(T)AT&Tの2019年4Q決算確認を確認します。
■業績
・損益計算書
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 会社予想 | |
Revenues 売上 |
163,786 (-) |
160,546 (-2%) |
170,756 (+6%) |
181,193 (+6%) |
+1 ~2% |
EPS Adjusted EPS |
2.84 (-) |
3.05 (+7%) |
3.52 (+15%) |
3.57 (+1%) |
3.60 ~3.70 |
Net Cash Provided by Operating Activities 営業キャッシュフロー |
39,344 | 38,010 | 43,602 | 48,668 | - |
Net Cash Used in Investing Activities 投資キャッシュフロー |
-24,215 | -18,943 | -63,145 | -16,690 | - |
Net Cash Used in Financing Activities 財務キャッシュフロー |
-14,462 | 25,930 | -25,989 | -25,083 | - |
Free Cash Flow フリーキャッシュフロー |
16,936 | 16,460 | 22,351 | 29,033 | 28,000 |
Capital expenditures 設備投資(投資CF) |
-22,408 | -21,550 | -21,251 | -19,635 | - |
Acquisitions, net of cash acquired 子会社買収(投資CF) |
-2,959 | 1,123 | -43,309 | -1,809 | - |
Dividends paid 配当支払(財務CF) |
-11,797 | -12,038 | -13,410 | -14,888 | - |
売上は前年比+6%の増収でした。
2018年の途中から買収したワーナーの業績が加わった影響が大きいです。
事業別の売上を比べてみると、Communications部門の売上が-1%程度の減収でした。
ケータイ事業のプラスと、固定電話、ケーブルテレビのマイナスが相殺しました。
■HBO maxの収益計画
ワーナーでHBO MAXが2020年5月からサービス開始予定です。
このサービスの業績インパクトを確認してみます。
2019/10/29に、会社よりHBO MAXの計画が発表されました。
2025年で世界の加入者数(subscribers)7500万人~9000万人(計画)
うち、米国が5000万人(計画)
2025年の米国売上が$5B(計画)
2025年の米国費用が$4B(計画)
なお、費用には設備投資や顧客獲得費用が含まれており、
後述する利益はフリーキャッシュフローに近いイメージだと思います。
2025年の米国利益(さきほどの売上-費用)が$1B(計画)
2025年の計画をまずはnetflix(2019年時点実績、米国のみ)と比較してみます。
加入者数は、netflix:6000万人に対して、HBO MAX:5000万人
米国売上は、netflix:$9.2Bに対して、HBO MAX:$5B
米国利益(FCF)は、netflix:$-3Bに対して、HBO MAX:$1B
※netflixのFCFは、国別データがないため全社の数字
規模はnetflixのほうが大きいですが、コンテンツ開発費用が膨大で
FCFの収益性はHBO MAXのほうが有利そうです。
HBO MAXの2025年売上(計画)が、2019年の売上に加わると・・・
+3%
HBO MAXの2025年利益(計画)が、2019年のFCFに加わると・・・
+34%
いまのところ、配当方針が、「フリーキャッシュフローの〇〇%」です。
↓2020年の配当ガイダンス
Free cash flow in $28B range with dividend payout ratio in low 50s%
さらに、米国外の利益も加わる可能性がありますので、
ということで、2025年の配当は期待できそうな気がします。
■アナリストコンセンサス予想
ブログ主が見ているサイトのアナリストコンセンサス予想ですと、
2022年まではわずかに増配という予想になっていました。
2024年までは横ばいで、2025年にHBO MAXで成功できるか?
というイメージでしょうか。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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