連続増配8年を継続中の(00371)北控水務集団について
中国政府のPPPレポート(2019年3Qまで)が出ていたので、
それとあわせて2019年中間決算をみてみました。
予想PER 7倍
予想配当利回り 5.2%
時価総額 約5500億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月上旬→支払 6月下旬
・中間配当 権利落 9月下旬→支払 10月中旬
※【2018】中国 連続増配銘柄(5年~9年)
■どんな会社?
中国全土で上下水処理場の建設、運営を行います。
ポルトガル、マカオ、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドにも進出しています。
主な事業エリアは、以下の赤丸の省になります。
■配当履歴
2011 0.030(-)
2012 0.040(+33%)
2013 0.052(+30%)
2014 0.078(+50%)
2015 0.095(+21%)
2016 0.119(+25%)
2017 0.155(+20%)
2018 0.178(+14%)
2019 0.107(中間まで)
2011年以降、8年連続増配しています。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 (中間まで) | |
Revenue 売上 |
13502 (+51%) |
17354 (+28%) |
21192 (+22%) |
24596 (+16%) |
12829 (+28%) |
Profit for the year attributable to Shareholders of the Company 最終利益 |
2455 (+36%) |
3227 (+31%) |
3717 (+15%) |
4471 (+20%) |
2769 (+17%) |
Net cash flows used in operating activities 営業CF |
-2627 | -2500 | -6714 | -5572 | -5403 |
Net cash flows used in investing activities 投資CF |
-3746 | -2028 | -114 | -3009 | -1141 |
Net cash flows from financing activities 財務CF |
7064 | 9468 | 3968 | 13040 | 3530 |
Increase in amounts due from contract customers 契約顧客からの債権(営業CF) |
-6822 | -5783 | -4207 | -13848 | 非公開 |
Increase in receivables under service concession arrangements サービス委譲契約に基づく債権(営業CF) |
-2378 | -5312 | -10296 | -4891 | 非公開 |
Purchases of items of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-383 | -377 | -238 | -542 | -80 |
Additions of operating concessions 営業権の取得(投資CF) |
-194 | -649 | -917 | -387 | 0 |
Acquisition of subsidiaries 子会社買収(投資CF) |
-678 | -683 | -298 | -1073 | -117 |
Acquisition of/increase in investments in joint ventures 関連会社への投資(投資CF) |
-381 | -210 | -1504 | -1095 | -850 |
Acquisition of/increase in investments in associates 関連会社への投資(投資CF) |
-800 | -642 | -748 | -5 | 0 |
Interest paid 利息支払(財務CF) |
-1188 | -1483 | -1539 | -2136 | -1232 |
Distributions paid 配当支払(財務CF) |
-801 | -957 | -1227 | -1600 | -830 |
2019年中間決算の売上は+28%の増収でした。
売上の62%を占める水処理場の建設が+38%の増収でした。
■中国政府のPPP投資
中国政府のPPPレポート(2019年3Qまで)で、
まず全体の件数と金額(増加数)です。
preparation phase(準備):横ばい
procurement phase(採用):横ばい
implementation phase(実施):増加
1Qに引き続き、2Q、3Qも実施フェーズが前年比増えていますが、
準備、採用が前年比やや減っていますので
将来的に実施されるプロジェクトが減っていくように思います。
プロジェクトは分野別に別れており、
当社の属するのは、環境保全(environmental protection)か、
節水・水保全(water conservancy)と思われます。
環境保全のプロジェクト件数と金額が公開されています。
こちらも全体と同様な傾向になっています。
■事業別業績
PPPの投資(新規水処理場の建設)増加ペースが鈍化していることを踏まえて、
事業別業績を確認します。
売上は、水処理場建設が約60%、利益は約45%。
この部門の業績見通しは厳しくて、(グラフのオレンジ)
上下水処理運営は、売上、利益がそれぞれ約30%、約45%。
現状のPERは、上下水処理運営部分しか評価されていないような印象があります。
(グラフの青色)
上下水処理運営で運営しているプラント数です。
運営前/移転前(Not yet commenced operation/Not yet transferred)の
プラントが積み上がっています(グラフの黄色)。
これを北控水務で運営するのか、政府に移転するのか
すすめば営業CF改善や上下水処理運営の業績が上向いて
株価も上がっていくのではないでしょうか。
ブログ主は中国の水処理系銘柄を営業CFが黒字になってから
買いたいので、定期チェックでした。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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