連続増配5年(00916)龍源電力について
予想PER 7倍
予想配当利回り 2.6%
時価総額 約2400億円
スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末一括配当 権利落 5月下旬→支払 7月下旬
※【2018】中国 連続増配銘柄(5年~9年)
■どんな会社?
中国全土で風力発電を行います。
風力のほかはバイオマス発電等も行いますが、割合としては少ないです。
石炭火力による発電も行っていましたが、縮小傾向です。
↓発電所の地域です。
北米、南アフリカにもわずかに発電所があります。
■配当履歴
2010 0.05400
2011 0.06902(+27%)
2012 0.06370(-7%)
2013 0.04750(-25%)
2014 0.05970(+25%)
2015 0.07170(+20%)
2016 0.08500(+18%)
2017 0.09180(+8%)
2018 0.09770(+6%)
配当金は、人民元表記です。
5年連続で増配しています。
■業績
・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
Revenue 売上 |
18228 (-) |
19683 (+8%) |
22304 (+13%) |
24591 (+10%) |
26387 (+7%) |
Profit attributable to Equity holders of the Company 当期純利益 |
2554 (-) |
2878 (+12%) |
3415 (+18%) |
3688 (+8%) |
3923 (+6%) |
Net cash generated from operating activities 営業CF |
12880 | 16306 | 13532 | 12130 | 14255 |
Net cash used in investing activities 投資CF |
-20864 | -16319 | -11209 | -8613 | -8632 |
Net cash used in financing activities 財務CF |
7653 | 525 | -3284 | -352 | -7801 |
Payments for acquisition of property, plant and equipment, lease prepayments and intangible assets 設備投資(投資CF) |
-18273 | -15263 | -13990 | -9104 | -8720 |
Government grants received 政府補助金受取(投資CF) |
40 | 39 | 25 | 25 | 0 |
Dividends received 配当受取(投資CF) |
66 | 141 | 95 | 434 | 295 |
Interest received 金利受取(投資CF) |
105 | 131 | 141 | 20 | 74 |
Interest paid 金利支払(財務CF) |
-3525 | -3514 | -3282 | -3070 | -3833 |
Dividend paid 配当支払(財務CF) |
-1041 | -1174 | -1306 | -1296 | -1288 |
2018年の売上は+7%の増収、当期純利益は+6%の増益でした。
投資CFが過去5年、年々減少しています。
これは、設備投資額が年々減少しているためで、
結果的にフリーキャッシュフローが黒字になっています。
■販売電力量の推移
販売電力量の推移です。
風力は年々増加しています。
石炭は徐々に減少しています。
これを見ると業績好調そうですが、株価があまり強くありません。
次に、この理由を考察してみます。
■業績と株価の関係
売上、当期純利益、販売電力量、株価(年末時点)の
前年比変化率をグラフにしてみました。
売上と、販売電力量はほぼ同じ動き。
当期純利益は売上とやや相関が弱め。
株価は、当期純利益と相関がありそうですが、より大きく動く特徴がありそうです。
もう一つの視点で、月次発電量が毎月公表されますので、
それと株価(月末時点)をグラフにしてみます。
月次発電量と株価はかなり相関がありそうです。
たとえば、2019/6の発電量は前年比+0.71%でした。
2018/6/30の終値が7.31ドルなので、
2019/6/30の終値は、以下の計算式の株価に近くなってもよさそうです。
7.31ドル×1.0071=7.36ドル
■業績見通し弱め?
発電量をもう少し深堀りしてみます。
バランスシート上の設備資産(Property, plant and equipment)、
設備稼働時間(Utilisation hours)、そして、売上の前年比変化率を
グラフにしてみます。
稼働時間が増えると、売上が増えるものの、
近年は設備資産の増加率が落ちてきていて、売上の増収率も落ちてきています。
また、2018年の設備稼働時間は過去最高の水準になっています。
つまり、「稼働時間がこれ以上増える余地があるのか?」という懸念と、
「設備投資は復活するのか?」という懸念がブログ主的にはあります。
■感想
基本的には、月次発電量をウォッチすればよい銘柄だと思います。
それにしてもPERは低くて、電力販売量の伸びほど株価が上がっていないので、
設備投資が増えてきたら、株価も買われてくるのでは?という感じがします。
風力発電を増やすのは世界的な流れと思いますので、
いつか復活しそうな気がしてます。
BP社の風力発電レポートより。
ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。
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