2023/04/28

(01675)亜信科技(アジアインフォテック) 配当3.5%


(01675)亜信科技(アジアインフォテック)について


予想PER 11倍
予想配当利回り 3.5%
時価総額 約2200億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 5月下旬→支払 6月中旬


■どんな会社?


BtoBのITシステム開発企業。
1990年代から中国の通信大手3社(中国移動、テレコム、ユニコム)のシステム開発を行ってきました。

また、これまで培ってきたノウハウや実績をもとに、
ここ数年で他業種へのシステム開発を新規事業として行っています。

例えば自社製品antDB(エクセルの上位互換みたいなもの)はこれまで通信大手3社に対する
大量データ処理やセキュリティ等の実績を積み重ねて
中国内での評価を急速に高めています。

2018年のIPO資料にあった当社開発システム例のスクリーンショットです。



当社の事業は大きく2つに分かれています。
1.Traditional business(伝統的な事業)
 ・BSS
 ・その他
2.Three New business(新規事業)
 ・Digital intelligence-driven operation
 ・Vertical industries and enterprise cloudification
 ・OSS
 ・その他

ブログ主の理解だと、以下のような構造だと思います。



通信大手3社からの売上比率はやや減ってきたものの、80%以上です。




■配当履歴


2018 0.0000(-)
2019 0.2520(-)※人民元ベース0.226
2020 0.3450(+37%)※人民元ベース0.290
2021 0.4160(+21%)※人民元ベース0.340
2022 0.4010(-4%)※人民元ベース0.358


配当を香港ドルベースで見ると2022年は減配ですが、
人民元ベースでみると増配しています。(当社の決算は人民元ベース)





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2018年2019年2020年2021年2022年
Revenue
売上
5210
(-)
5721
(+9%)
6019
(+5%)
6894
(+14%)
7737
(+12%)
Profit for the year attributable to
Equity holders of the Company
最終利益
204
(-)
408
(+100%)
662
(+62%)
785
(+18%)
831
(+5%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
583 546 710 681 549
Net cash (used in)/generated from
investing activities
投資CF
-792 822 -1011 518 -590
Net cash used in financing activities
財務CF
584 -1365 198 -549 -370
Purchases of property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-65 -23 -39 -31 -47
Acquisition of investment in associates
子会社買収1(投資CF)
0 0 0 -19 -78
Acquisition of subsidiaries,
net of cash acquired
子会社買収2(投資CF)
0 0 0 0 -439
Dividends paid
配当支払(財務CF)
0 0 -167 -264 -329

2022年の増収率は+12%でした。
販売費、一般管理費、研究開発費の増加で最終利益は+5%の増益率でした。

■今後の見通し


会社の見通しは、2025年に売上RMB10 Billion以上を掲げています。
Steadily Achieving a Business Scale of >RMB10 Billion in 2025,
New Businesses Contributing Nearly Half




逆算すると、毎年会社全体で10%程度の売上高成長、
Three New business(新規事業)は、毎年25%程度の売上高成長
になります。

これの実現可能性、利益の見通しを考察してみます。

<会社見通しの実現可能性考察>

通信大手3社と新事業(IT化・デジタル化)の
売上高比率を比較してみます。



当社は2025年に50%の見通しですが、
チャイナテレコムは2025年に35%の見通しを掲げています。

両社ともこれまでの延長線上にありそうな感じで、
Three New business(新規事業)の売上高比率50%の目標
達成確率はそれなりにありそう
な気がします。


次に、売上高成長率を比較してみます。



こちらも両社ともこれまでより売上高成長率は落ちるものの、
達成確率はそれなりにありそうな気がします。


<利益見通しの考察>

利益率の推移です。



粗利率、税引前利益率は横ばい、もしくは、
新事業(IT化・デジタル化)の比率があがるとともに
利益率があがっている
とも見えます。


それをもとに考えると、
EPSは売上と比例もしくはそれより少し多めに増えていく
のかもしれないです。






ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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