2020/06/09

(00596)浪潮国際 配当1.2%


(00596)浪潮国際(Inspur International)について


予想PER 13倍
予想配当利回り 1.2%
時価総額 約360億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 6月中旬→支払 6月下旬


■どんな会社?


クラウド、ERPソフト、IoT機器の販売を行います。


親会社の浪潮(Inspur)グループは、世界3位、中国1位のサーバベンダー。




近年は、「クラウドERP、ビッグデータ、AI化」に注力。


クラウドについて、ブログ主の推測ですが、
下記のコメントのように
親会社の浪潮グループの顧客(大企業、小企業問わず)に対して販売し、
顧客開拓の点で有利なポジションにいるのではないか?と考えています。

The Group provides comprehensive cloud services to enterprises in different scales and empowers Inspur partners and enterprises to enhance their core competitiveness in the cloud era.

2019年に契約した顧客の例:ICBC(中国工商銀行)リース、中国アルミ等々。
顧客は、そうそうたる顔ぶれです。

■配当履歴


2004 0.0300(-)
2005 0.0300(+0%)
2006 0.0150(-50%)
2007 0.0000(無配)1:5株式分割
2008 0.0200(-)
2009 0.0100(-50%)
2010 0.0100(-)
2011 0.0120(+20%)
2012 0.0060(-50%)
2013 0.0300(+400%)5:1株式併合
2014 0.0300(+0%)
2015 0.0300(+0%)
2016 0.0300(+0%)
2017 0.0300(+0%)
2018 0.0400(+33%)
2019 0.0000(無配)


配当方針は、業績や、今後の投資計画等を考慮して決定されるようです。


2019年は無配でした。

無配の理由はわかりませんが、
配当が出てもおかしくなかったような気も・・・










■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年2016年2017年2018年2019年
Revenue
売上
971
(-)
1163
(+20%)
1965
(+69%)
2442
(+24%)
2897
(+19%)
Profit attributable to
Owners of the Company
最終利益
6
(-)
59
(+883%)
139
(+136%)
324
(+133%)
203
(-37%)
Net cash from operating activities
営業CF
67 133 77 259 255
Net cash used in investing activities
投資CF
49 -283 445 -47 -132
Net cash used in financing activities
財務CF
16 -32 -116 -676 -167
Purchases of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-248 -18 -6 -54 -18
Investment in an associate
関連会社への投資(投資CF)
0 0 0 0 -223
Acquisition of partial interest in a subsidiary
持分取得(財務CF)
0 0 -282 -84 -132
Net cash outflow on merger of subsidiaries
合併の支払(財務CF)
0 0 -294 -548 0
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-27 -27 -68 -28 -45

2019年末は+19%の増収でした。
クラウド事業の増収、IoT機器販売の増収が寄与しました。


2019年末は-37%の減益でした。
クラウド事業の開発費負担、関連会社からの利益の減少が影響しました。


■事業別業績


事業別業績です。




クラウド事業の増収率は高いですが、赤字も拡大しています。


また機器販売の割合も大きく、特に”Qingdao Lejin”社は
利益の半分近くを占めています


これが、当社のPERが他のソフトウェア企業より
低めになっている要因の1つのような気がします。

機器販売の利益のブレが大きくて、
ブログ主的には、株を買いにくいです。


■BtoB系クラウド事業の他社比較


BtoB系クラウド事業の他社と比較してみました。






当社は赤字ですが、
BtoBクラウド系銘柄で時価総額1位の(00268)金蝶国際も赤字が続いています。

ちなみに、時価総額2位の(03888)kingsoftもクラウドは赤字が続いています。


金蝶国際によると、クラウドの課金方法は、下の段のように、
売上が初期に偏らないモデルということですが・・・
黒字化のメドがわからないのは、なかなか難しいですね。






ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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