2020/09/22

(ADP)Automatic Data Processing 配当2.6%


(ADP)Automatic Data Processingについて


予想PER 27倍
予想配当利回り 2.6%
時価総額 約6兆円

6月決算。連続増配年数が40年以上。



■どんな会社?


クラウドベースの給与処理等、human capital management事業。

事業を世界中で展開している。売上の80%以上はアメリカ。


顧客に代わって従業員への支払いや税金の支払いをするために、
顧客からお金を預かっている。

そのお金が資産の大部分を占めるのが特徴的。








■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年2017年2018年2019年2020年
Revenue
売上
11667
(-)
12379
(+6%)
13274
(+7%)
14110
(+6%)
14589
(+3%)
net earnings
最終利益
1492
(-)
1733
(+16%)
1884
(+8%)
2292
(+21%)
2466
(+7%)
Net cash flows from operating activities
営業CF
1897 2125 2515 2688 3026
Net cash flows used in investing activities
投資CF
-9087 5730 -2504 -2197 3156
Net cash flows used in financing activities
財務CF
8752 -8281 -1655 -207 -5890
Capital expenditures
設備投資(投資CF)
-168 -240 -206 -162 -172
Additions to intangibles
ソフト等取得(投資CF)
-217 -230 -264 -404 -443
Acquisitions of businesses, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
0 -87 -612 -125 0
Repurchases of common stock
自社株買い(財務CF)
-1155 -1259 -989 -937 -1006
Dividends paid
配当支払(財務CF)
-943 -995 -1063 -1293 -1470

2020年は+3%の増収でした。
年度の前半は新サービス導入等で増収でしたが、
年度の後半はコロナ、為替の影響で減収になりました。

営業CFの多くを自社株買い、または配当で還元しています。



■失業率と業績


ADPの業績が、失業率にどのくらい影響を受けてきたか考察してみます。

まずはグラフを2つ。





2000年以降で米国失業率が悪化したのは
2003年、2009年、2020年の3回。


(事業売却の影響のぞく)売上前年比と失業率のグラフがより明白で、
失業率が悪化したときは、売上も悪化しています。


失業率がピークアウトしてから1~2年で元の成長率に戻っているようです。


利益率のほうは、




税引前マージン(Pretax Margin)は結構ばらつきがありますが、
買収、売却等の特別損益をのぞいた調整後マージン(Adjusted Margin)は、
だいたい毎年同じように見えます。


それを踏まえて、来期ガイダンスを見てみます。


■来期見通し


2020/7/29会社発表の数字です。



売上が-1%~-4%の減収、
調整後利益率が-300bps(20.0%)の見通し
でした。

2009年ごろの感じに近そうに思いました。


決算説明会で、2021年6月の失業率を7%と想定しているようです。

To help translate this trend into a single number you can anchor to our guidance contemplates the U.S. getting to approximately 7% unemployment by June of 2021.

2020/9/16のFRBの資料を見てみると、



失業率の回復は2年くらいかかりそうでした。


■感想


2年くらい待てば業績回復しそうなのですが、

この銘柄の歴史的なPERから考えると
高い水準にあるような気がして、もう少し下がったら
買いたいとウォッチしてます。




ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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