2019/07/11

(00916)龍源電力 連続増配5年 配当2.6%


連続増配5年(00916)龍源電力について

予想PER 7倍
予想配当利回り 2.6%
時価総額 約2400億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 5月下旬→支払 7月下旬


【2018】中国 連続増配銘柄(5年~9年)


■どんな会社?


中国全土で風力発電を行います。
風力のほかはバイオマス発電等も行いますが、割合としては少ないです。

石炭火力による発電も行っていましたが、縮小傾向です。


↓発電所の地域です。




北米、南アフリカにもわずかに発電所があります。


■配当履歴


2010 0.05400
2011 0.06902(+27%)
2012 0.06370(-7%)
2013 0.04750(-25%)
2014 0.05970(+25%)
2015 0.07170(+20%)
2016 0.08500(+18%)
2017 0.09180(+8%)
2018 0.09770(+6%)

配当金は、人民元表記です。
5年連続で増配しています。



■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
18228
(-)
19683
(+8%)
22304
(+13%)
24591
(+10%)
26387
(+7%)
Profit attributable to
Equity holders of the Company
当期純利益
2554
(-)
2878
(+12%)
3415
(+18%)
3688
(+8%)
3923
(+6%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
12880 16306 13532 12130 14255
Net cash used in investing activities
投資CF
-20864 -16319 -11209 -8613 -8632
Net cash used in financing activities
財務CF
7653 525 -3284 -352 -7801
Payments for acquisition of property, plant
and equipment, lease prepayments and
intangible assets
設備投資(投資CF)
-18273 -15263 -13990 -9104 -8720
Government grants received
政府補助金受取(投資CF)
40 39 25 25 0
Dividends received
配当受取(投資CF)
66 141 95 434 295
Interest received
金利受取(投資CF)
105 131 141 20 74
Interest paid
金利支払(財務CF)
-3525 -3514 -3282 -3070 -3833
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-1041 -1174 -1306 -1296 -1288

2018年の売上は+7%の増収、当期純利益は+6%の増益でした。


投資CFが過去5年、年々減少しています。

これは、設備投資額が年々減少しているためで、
結果的にフリーキャッシュフローが黒字になっています。


■販売電力量の推移


販売電力量の推移です。



風力は年々増加しています。
石炭は徐々に減少しています。

これを見ると業績好調そうですが、株価があまり強くありません




次に、この理由を考察してみます。


■業績と株価の関係


売上、当期純利益、販売電力量、株価(年末時点)の
前年比変化率をグラフにしてみました。




売上と、販売電力量はほぼ同じ動き
当期純利益は売上とやや相関が弱め。

株価は、当期純利益と相関がありそうですが、より大きく動く特徴がありそうです。


もう一つの視点で、月次発電量が毎月公表されますので、
それと株価(月末時点)をグラフにしてみます。




月次発電量と株価はかなり相関がありそうです。


たとえば、2019/6の発電量は前年比+0.71%でした。
2018/6/30の終値が7.31ドルなので、
2019/6/30の終値は、以下の計算式の株価に近くなってもよさそうです。

7.31ドル×1.0071=7.36ドル


■業績見通し弱め?


発電量をもう少し深堀りしてみます。

バランスシート上の設備資産(Property, plant and equipment)、
設備稼働時間(Utilisation hours)、そして、売上の前年比変化率を
グラフにしてみます。




稼働時間が増えると、売上が増えるものの、
近年は設備資産の増加率が落ちてきていて、売上の増収率も落ちてきています。


また、2018年の設備稼働時間は過去最高の水準になっています。


つまり、「稼働時間がこれ以上増える余地があるのか?」という懸念と、
「設備投資は復活するのか?」という懸念がブログ主的にはあります。


■感想


基本的には、月次発電量をウォッチすればよい銘柄だと思います。


それにしてもPERは低くて、電力販売量の伸びほど株価が上がっていないので、
設備投資が増えてきたら、株価も買われてくるのでは?という感じがします。


風力発電を増やすのは世界的な流れと思いますので、
いつか復活しそうな気がしてます。



BP社の風力発電レポートより。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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