2020/03/11

(01052)越秀交通基建 減配なし7年 配当7.1% 2019年期末


7年減配してない(01052)越秀交通基建について

実績PER 7倍
実績配当利回り 7.1%
時価総額 約1200億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 6月上旬→支払 6月下旬
・中間配当 権利落 11月中旬→支払 11月下旬

【2018】中国 連続減配なし銘柄(5年~9年)


■どんな会社?


中国南部で高速道路、橋の運営を行います。
事業エリアは、以下の図の個所になります。※図は2018年annual reportから



上記図に加えて、2019年11月に3本の高速道路を買収しました。
買収は2015年以来です。

Hancai、Han'e、Daguangnanの3本とも
湖北省(HUBEI)の武漢(Wuhan)のとても近くの高速道路です。





■配当履歴


2001 0.0250
2002 0.0600(+140%)
2003 0.0850(+41%)
2004 0.0975(+14%)
2005 0.1000(+2%)
2006 0.0700(-30%)
2007 0.1350(+92%)
2008 0.1600(+18%)
2009 0.1600(+0%)
2010 0.2200(+37%)
2011 0.2400(+9%)
2012 0.2000(-16%)
2013 0.2600(+30%)
2014 0.2800(+7%)
2015 0.2800(+0%)
2016 0.3300(+17%)
2017 0.3600(+9%)
2018 0.3900(+8%)
2019 0.3900(+0%)

2019年の配当は横ばいでした。
配当性向は2016年以降、50%台を推移しています。

2020年は減配の可能性が高いです。(理由は後述)





■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2015年2016年2017年2018年2019年
Revenue
売上
2226
(+19%)
2519
(+13%)
2702
(+7%)
2847
(+5%)
3023
(+6%)
Profit attributable to
Shareholders of the Company
最終利益
532
(-12%)
918
(+72%)
947
(+3%)
1054
(+11%)
1137
(+7%)
Basic and diluted earnings per share
一株利益
0.31 0.54 0.56 0.63 0.67
Net cash generated
from operating activities
営業CF
1439 1721 1943 2096 未発表
Net cash used in
investing activities
投資CF
-1327 289 144 472 未発表
Net cash used in
financing activities
財務CF
-354 -1853 -289 -3069 未発表
Payments of construction costs
under service concession
upgrade services
運営保守(投資CF)
-220 -43 -88 -77 未発表
Purchase of property, plant and equipment
設備投資(投資CF)
-11 -11 -20 -15 未発表
Acquisition of subsidiaries
子会社買収(投資CF)
-1593 -179 -9 0 未発表
Dividends received from
associates, joint venture
子会社からの配当(投資CF)
313 251 340 384 未発表
Interest paid
利息支払(財務CF)
-341 -356 -344 -373 未発表
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-691 -646 -752 -822 未発表

2019年決算は増収、増益でした。

粗利は前年とほぼ横ばいでしたが、
ファイナンスコスト(借入金利横ばい、為替損、評価損の減少)が下がり
トータルでは増益でした。


■プラスの要素


高速道路の買収で売上、利益が積み上がります。

高速道路別売上です。




約50日の連結で、会社全体の3%弱の売上を占めています。
通年になると20%前後になるのでしょう。


高速道路別粗利です。




約50日の連結で、会社全体の約2.3%の粗利を占めています。
通年になると15~16%くらいになるのでしょう。
粗利率は他の高速道路よりやや低めです。


買収した高速道路は運営期間が19年、23年残っていて
道路運営キロ数もしばらくは大きく変わらないと思われます。








■マイナスの要素


コロナウイルスの影響により、中国政府統計で1/10~2/18に高速道路で移動する人が
前年比-50.8%減となりました。

また、コロナウイルスの政府方針で、
「2/17よりコロナウイルスの感染を抑え込む作業が終わるまで」
高速道路料金が無料となりました。


当社にとって売上が0になり、負債の返済ペースが遅れる。
ただ、(2/15の政府通達後、決算発表の3月時点でも)今後の政府方針を注視するしかない。
と会社コメントされています。
The Group will continue to monitor the situation closely.

(中略)

It is expected that the overall performance of the Group for FY2020 would be adversely affected by the Covid-19 epidemic and the Toll Fee Exemption, (loss of toll revenue and slower rate to cut the debts).


それをふまえて2020年の業績を考察してみました。
高速道路無料が1か月経つと、
売上が1/12減るシミュレーションをしてみました。




4か月無料が続くと、赤字転落してしまいそうです。
アナリストコンセンサス予想は、無料3か月に近い予想になっていました。

この記事を書いている3月中旬時点ですでに1か月ほど経過してますので、
国の補助金等がなければ、減配になる可能性が高いとブログ主は考えています。


ただ、2021年は通常営業に戻って
増配基調に戻ることがコンセンサスになっていました。




ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





0 コメント:

コメントを投稿