2019/12/03

(00855)中国水務集団 減配なし11年 配当5.4% 2020年中間


11年減配していない(00855)中国水務集団について

予想PER 6倍
予想配当利回り 5.4%
時価総額 約1300億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・3月末決算締め
・期末配当 権利落 9月上旬→支払 10月上旬
・中間配当 権利落 12月中旬→支払 1月下旬

【2018】中国 連続減配なし銘柄(10年以上)


■どんな会社?


事業内容は上下水道処理場の建設、管理をします。
下の図の青い部分のとおり、中国全土へ展開しています。(2019年3末時点)




■配当履歴


2009 0.030
2010 0.050(+66%)
2011 0.050(+0%)
2012 0.050(+0%)
2013 0.050(+0%)
2014 0.050(+0%)
2015 0.070(+40%)
2016 0.080(+14%)
2017 0.200(+150%)
2018 0.230(+15%)
2019 0.280(+21%)
2020 0.140(中間まで)

2009年に配当を始めてから11年減配していません。




■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
(中間まで)
Revenue
売上
4739
(+65%)
5707
(+20%)
7580
(+32%)
8302
(+9%)
4354
(+5%)
Profit for the year attributable to
Owners of the Company
当期純利益
608
(+64%)
853
(+40%)
1140
(+33%)
1369
(+20%)
881
(+36%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
1163 1453 1329 1018 未発表
Net cash used in investing activities
投資CF
-1677 -3542 -2166 -3369 未発表
Net cash generated from financing activities
財務CF
1694 3929 -1054 3809 未発表
Interest paid for bank and other loans
金利支払(営業CF)
-170 -251 -289 -319 未発表
Interest received
金利受取(投資CF)
98 122 127 96 未発表
Purchase of property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-66 -91 -199 -224 未発表
Additions of water supply and
sewage treatment concession rights
運営権買収(投資CF)
-1205 -1807 -2499 -2338 未発表
Acquisition of subsidiaries
子会社買収(投資CF)
-601 -125 -146 -379 未発表
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-106 -134 -383 -434 未発表


2020年中間決算の売上は+5%の増収、当期純利益は+36%の増益でした。

増益の要因の大部分は、29.52%買収した
(06136)Kangda Internationalが税引前利益から寄与したためです。


■建設サービスの鈍化


部門別売上は以下の通りでした。



上水道、下水道それぞれで建設と運営にわかれています。

建設のほうの売上成長率が前期から鈍化し始めていましたが、
今期も鈍化していると思います。

6か月ごとの上下水処理施設建設事業の売上推移です。




2017年上期の売上増加率が高すぎて見づらいので、
それを除いたグラフを改めて掲載します。




建設の売上増加率は、前期が+2.8%でしたが、今期が-3.4%でした。


特に下水処理施設建設の落ち込みが大きいです。
現地証券会社のレポートによると、
「『いくつかのキープロジェクト完了のため』と会社経営者から説明があった」
と書いてました。
management explained that some key projects were completed.

※ちなみに、このレポートでは、
売上、利益見通しを下方修正しています。


水処理施設建設が、将来の運営の売上につながると思います。

なので、ここの伸びの鈍化は
建設売上マイナス、運営売上微プラスという
将来の成長鈍化または、減収を示唆してるように感じます。




この傾向は、中国政府のPPPに関する統計データ
からも同様の傾向があると感じます。


2019年1Qまでですが、PPPの新規プロジェクト数が

preparation phase(準備):減少
procurement phase(採用):横ばい
implementation phase(実施):増加

と推移していると思います。







■まとめ


ブログ主は中国の水道銘柄に
営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローの改善を待っています。

このまま建設が減ってくるといよいよ改善してくるのかもしれないと
逆にちょっと期待しています。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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