7年減配してない(01052)越秀交通基建について
実績PER 7倍
実績配当利回り 7.1%
時価総額 約1200億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月上旬→支払 6月下旬
・中間配当 権利落 11月中旬→支払 11月下旬
※【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)
■どんな会社?
中国南部で高速道路、橋の運営を行います。
事業エリアは、以下の図の個所になります。※図は2018年annual reportから
上記図に加えて、2019年11月に3本の高速道路を買収しました。
買収は2015年以来です。
Hancai、Han'e、Daguangnanの3本とも
湖北省(HUBEI)の武漢(Wuhan)のとても近くの高速道路です。
■配当履歴
2001 0.0250
2002 0.0600(+140%)
2003 0.0850(+41%)
2004 0.0975(+14%)
2005 0.1000(+2%)
2006 0.0700(-30%)
2007 0.1350(+92%)
2008 0.1600(+18%)
2009 0.1600(+0%)
2010 0.2200(+37%)
2011 0.2400(+9%)
2012 0.2000(-16%)
2013 0.2600(+30%)
2014 0.2800(+7%)
2015 0.2800(+0%)
2016 0.3300(+17%)
2017 0.3600(+9%)
2018 0.3900(+8%)
2019 0.3900(+0%)
2019年の配当は横ばいでした。
配当性向は2016年以降、50%台を推移しています。
2020年は減配の可能性が高いです。(理由は後述)
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | |
Revenue 売上 |
2226 (+19%) |
2519 (+13%) |
2702 (+7%) |
2847 (+5%) |
3023 (+6%) |
Profit attributable to Shareholders of the Company 最終利益 |
532 (-12%) |
918 (+72%) |
947 (+3%) |
1054 (+11%) |
1137 (+7%) |
Basic and diluted earnings per share 一株利益 |
0.31 | 0.54 | 0.56 | 0.63 | 0.67 |
Net cash generated from operating activities 営業CF |
1439 | 1721 | 1943 | 2096 | 未発表 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
-1327 | 289 | 144 | 472 | 未発表 |
Net cash used in financing activities 財務CF |
-354 | -1853 | -289 | -3069 | 未発表 |
Payments of construction costs under service concession upgrade services 運営保守(投資CF) |
-220 | -43 | -88 | -77 | 未発表 |
Purchase of property, plant and equipment 設備投資(投資CF) |
-11 | -11 | -20 | -15 | 未発表 |
Acquisition of subsidiaries 子会社買収(投資CF) |
-1593 | -179 | -9 | 0 | 未発表 |
Dividends received from associates, joint venture 子会社からの配当(投資CF) |
313 | 251 | 340 | 384 | 未発表 |
Interest paid 利息支払(財務CF) |
-341 | -356 | -344 | -373 | 未発表 |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-691 | -646 | -752 | -822 | 未発表 |
2019年決算は増収、増益でした。
粗利は前年とほぼ横ばいでしたが、
ファイナンスコスト(借入金利横ばい、為替損、評価損の減少)が下がり
トータルでは増益でした。
■プラスの要素
高速道路の買収で売上、利益が積み上がります。
高速道路別売上です。
約50日の連結で、会社全体の3%弱の売上を占めています。
通年になると20%前後になるのでしょう。
高速道路別粗利です。
約50日の連結で、会社全体の約2.3%の粗利を占めています。
通年になると15~16%くらいになるのでしょう。
粗利率は他の高速道路よりやや低めです。
買収した高速道路は運営期間が19年、23年残っていて、
道路運営キロ数もしばらくは大きく変わらないと思われます。
■マイナスの要素
コロナウイルスの影響により、中国政府統計で1/10~2/18に高速道路で移動する人が
前年比-50.8%減となりました。
また、コロナウイルスの政府方針で、
「2/17よりコロナウイルスの感染を抑え込む作業が終わるまで」
高速道路料金が無料となりました。
当社にとって売上が0になり、負債の返済ペースが遅れる。
ただ、(2/15の政府通達後、決算発表の3月時点でも)今後の政府方針を注視するしかない。
と会社コメントされています。
The Group will continue to monitor the situation closely.
(中略)
It is expected that the overall performance of the Group for FY2020 would be adversely affected by the Covid-19 epidemic and the Toll Fee Exemption, (loss of toll revenue and slower rate to cut the debts).
それをふまえて2020年の業績を考察してみました。
高速道路無料が1か月経つと、
売上が1/12減るシミュレーションをしてみました。
4か月無料が続くと、赤字転落してしまいそうです。
アナリストコンセンサス予想は、無料3か月に近い予想になっていました。
この記事を書いている3月中旬時点ですでに1か月ほど経過してますので、
国の補助金等がなければ、減配になる可能性が高いとブログ主は考えています。
ただ、2021年は通常営業に戻って
増配基調に戻ることがコンセンサスになっていました。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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