連続増配11年を継続中の(00270)粤海投資について
予想PER 19倍
予想配当利回り 3.9%
時価総額 約1兆4000億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月下旬→支払 7月下旬
・中間配当 権利落 10月初旬→支払 10月下旬
※【2019】中国 連続増配銘柄(10年以上)
■どんな会社?
香港や、広州近隣で水道事業を中心に、
不動産&デパート賃貸、ホテル、発電、道路の運営を行います。
■配当履歴
2004 0.060
2005 0.090(+50%)
2006 0.100(+11%)
2007 0.110(+10%)
2008 0.100(-9%)
2009 0.110(+10%)
2010 0.150(+36%)
2011 0.180(+20%)
2012 0.200(+11%)
2013 0.230(+15%)
2014 0.280(+21%)
2015 0.340(+21%)
2016 0.420(+23%)
2017 0.485(+15%)
2018 0.535(+10%)
2019 0.578(+8%)
2009年以降、11年連続増配しています。
以下の図のとおり、2010年以降の平均増配率(CAGR)は16.2%。
配当性向は年々増加して、約75%です。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
Revenue 売上 |
9171 (+8%) |
10464 (+14%) |
12168 (+16%) |
13363 (+9%) |
16691 (+24%) |
Gross profit 粗利 |
6143 | 6880 | 7184 | 7667 | 8758 |
Gain on bargain purchase 負ののれん利益 |
63 | 0 | 1212 | 296 | 0 |
Profit for the year attributable to owners of the Company 最終利益 |
3905 (-12%) |
4212 (+7%) |
5685 (+34%) |
5015 (-12%) |
5044 (+0%) |
Net cash flows from operating activities 営業CF |
5429 | 6098 | 5071 | 6327 | 6639 |
Net cash flows used in investing activities 投資CF |
-4543 | -3266 | -2062 | -5348 | 1411 |
Net cash flows from financing activities 財務CF |
954 | -4118 | -3359 | -389 | -5795 |
Increase in receivables under service concession arrangements サービス委譲契約の債権(営業CF) |
0 | -9 | -464 | -482 | -1122 |
Purchases of items of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-1373 | -507 | -360 | -577 | -674 |
Acquisition of subsidiaries 子会社買収(投資CF) |
-3077 | -12 | 8 | -2360 | -1617 |
Increase in investments in associates 関連会社投資(投資CF) |
-179 | -3 | -1893 | -70 | -383 |
Dividend paid to shareholders 配当支払(財務CF) |
-1876 | -2255 | -2909 | -3268 | -3582 |
2019年末の売上は+24%の増収でした。
おもに、水処理施設建設、不動産販売が増収でした。
2019年末の最終利益は+0%の増益になりました。
おもに不動産事業の粗利率減少、負ののれん利益の消滅により、
増収率ほどの増益とはなりませんでした。
なお、本記事執筆時点で2020年第一四半期の決算が(4/28)に終わっています。
売上は3415百万ドル(+0%)、利益は986百万ドル(-17%)でした。
不動産の評価損により減益となりました。
■各事業の詳細
2019年のプレゼン資料から各事業の詳細を確認します。
<事業構成>
4事業にわかれています。
売上比率は以下のとおりです。
・水処理事業:57%
・不動産&デパート(賃貸):28%
・インフラ(電力、高速道路、橋):12%
・ホテル運営:4%
ストックビジネスらしき個所のみ状況確認をします。
<水処理事業>
水処理事業の中でも香港への供給が50%以上をしめています。(当社全体の約30%。)その部分の売上が2020年まで香港政府と調印されています。
2020年後半に、2021年以降の契約がなされると言われており、
増えるにしても、減るにしても、不確実性という意味でリスクになります。
香港、深セン、東莞地域の水処理事業売上は、6195百万HKドル(-0%)でした。
なお、1Q2020の深セン、東莞地域向け売上は、1387百万HKドル(-22%)でした。
上記以外の地域でも水処理事業を行っています。
その他の地域の水処理事業売上は、3294百万HKドル(+63%)でした。
<インフラ(電力、高速道路、橋)>
電力。2発電所とも、やや減。
高速道路、橋。やや増。
<不動産&デパート>
不動産賃貸。やや増。
■感想
水処理会社共通の「売掛金的なもの」がかなり増えていました。
そのため増収、増益の割合ほど営業CFが増えておらず、
また、配当性向もかなり高くなってきましたので、
ブログ主の中で、これまでのような高増配率の期待はかなり下がっています。
とはいえ、増配は続くと思うので、売ることもなく、買い増しすることもなく
ホールド続けると思います。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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