(00101)恒隆地産(ハンルンプロパティーズ)について
予想PER 17倍
予想配当利回り 4.3%
時価総額 約1.1兆円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月上旬→支払 5月下旬
・中間配当 権利落 9月中旬→支払 9月下旬
■どんな会社?
中国全土、香港で不動産賃貸を行います。
というか、個人的にはほぼREITと思っています。
↓不動産の所在地
↓不動産の用途別床面積
■配当履歴
2000 0.360(-)
2001 0.400(+11%)
2002 0.400(+0%)
2003 0.400(+0%)
2004 0.440(+10%)
2005 0.500(+13%)
2006 0.510(+2%)
2007 0.560(+9%)
2008 0.660(+17%)
2009 0.660(+0%)
2010 0.710(+7%)
2011 1.070(+50%)
2012 0.740(-30%)
2013 0.750(+1%)
2014 0.760(+1%)
2015 0.750(-1%)
2016 0.750(+0%)
2017 0.750(+0%)
2018 0.750(+0%)
2019 0.170(中間まで)
2011年に決算期変更(6月→12月)があり、
配当金の大きな増減があります。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 (中間まで) | |
Revenue 売上 |
8948 (-) |
13059 (+45%) |
11199 (-14%) |
9408 (-16%) |
4204 (-18%) |
Profit for the year attributable to Shareholders 最終利益 |
5092 (-) |
6195 (+21%) |
8124 (+31%) |
8078 (-0%) |
3516 (-25%) |
Net cash generated from operating activities 営業CF |
5460 | 6735 | 8557 | 5738 | 2279 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
-9334 | 1613 | -14323 | -5259 | -8696 |
Net cash used in financing activities 財務CF |
-7331 | -10033 | -8087 | -1926 | 864 |
Payment for property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-6180 | -2677 | -4160 | -12859 | 非公開 |
Acquisition of subsidiaries 子会社買収(投資CF) |
0 | 0 | -616 | -1200 | 非公開 |
Interest received 利息受取(投資CF) |
1076 | 839 | 518 | 453 | 非公開 |
Interest and other borrowing costs paid 利息支払(財務CF) |
-1427 | -1287 | -1157 | -1245 | -704 |
Dividends paid 配当支払(財務CF) |
-3411 | -3373 | -3373 | -3374 | -2609 |
2019年中間決算の売上は-18%の減収でした。
売上、利益が年々大きくブレますが、
要因別に分解すると、賃貸事業は安定しています。
■株主還元
株主還元がまるでREITのようです。
まず、一株当たり利益(EPS)、一株当たり配当(DPS)の推移です。
EPS・・・賃貸益、不動産販売益、不動産評価益を含む
EPS(賃貸のみ)・・・賃貸益※
※決算書の下記式でブログ主で概算算出
EPS(賃貸のみ)=(Underlying net profit attributable to shareholders)-(Property sales)
厳密には誤差レベルで少し違いますが、
おおまかには賃貸の利益はすべて配当還元してきた会社
ということがわかります。
言い換えると、賃貸の利益が増えれば増配が期待できると考えます。
■賃貸事業
賃貸事業の利益が増えるかどうかということを考えてみます。
結論は、建設中不動産が増えていることから、
今後1~2年で賃貸事業の利益が増えてくるのではないかと感じています。
バランスシートの不動産(固定資産:Non-current assets)を
地域別、状態別に分解した推移です。
建設中の不動産が増えてきています。
会社のQ&Aも同様な質問があります。
Q. How many upcoming commercial projects in the pipeline?
A. On the Mainland, we have five projects with total gross floor area of 1.9 million square meters (including GFA of car parks, exclude Westlake 66 in Hangzhou) under development.
These projects include Heartland 66 in Wuhan, phase 2 development of Center 66 in Wuxi, Westlake 66 in Hangzhou, remaining portion (i.e. serviced apartments / hotel) of Spring City 66 in Kunming and phase 2 development of Forum 66 in Shenyang.
In Hong Kong, we are embarking on a re-development project at Electric Road in North Point for a commercial and office tower. This project is jointly developed with Hang Lung Group Limited.
Q. What is the completion schedule of your new commercial projects in 2H 2019?
A. On the Mainland, we have three new projects completed in 2H 2019. These include:
・The mall of Spring City 66 in Kunming opened in August 23, 2019
・Office of Spring City 66 in Kunming & office tower II of Center 66 in Wuxi - Handed over to tenants in August 2019
・Conrad Hotel in Shenyang Forum 66 opened on September 1, 2019
このQ&Aによると、おそらく
中国本土に5件の新規プロジェクト(床面積190万m2)があり、
うち3件が2019年下期にオープンしたということかと。
おそらく中国(本土)の収益が上がっていく感じです。
利益率も悪くなさそう。
有利子負債(Bank Loans and Other Borrowings)も少ないです。
利益のうち、賃貸益を配当に、売却益を次の不動産投資資金に充てているため、
借入や増資をしなくても不動産を増やしていけるところが魅力的だと思います。
■コンセンサス予想
こういった状況が反映されてか、配当コンセンサス予想が増配になっています。
2019 HK$0.75
↓
2020 HK$0.77
↓
2021 HK$0.79
なお、2020/1/21に期末決算を予定しています。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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