2021/06/01

(00468)紛美包装 減配なし7年 配当8.1%


(00468)紛美包装について


予想PER 10倍
予想配当利回り 8.1%
時価総額 約500億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月上旬→支払 7月上旬
・中間配当 権利落 9月下旬→支払 10月中旬

【2020】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)


■どんな会社?


中国の牛乳パック(dairy products)メーカー。

売上の約80%が牛乳パック、約15%がジュースパック。



中国内の売上が約67%、海外の売上が約33%。

主な顧客先は、おそらく、中国で乳製品大手の蒙牛乳業や、伊利集団と思われます。
↓Major customer蒙牛乳業からパートナー賞的な何かをいただいたようです




■配当履歴


2012 0.2000(-)
2013 0.1000(-50%)
2014 0.2000(+100%)
2015 0.2100(+5%)
2016 0.2300(+9%)
2017 0.2500(+8%)
2018 0.2700(+8%)
2019 0.2700(+0%)
2020 0.2700(+0%)


毎年、配当性向は80%~90%くらいあります。
7年減配していません。





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
2168
(-)
2336
(+7%)
2492
(+6%)
2706
(+8%)
3038
(+12%)
Profit attributable to
Owners of the Company
最終利益
333
(-)
343
(+3%)
360
(+5%)
337
(-6%)
342
(+1%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
658 303 390 354 520
Net cash used in investing activities
投資CF
-476 123 36 -107 -65
Net cash used in financing activities
財務CF
-244 -275 -227 -240 -438
Depreciation and amortisation charges
減価償却費
-101 -109 -119 -148 -159
Purchases of property,
plant and equipment
設備投資(投資CF)
-114 -127 -110 -27 -79
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-252 -275 -303 -321 -320

2019年、2020年と減価償却費と比べて、設備投資額が少なくかったです。

2020年の研究開発費が-22だったので、
おそらくITシステムに(費用として)まわしたのかもしれません。


それにしても、当社、
近年、売上の増え方のわりに、利益が増えません。
株価も横ばいです。





以降で、その点について、売上面とコスト面からもう少し調べてみます。

■売上について


売上について、販売数量も公開されていて、
売上÷販売数量で、おおよその販売単価の推移を見てみます。



販売単価が年々下がっています。

会社の説明によると、販売数量が増えるとリベート(値引)販売をしているようで、
利益が圧迫されていることを予想します。

The products are often sold with volume rebates based on aggregate sales over a specific period as defined in the contracts.


なお、生産キャパシティは30,000百万パックで
2020年は生産能力の59%を使いました。

(だから設備投資が少ないと思います)


売上上位5社のシェアが下がっていることからわかる通り、
海外の新規顧客開拓を進めているようです。




■コストについて


まずは、総コスト(Total cost of sales, distribution expenses and administrative expenses)の推移です。



よくわからないので、数量で割ってみると、こんな感じになります。



数量あたりコストは下がっていますが、
値引きペースには追い付いていないようで、
マージンが減少しています。

主なコストのうち、原材料費は下がっていますが、
給与等は増
えています。

給与に関しては、従業員を急増させています。
2018:1339人→2019:1590人→2020:1673人


会社の今後の方針は、国内外の販売拡大、アフターサービスの拡大、がまず挙がって、
そのあとに生産キャパ拡大、製造オペレーション改善等があります。

それによって、マージンが増えるペースになれば
利益が一気に増えそうですが、
ブログ主的にはそういう感じがあまりしませんでした。

■感想


良いところは、たくさん配当を払ってくれることだと思います。

今後、しばらくは工場の増設が要らなそうで、
利益が出れば、大部分を配当の原資に回してくれそうです。

一方で、(あるかわからない)原材料費高騰等による減益、減配の可能性、
それは増益の可能性より高いかもしれない・・・

とか、そのあたりのバランスをどう考えるのか?というのが
この銘柄を買うかどうかのポイントだと思いました。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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