2019/07/07

(01044)恒安国際集団 2018年期末決算 配当4.8%


隠れ連続増配銘柄の(01044)恒安国際集団について

予想PER 14倍
予想配当利回り 4.8%
時価総額 約9400億円


スケジュールはだいたい以下の通りです。
・12月末決算締め
・期末配当 権利落 5月中旬→支払 5月下旬
・中間配当 権利落 9月中旬→支払 10月上旬


【2018】中国 連続増配銘柄(10年以上)



■どんな会社?


生理用品、ティッシュ、トイレットペーパー、おむつ、
家庭用掃除用品を生産、販売します。



中国での売上が90%を越えます。



中国以外では、フィリピン、インドネシア、シンガポール、アメリカ、
ロシア等、45か国に進出しています。




近年では、2017年Wang-Zheng Berhad社(マレーシア)、
2018年Finnpulp(フィンランド)へ投資、
2019年ロシア工場稼働で海外へ進出しています。


■配当履歴


2000 0.180 HKD
2001 0.200 HKD(+11%)
2002 0.180 HKD(-10%)
2003 0.220 HKD(+22%)
2004 0.220 HKD(+0%)
2005 0.280 HKD(+27%)
2006 0.430 HKD(+53%)
2007 0.600 HKD(+39%)
2008 0.720 HKD(+20%)
2009 1.100 HKD(+52%)
2010 1.300 HKD(+18%)
2011 1.350 HKD(+3%)
2012 1.700 HKD(+25%)
2013 1.850 HKD(+8%)
2014 2.000 HKD(+8%)
2015 2.100 HKD(+5%)
↓↓人民元表記に変更↓↓
2016 1.950 RMB(-7%):2.2425 HKD
2017 2.100 RMB(+7%):2.4150 HKD
2018 2.200 RMB(+4%):2.5300 HKD


2016年から会社発表の配当表記が香港ドルから人民元に変わりました。

1人民元=1.15香港ドルで変換しますと、
2005年以降、実質14年連続増配しています。




■業績


・損益計算書、キャッシュフロー計算書
2014年2015年2016年2017年2018年
Revenue
売上
23830
(-)
18662
(-21%)
19277
(+3%)
18079
(-6%)
20513
(+13%)
Depreciation of property, plant and equipment
減価償却費
710 571 626 666 721
Profit for the year attributable to
Owners of the Company
当期純利益
3915
(-)
3259
(-16%)
3596
(+10%)
3794
(+5%)
3799
(+0%)
Net cash generated from operating activities
営業CF
5028 3470 4086 4026 3961
Net cash used in investing activities
投資CF
-2355 -1224 -1780 -3547 -895
Net cash generated from financing activities
財務CF
-2310 -5134 -2390 952 953
Interest received
金利受取(投資CF)
772 524 369 409 690
Purchase of property, plant and equipment,
intangible assets, and land use rights,
including additions of construction-in-progress
設備投資(投資CF)
-1660 -867 -901 -888 -701
Acquisition of subsidiaries, net of cash acquired
子会社買収(投資CF)
0 0 0 -79 -110
Investment in associates
関連会社投資(投資CF)
0 0 0 0 -101
Interest paid
金利支払(財務CF)
-341 -297 -261 -358 -571
Buy-back of shares
自社株買(財務CF)
-547 -387 -719 0 -590
Dividend paid
配当支払(財務CF)
-2271 -2068 -2197 -2470 -2593

決算は、人民元表記で行われます。


2015年に売上等が大きく減っているのは、Qinqin Foodstuffs社を
スピンオフ上場させた影響によるものです。

2018年の売上会計基準が変更になったようで
(おそらく売上認識タイミングが遅くなった)、
2017年も比較のため、変更後の値を掲載しています。


ということで、直近5年の業績は連続性が見づらくなっています。
その点の影響を除いた成長率の推移は以下のとおりとなっています。



成長率はおおよそ1桁%台です。



投資CFの設備投資額が2018年はそれまでの年と比べてやや減少傾向ですが、
減価償却費と比べますとだいたい同じくらいです。

一方、買収や投資が増加傾向にあります。


両者をあわせて考えますと、中国国内の設備投資より、中国国外への投資により
成長する(主に東南アジア等)スタンスへ変わっていると捉えられます。



■同業他社との比較


当社の証券会社レポートを読むと「中国国内の競争激化により・・・」とよく言われます。
各社の中国事業がどのような具合か、比較してみます。




各社の売上高成長率を過去3年で並べてみました。




売上高成長率を単純に平均すると、2017年が+8%、2018年が+9%になります。
当社の売上高成長率は同業他社程度であったと言えるでしょう。


次に、当社の利益率の推移をみてみます。



在庫が増えてきていますが、売上額の20%前後で推移している感じです。


粗利率が下がってきています。

2018年は、原価の60%以上を占める木材原料の原価が上昇しました。
会社コメントによると、「木材原価は、2018年後半以降に下落している」そうです。


■2019年見通し


(01044)恒安国際:
The Group expects the wood pulp prices to fall in 2019, easing the cost pressure and raising gross profit margin

2019年も引き続き、原料(木材)価格の下落により、
粗利率の向上を見込んでいるようです。


(8113)ユニ・チャーム:
2018年末時点の見通しは以下のとおりでした。



また、1~3月の実績として、以下のコメントをしています。
中国FCは好調を継続、現地の中国BCの業績は底を打ち、アジアの増益を牽引。

※FC(フェミニンケア事業)、BC(ベビーケア事業)
※アジアは+9.9%の増益


(4452)花王、(PG)P&Gは、特筆すべき中国固有のコメントはありませんでした。

■感想


各社の見通しをあわせて考えると、1桁台後半の利益成長を期待できると思いました。

そういった中で、数年前はPER20倍台で取引されていましたが、
直近、PER10倍台中盤くらいまで株価が下がってきました。





配当利回りも5%近くと高いので、そろそろ購入してもよいかもとウォッチしています。



ブログの先パイに勧められてツイッターはじめてみました。





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