2022/07/03

(02380)中国電力国際 配当3.2%


(02380)中国電力国際について


予想PER 16倍
予想配当利回り 3.2%
時価総額 約9300億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 6月上旬→支払 6月下旬


■どんな会社?


中国の発電会社

石炭火力のほか、水力、風力、太陽光、ガス火力発電を行う。
クリーンエネルギー(水力、風力、太陽光、ガス火力)の発電容量がおよそ50%。

↓クリーンエネルギーの比率が年々高まっている様子



香港上場の発電会社ではおそらく唯一の水力発電を所有。



↑売上、利益の割合

風力と太陽光はもともと稼働時間が短く、水力は雨量によって稼働時間が増減するなか
石炭発電の売上が最も大きい。2021年は利益は赤字。

クリーンエネルギーの利益で石炭発電の赤字を相殺。
↓稼働時間



■配当履歴


2004 0.0265(-)
2005 0.0790(+198%)
2006 0.0800(+1%)
2007 0.0540(-32%)
2008 0.0450(-16%)
2009 0.0450(+0%)
2010 0.0450(+0%)
2011 0.0450(+0%)
2012 0.0900(+100%)
2013 0.1600(+77%)
2014 0.1680(+5%)
2015 0.2320(+38%)
2016 0.1600(-31%)
2017 0.0810(-49%)
2018 0.1100(+35%)
2019 0.1300(+18%)
2020 0.1300(+0%)
2021 0.0500(-61%)





配当性向はかつては40%前後でした。
2020年は76%、2021年は赤字で配当がありました。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2017年2018年2019年2020年2021年
Revenue
売上
19966
(-)
23175
(+16%)
27763
(+19%)
28427
(+2%)
34734
(+22%)
Profit attributable to
Equity holders of the Company
最終利益
795
(-)
1098
(+38%)
1284
(+16%)
1708
(+33%)
-515
(-130%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
3132 2784 5158 5501 1342
Net cash used in investing activities
投資CF
-6284 -12184 -15816 -15768 -18515
Net cash generated from financing activities
財務CF
5982 6676 10047 10346 17608
Payments for property, plant and equipment
and prepayments for construction of power plants
設備投資(投資CF)
-7554 -9430 -15200 -16168 -16959
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-1526 -1264 -1603 -2159 -1842

2021年は中国全体の電力消費が+10.3%、電力供給が+8.1%。
当社の売電量は+11.9%、売上が+22%増となりました。

利益は原価(石炭価格)の上昇により赤字になりました。

■今後の設備投資計画


「再生可能エネを増やしていく」を定量的に考察してみます。

<言葉の定義>


「Attributable Installed Capacity(発電容量(持分))」と
「Consolidated Installed Capacity(発電容量(連結))」と、
2種類の言葉が出てきます。

意味は似てますが別に使われています。

Attributable Installed Capacity = Consolidated Installed Capacity × 株式保有比率




<設備投資計画>


設備投資計画については、発電設備容量と、
発電設備容量に占めるクリーンエネルギー比率の目標
が示されています。



それをもとに、2015年まで遡った実績と2025年の予想を逆算して
ブログ主なりにまとめたものが次の表です。



まず、会社とのQ&Aで
2024年まで毎年風力太陽光発電容量を8~10GW増やすという話があったとかないとか。

Q:公司新能源2021年投产情况和未来投产计划?

A:去年投产风电光伏3-4GW,在建会在年报中体现,比例方面风电偏多。未来规划8-10GW投产量,储备量6成是光伏,2022年维持8-10GW投产量。储能目标营收80亿,利润6亿。

以上を考慮した ブログ主予想ですが、
2021年に発電容量約29GWだったものが、
2025年に約54GWに約2倍近くになるのではないかと感じました。

ただ、毎年目標が変更される可能性があり
もっと少なくなるかもしれないです。

また、風力・太陽光は稼働時間が低いために
売上の増加率は2倍よりもっと少ないのでは?と感じました。

<アナリストコンセンサス>


それらを踏まえて、とあるサイトのアナリストコンセンサスの売上を見てみると
この記事を書いてる時点でこんな感じでした。

売上
2021:34,734
2022:40,892(+18%)
2023:45,641(+12%)
2024:51,239(+12%)

なんとなくブログ主と近い予想のような気がして腹落ちしました。


■再生可能エネの補助金(売掛金の回収)


再生可能エネを導入すると政府から補助金がもらえて、
でも未払いのまま売掛金が積みあがっている問題があります。

当社は売掛金の残高が少ないほうだとブログ主は思いますが、
今年未払い補助金にそれなりの額が支払われるかもしれないという観測があります。


政府の予算へのリンク






ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。






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