-2%)
170,756
(+6%)
181,193
(+6%)
+1
~2%
EPS Adjusted
EPS
2.84
(-)
3.05
(+7%)
3.52
(+15%)
3.57
(+1%)
3.60
~3.70
Net Cash Provided by Operating Activities
営業キャッシュフロー
39,344 38,010 43,602 48,668 -
Net Cash Used in Investing Activities
投資キャッシュフロー
-24,215 -18,943 -63,145 -16,690 -
Net Cash Used in Financing Activities
財務キャッシュフロー
-14,462 25,930 -25,989 -25,083 -
Free Cash Flow
フリーキャッシュフロー
16,936 16,460 22,351 29,033 28,000
Capital expenditures
設備投資(投資CF)
-22,408 -21,550 -21,251 -19,635 -
Acquisitions, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
-2,959 1,123 -43,309 -1,809 -
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-11,797 -12,038 -13,410 -14,888 -

売上は前年比+6%の増収でした。
2018年の途中から買収したワーナーの業績が加わった影響が大きいです。

事業別の売上を比べてみると、Communications部門の売上が-1%程度の減収でした。
ケータイ事業のプラスと、固定電話、ケーブルテレビのマイナスが相殺しました。







■HBO maxの収益計画


ワーナーでHBO MAXが2020年5月からサービス開始予定です。
このサービスの業績インパクトを確認してみます。

2019/10/29に、会社よりHBO MAXの計画が発表されました。


2025年で世界の加入者数(subscribers)7500万人~9000万人(計画)




うち、米国が5000万人(計画)




2025年の米国売上が$5B(計画)




2025年の米国費用が$4B(計画)




なお、費用には設備投資や顧客獲得費用が含まれており、
後述する利益はフリーキャッシュフローに近いイメージだと思います。


2025年の米国利益(さきほどの売上-費用)が$1B(計画)





2025年の計画をまずはnetflix(2019年時点実績、米国のみ)と比較してみます。




加入者数は、netflix:6000万人に対して、HBO MAX:5000万人
米国売上は、netflix:$9.2Bに対して、HBO MAX:$5B
米国利益(FCF)は、netflix:$-3Bに対して、HBO MAX:$1B
※netflixのFCFは、国別データがないため全社の数字


規模はnetflixのほうが大きいですが、コンテンツ開発費用が膨大で
FCFの収益性はHBO MAXのほうが有利そうです。



HBO MAXの2025年売上(計画)が、2019年の売上に加わると・・・
+3%



HBO MAXの2025年利益(計画)が、2019年のFCFに加わると・・・
+34%



いまのところ、配当方針が、「フリーキャッシュフローの〇〇%」です。

↓2020年の配当ガイダンス
Free cash flow in $28B range with dividend payout ratio in low 50s%

さらに、米国外の利益も加わる可能性がありますので、
ということで、2025年の配当は期待できそうな気がします。


■アナリストコンセンサス予想


ブログ主が見ているサイトのアナリストコンセンサス予想ですと、
2022年まではわずかに増配という予想になっていました。




2024年までは横ばいで、2025年にHBO MAXで成功できるか?
というイメージでしょうか。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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