(ADP)Automatic Data Processingについて
予想PER 27倍
予想配当利回り 2.6%
時価総額 約6兆円
6月決算。連続増配年数が40年以上。
■どんな会社?
クラウドベースの給与処理等、human capital management事業。
事業を世界中で展開している。売上の80%以上はアメリカ。
顧客に代わって従業員への支払いや税金の支払いをするために、
顧客からお金を預かっている。
そのお金が資産の大部分を占めるのが特徴的。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | |
Revenue 売上 |
11667 (-) |
12379 (+6%) |
13274 (+7%) |
14110 (+6%) |
14589 (+3%) |
net earnings 最終利益 |
1492 (-) |
1733 (+16%) |
1884 (+8%) |
2292 (+21%) |
2466 (+7%) |
Net cash flows from operating activities 営業CF |
1897 | 2125 | 2515 | 2688 | 3026 |
Net cash flows used in investing activities 投資CF |
-9087 | 5730 | -2504 | -2197 | 3156 |
Net cash flows used in financing activities 財務CF |
8752 | -8281 | -1655 | -207 | -5890 |
Capital expenditures 設備投資(投資CF) |
-168 | -240 | -206 | -162 | -172 |
Additions to intangibles ソフト等取得(投資CF) |
-217 | -230 | -264 | -404 | -443 |
Acquisitions of businesses, net of cash acquired 子会社買収(投資CF) |
0 | -87 | -612 | -125 | 0 |
Repurchases of common stock 自社株買い(財務CF) |
-1155 | -1259 | -989 | -937 | -1006 |
Dividends paid 配当支払(財務CF) |
-943 | -995 | -1063 | -1293 | -1470 |
2020年は+3%の増収でした。
年度の前半は新サービス導入等で増収でしたが、
年度の後半はコロナ、為替の影響で減収になりました。
営業CFの多くを自社株買い、または配当で還元しています。
■失業率と業績
ADPの業績が、失業率にどのくらい影響を受けてきたか考察してみます。
まずはグラフを2つ。
2000年以降で米国失業率が悪化したのは
2003年、2009年、2020年の3回。
(事業売却の影響のぞく)売上前年比と失業率のグラフがより明白で、
失業率が悪化したときは、売上も悪化しています。
失業率がピークアウトしてから1~2年で元の成長率に戻っているようです。
利益率のほうは、
税引前マージン(Pretax Margin)は結構ばらつきがありますが、
買収、売却等の特別損益をのぞいた調整後マージン(Adjusted Margin)は、
だいたい毎年同じように見えます。
それを踏まえて、来期ガイダンスを見てみます。
■来期見通し
2020/7/29会社発表の数字です。
売上が-1%~-4%の減収、
調整後利益率が-300bps(20.0%)の見通しでした。
2009年ごろの感じに近そうに思いました。
決算説明会で、2021年6月の失業率を7%と想定しているようです。
To help translate this trend into a single number you can anchor to our guidance contemplates the U.S. getting to approximately 7% unemployment by June of 2021.
2020/9/16のFRBの資料を見てみると、
失業率の回復は2年くらいかかりそうでした。
■感想
2年くらい待てば業績回復しそうなのですが、
この銘柄の歴史的なPERから考えると
高い水準にあるような気がして、もう少し下がったら
買いたいとウォッチしてます。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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