2022/08/29

(NVT)nVent Electric 配当2.1%


(NVT)nVent Electricについて


予想PER 15倍
予想配当利回り 2.1%
時価総額 約8000億円



■どんな会社?


電気、電源関連の設備や部品の製造、設置を行う会社。
顧客は、産業、商業・住宅、エネルギー、インフラ等の幅広い業種。

Enclosures部門、Electrical & Fastening Solutions部門、Thermal Management部門の3部門で構成される

・Enclosures部門
ビルの受変電設備で見かけるような電源を保護する箱等の製品


・Electrical & Fastening Solutions部門
電気工事事業者、通信事業者、屋外工事業者等向けの製品


・Thermal Management部門
建物の温度、熱管理(凍結防止、床暖房等)するための製品



世界的な大手企業ですが、小規模会社まで含めると各地域に競合他社がたくさんいます。

あらゆるものが電化されていく過程で当社のような製品が必要になります。というのが成長ストーリー

近年の成長分野は、データセンター、再生可能エネ電力、スマートビル、工場自動化です。








■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2018年2019年2020年2021年2022年
(中間まで)
Net sales
売上
2214
(-)
2204
(-0%)
1999
(-9%)
2462
(+23%)
1422
(+24%)
Net income
最終利益
231
(-)
223
(-4%)
-47
(-121%)
273
(-)
148
(+12%)
Net cash provided by operating activities
営業CF
344 336 344 373 64
Net cash provided by investing activities
投資CF
-39 -160 -65 -274 -27
Net cash provided by financing activities
財務CF
-167 -226 -273 -167 -20
Capital expenditures
設備投資(投資CF)
-40 -39 -40 -40 -21
Acquisitions, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
-2 -128 -27 -235 -9
Repurchases of ordinary shares
自社株買(財務CF)
-56 -236 -43 -112 -9
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-63 -121 -119 -118 -58

2022Q2の売上は買収の影響をのぞくと+10%増収でした。
すべての部門で2桁増収で、数量+9%、価格+12%の寄与でした。
その結果、2022年の会社業績予想が上方修正されました。




■景気の業績への影響考察


会社の10-Kリスク説明の最初に、「当社は景気サイクルにより売上、損益の変動が生じます。」と書かれています。
景気が悪いときにどのくらい業績変動が生じるのか考察してみます。

2000年~2021年までの売上推移です。



※当社は2018年4月にPentair社(銘柄コード:PNR)から独立しました。
2017年まではPentair社のElectrical部門の売上を記載しています。

減収となった年が何度かあり、各年の理由を一覧にしてみました。



だいたい2種類に分類できて、
顧客の設備投資減少か、前年大型プロジェクトの反動という感じです。

売上が減ったときに利益が出るか?過去のデータを調べてみました。





景気が悪くて売上が減ってもセグメント利益(営業利益に近いもの)は
利益が出る会社のように思えます。


売上が減るタイミングは米国鉱工業生産指数の前年比(industrial production yoy)が
悪化するタイミングとかなり似てるような気もします。

それ(赤い線のほう)がマイナスに下がったあと上昇に転じるころに買うのがいいのかなという気もします。




ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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